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【やはり超便利!】3香港のeSIMを日本で使ってみた

現在短期で利用できるプリペイドタイプのeSIMは非常に少ないですが、その中で一番人気であろう3香港のeSIMを実際に日本で使ってみました。海外旅行時に重宝しそうなので事前テストも兼ねて。

3香港はCK Hutchison Holdingsという香港企業(の子会社)が提供する通信事業 / インターネットサービスプロバイダーです。 3HK や Three HK と表記されることもあります。3 (Three)という通信ブランドはグローバル展開されていますが、オリジナルは香港です。

尚、2019年6月28日に利用可能なデータプランが大幅に変わったので、この記事ではそれに合わせて内容をアップデートしています。

3香港のeSIMサービス概要

3香港のeSIMは以前までは20ヶ国で利用できるローミングプランだけでしたが、2019年6月28日からは香港向けのデータプランも登場し、さらにローミング(Asia & International)プランも利用できる国が28ヶ国に増えました。

3香港のeSIMサービスの公式サイトで左側「Travel data」となっているものがローミング(Asia & International)プランで、右側「Hong Kong data」となっているものが香港向けデータプランです。

Asia & International プランの詳細

こちらはローミング通信プランで、1-Dayと10-Dayの2つのデータプランがあります。

1-Dayプランは15香港ドル、日本円で200円ちょっと。ただしこちらのプランはリチャージ(追加購入)専用となっており、初回はこの1-Dayプランは購入することができません。まあ、海外旅行で1日だけ使いたいというケースはあまりなく、2日以上滞在する場合がほとんどかと思うので、初回購入の需要はもともとあまりないかとは思います。

次に本命の10-Dayプランですが、こちらは138香港ドルと日本円で2,000円程。1日当たり約200円と、かなり良心的な価格です。

10-Dayプランは90日以内に最大10日間使用可能です。実際にデータを使用した日のみがカウントされるので、非連続で10日間利用でき、90日の有効期限内であれば複数の海外旅行に使うこともできるので便利です。

Asia & Internationalプランでデータ通信できる国(および地域)は以下の28ヶ国。

中国(本土)、マカオ、台湾、日本、韓国、シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピン、ベトナム、オーストラリア、アメリカ、カナダ、イギリス、イタリア、スウェーデン、アイルランド、デンマーク、オーストリア、フランス、インド、グアム、メキシコ、インドネシア、スリランカ、イスラエル、クウェート、ミャンマー

日本含め主要なアジアの国以外にも、オセアニア、北米、ヨーロッパなど様々な国と地域でで利用できる、非常に魅力的なカバレッジになっています。ただし、このプランはローミング通信を利用することから、3HKが拠点を置く香港では利用できないです。なので香港で使いたい場合は後述する香港向けのデータプランを購入する必要があります。また、基本的には4G/LTEですが、イタリアとアイルランドでは3Gになるようです。

サイトにはUnlimited Data(データ無制限)と記載されていますが、実際には一日500MBを超えるとFair Usage Policyが適用され、速度が128kbpsに制限されてしまいます。(利用規約に細かな字で書いてあります。)

上記と重複する部分もありますが、Asia & International プランの特徴をまとめると以下の通りです。

  • ローミング通信で、世界28ヶ国でモバイルデータ利用可能
  • Unlimited Data(データ無制限)だが、一日500MB超過後は速度制限あり
  • テザリング(インターネット共有)利用可能
  • 10-Dayプランはデータを使った日だけカウントされ、使わなかった日はプランの有効日数を消費しない
  • 1-Dayプランは追加購入時のみ選択可能で、初回購入できるのは10-Dayプランのみ

ちなみにeSIM自体の有効期限はインストール日から180日間(約半年)で、この間であれば追加のデータプランを購入して継続的に使用できます。そして追加でプランを購入するとeSIM自体の有効期限も延長されます。

香港向けデータプランの詳細

こちらは2019年6月28日から提供が開始されたもので、全6プラン。

  • 7 days / 4GB: HK$68(約950円)
  • 14 days / 5GB: HK$88(約1,230円)
  • 30 days / 1GB: HK$48(約670円)
  • 30 days / 3GB: HK$98(約1,370円)
  • 30 days / 5GB: HK$138(約1,930円)
  • 365 days / 12GB: HK$365(約5,100円)

