中国のハッカーチームが中国聯通(China Unicom)のeSIMのアクティベートに成功か
香港バージョンのiPhone XSで、チャイナユニコムのeSIMをサブ回線で使用できていると思われる写真をChargerLABが公開しました。
上のツイートにある通り、香港バージョンのiPhone XSで、チャイナユニコムのeSIMをサブ回線で使用できていると思われる写真をChargerLABが公開しました。
中国本土、香港、マカオではiPhone XS MAXおよびiPhone XRはnano SIMを2枚使用できる物理デュアルSIMタイプですが、iPhone XSについては日本と同様にnano SIM + eSIMのデュアルSIMタイプになります。したがってまず大前提として香港版であってもiPhone XSはeSIMを利用しなければデュアルSIMを利用できません。
そしてこちらもAppleの公式サポートページにある通り、現在eSIMサービスを提供している中国のキャリアは一つもありません。チャイナユニコムも正式なeSIMサポートを発表していない段階です。
このChargerLABの画像がフェイクでなければ、チャイナユニコムは現在技術的にはeSIMを提供できる状態であると判断できます。中国第2位の通信事業者で、契約者数約3億人を誇る同社がeSIM提供に関してすでに準備が整っていることは十分に考えられます。あとは他社の動向を見ながら、というところでしょうか。2019年中にeSIMサービスの提供をはじめる可能性は十分にあります。
ただし、日本人として中国本土へ旅行にいくケースを考えると、チャイナユニコム含め中国のキャリアから直接提供されるネットワークでは金盾、通称グレートファイヤーウォールの検閲によって各種Googleサービスはもちろん、Facebook、Twitter、LINEなど全て使えないので、プリペイドプランとして訪中旅行者向けにeSIMサービスが提供されたとしてもなかなか使い物にならないと思われます。現状はローミング通信を行うものを選ぶべきで、3 Hong Kong はすでに中国で使用できるeSIM通信サービスを提供していますので、使い勝手は断然いいでしょう。