さすが香港の通信会社が提供する香港向けデータプラン、かなり安いです。

香港に一週間以上滞在するケースはあまり多くはないと思うので、7 days / 4GBのプランが一番需要がありそうな気がします。

公式サイトでは7 days / 4GBと14 days / 5GBだけ「FUP (fair usage policy)」の記載があるのが気になります。この2プランはそれぞれ4GB、5GB超過後はローミングプラン同様に通信速度が128Kbpsに制限され、それ以外の4プランについてはデータを使い切ると回線が止まるのかもしれません。いずれにせよ値段が安いのである程度余裕を持ったデータ容量を購入していくのが良さそうです。

プラン購入からeSIM使用開始までの流れ

3香港のeSIMデータプランの購入方法と、端末上でのeSIMのアクティベート方法および設定の2ステップに分けて解説します。

3香港eSIMデータプランの購入方法

まず、3香港のeSIM専用Webページにアクセスします。このページは右上のボタンで英語か中国語を選択できます。

今回は日本で使うためAsia & International(ローミング)の10-Dayプランを購入します。

Travel dataのセクションにある BUY NOW のボタンをクリック。

するとデータプランの詳細が表示されます。

利用規約に同意にチェックを入れ、Nextをクリックすると実際の購入プロセスへ進みます。

(尚、このページの下部に小さい文字で利用可能端末も記載されています。新型iPhoneとiPadは全て記載がありました。)

次に電話番号、メールアドレスを入力後、CAPTCHAを解いて、Get One Time Password をクリックします。電話番号は何でもOKなようです。香港の電話番号は基本8桁ですが、日本の11桁のケータイ番号でも大丈夫だったので、桁数チェックもないようです。ネット上では00000000などゼロだけの適当な番号でもいけたという情報もあったので、本当になんでもよさそうです。メールアドレスはワンタイムパスワードはじめ、肝心のQRコードもメールで送られて来るため、確実に届くEメールアドレスがいいでしょう。Gmail等だとまず問題ないですが、日本のキャリアメールアドレスや、メールフィルタリングが強力な会社メールアドレスなどはあまりオススメできません。また、支払い完了後に送られてくるQRコードはeSIMを使う端末以外で表示した方がスキャンしやすいので、PCなどでも見れるメールアドレスがベターです。

そして次のページで、メールで送られてきたワンタイムパスワードを入力し、プライバシーポリシーにチェックを入れ、Nextをクリック。

すると最後支払いの画面に遷移します。

決済方法はVISA、マスターカードをはじめAMEXも利用可能ですし、中国系のUnionPay、そしてネット決済のAlipay、AlipayHKも使えます。ただし、JCBは使えないようです。メールアドレスに間違いがないことを確認した後、名前、クレジットカード番号などを入力し、決済を完了します。

支払いに問題がなく、オンライン決済が無事完了すると、上のようなページが表示され、eSIMデータプランの購入が完了です。

この時点でQRコードが入力したメールアドレスに届いています。確認電郵 Confirmation email – eSIM という件名で3香港のシステムから送られてきたメールは、上半分が中国語、下半分が英語になっています。

新型iPhoneでのeSIMインストール方法

ここではiPhone XSでのeSIMインストール方法を紹介します。

(*尚、この時点ではiOSのバージョンは12でしたが、iOS 13からは画面が少し変更されています。)

設定 > モバイル通信 と進み、「モバイル通信プランを追加」をタップします。するとQRコード読み取り用のカメラが上半分に表示されるため、送られてきたQRコードをスキャンします。尚、スキャンからその後の一連のインストールプロセスにはインターネット環境が必要です。

スキャンが正常に完了すると以下のような画面が表示され、3香港からのモバイル通信プラン(eSIM)をiPhoneに追加することができます。

モバイル通信プランを追加することができたら、次に名称を設定します。

黒塗りされている部分にはもともと日本で使っている電話番号が表示されます。デフォルトではそれが主回線、新しく追加した3香港のプランが副回線となっていますが、変更したければここで変えることができます。(また、後ほど設定から変更も可能です。)

次にデフォルト回線を選択します。この段階では3つの選択肢が表示されますが、後から自由に変更も可能なので、そこまで気にする必要はありません。今回は3香港のeSIM(端末上では"副回線")をデータ通信のみに使用するということで3つめを選択しました。

その後、設定 > モバイル通信からデータローミングを有効にすると、データ通信できるようになります。ちなみに最初にネットワークに繋がるまで1分程度かかる場合が多いです。

モバイルデータ通信に3香港のeSIM(副回線)が割り当てられていて、データローミングがONとなっており、アンテナピクトに2回線表示され、LTEとなっているのがわかるかと思います。

コントロールセンターで確認しても、この通り副回線がdocomo LTEに接続されています。(今回主回線もdocomoなので若干わかりにくいですが。)

3香港のeSIMは日本ではdocomoのLTEネットワークを使うようです。

尚、eSIMで通信が開始されたタイミングで中国語と英語で複数SMSが届きます。アクティベーションが完了したこと、購入した10日間プランの有効期限、有効期限の確認方法、利用できる国などの情報がテキストで送られてきます。

このSMSに載っているmobile no.やPasswordは、データプランを追加購入して継続利用する際に必要になる情報なので消さずに保管しておきましょう。また、Expiry dateとして記載されている期日がeSIM自体の有効期限となりますので、これも頭に入れておきましょう。

実際の通信速度は...

夜の9時過ぎに通信速度を測ってみました。

Pingも100ミリ秒をきっており、ダウンロード、アップロード共に10Mbps前後と快適な速度です。この後何回か通信速度を測ってみましたが、10Mbps以上安定してでていました。

通信速度は現地のインフラに大きく依存するため、この結果はあくまで日本でのものです。また、アメリカやヨーロッパなどで使用する場合は香港から地理的に離れていることから、通信の遅延を示すPingの値は大きくなると予想されます。

3香港のeSIMを使用する上での注意点

  • 香港時間が基準
    日数のカウントや終了時間など全て香港時間が基準となっているため、日本時間と1時間の時差があることを覚えておきましょう。日本の方が進んでいるため、あまり問題になることはなさそうですが。
  • データローミングをONに
    Asia & Internationalプランで通信を行う際はデータローミングを有効に設定する必要があります。
  • 一日500MBを超えると低速に
    Unlimited Data(データ無制限)と謳われてはいますが、実際には通常の速度で使用できるのは一日500MBまでで、そのあとは128kbpsに制限されてしまいます。

感想

今回10-Dayプランの購入からiPhone XSでの設定まで、初めてながら30分かからず完了できました。eSIM(データ通信プラン)のインストールにはインターネット環境が必要ですが、実際の旅行時には事前に日本で済ませておくことができるので問題ないでしょう。追加だけしておいて、現地についてからそれを有効にすればすぐインターネットを利用できるようになるわけですから、SIMカードを購入して、差し替えて、設定して、という手間を考えるとやはりeSIMはだいぶ便利だと感じました。

3香港のeSIMは価格28ヶ国対応というのが何と言っても魅力的です。また、10-Dayプランも実際に使用した日のみカウントされるというのも実に使いやすいです。海外出張の多い人や旅行好きの方であれば90日以内に数回国外に出るということもあるでしょうから、日本でテストとして1日、マレーシアで4日、その後日本に帰ってきて翌月タイ旅行で5日、なんて使い方もできます。また、テザリングが使えるのも地味にありがたいです。

唯一の欠点としてはローミングプランは一日500MB以上使うと低速になってしまうという点でしょうか。旅行先でのカジュアルな使用であればほぼ問題ないデータ容量ではありますが、動画をみたりアップロードしたり、Google Mapsを頻繁に使うなどすると、もしかすると足りないかもしれません。

尚、データプランの有効期限や残日数を確認する方法は別記事にまとめてあるので、そちらを参照ください。

【SMSで簡単】3香港のeSIMデータプランの残日数や有効期限を確認する方法
今回はアクティベートしたあとにデータプランの残日数やプランの有効期限を確認する方法をご紹介します。