マレーシア、クアラルンプールでFlexiroamのeSIMが活躍!3HKより使えるかも

クアラルンプールでFlexiroamと3(Three HK)のeSIMを使ってみた備忘録兼体験レポートです。

マレーシア、クアラルンプールでFlexiroamのeSIMが活躍!3HKより使えるかも
💡
本記事の内容は執筆時点での情報です。

先月末に4日間マレーシアの首都クアラルンプール(通称KL)に行ってきました。今回も現地でのインターネットにはeSIMを使ってみたので、その備忘録兼体験レポートです。使用端末はiPhone XS。

出発前に eSIMDB でマレーシアで利用できるeSIMをざっと調べたところ、いろいろ使えそうなeSIMはある中で、今回は3(Three HK)とFlexiroamをトライすることにしました。

ちなみに料金的には RedteaGo というプロバイダーも安かったのですが、データ残量を確認するようなアプリが提供されていないようだったので、見送りました。また、UbigiやMTX Connectもそこそこ良心的な価格のプランがありましたが、後述するFlexiroamのプランの方がお得でした。


2022年6月追記:

SimOptionsの Smart Traveller eSIM という新しいeSIMをマレーシアで試してみたレビュー記事を公開しました👇

【アジア周遊にもオススメ】SimOptionsのeSIMをマレーシアで使ってみた
安くてアジア方面の旅行に便利なSimOptionsのeSIM「Smart Traveller eSIM」をマレーシアで試してみたレビュー記事です。

こちらの方がコスパ含め総合的に使い勝手が良く、現時点でイチオシです。ぜひこちらもチェックしてみてください。


FlexiroamのeSIM in KL

FlexiroamのeSIM購入サイトはこちら👇

Shop
Roam the World

Flexiroamの特徴として、とりあえずプラン数がめちゃくちゃあります。同じ国向け同じデータ容量(例えば1GB)でも有効日数によって複数プランがあります。

自分はすでにFlexiroamのeSIMを過去に使用したことがあったので、事前準備としてはデータプランを購入するだけでした。

eSIMの取得はモバイルアプリからも可能なようです。もしかしたら公式サイトからよりも簡単かもしれません。

マレーシア向けデータプランの購入

出発の前々日くらいにアプリ(FlexiroamX)を開いて確認したところ、ちょうど Malaysia 3GB - 15 Days というものがUS$16.00であったので、こちらを購入しました。

FlexiroamX でマレーシアのデータプランを購入

なぜか3GB - 15 Daysの方が3GB - 8 Daysより5ドルも安くなっていました。(Flexiroamはデータプランや料金をコロコロ変えるのでこういったエラー料金があるのかもしれません。)

Flexiroamのデータプランをモバイルアプリから購入する場合、Travel Date という利用開始日を選択する必要があるのですが、これが30日以上先であれば15%OFF、90日以上先であれば30%OFFとなります。(以前はたしか90日以上先であれば50%OFFだったかと思いますが、ここらへんもちょくちょく変わるようです。)

*Travel Date の選択はいつの間にかなくなってました。

今回は利用開始日(渡航日)の前々日に購入したので割引はなし。それでも3GBで16ドルなので、1GB当たり600円弱と悪くない価格かと思います。

クアラルンプールでの通信品質

今回は関空からエアアジアXの直行便を利用したので、KLIA2に到着しました。

いつものようにすぐにiPhoneの設定画面からモバイルデータ通信にFlexiroamを設定すると、1分弱で現地のネットワークを掴みました。

Flexiroam eSIMのマレーシアでのネットワーク

マレーシアではMAXISという通信事業者に繋がりました。

空港では3Gになったりもしましたが、市内ではほとんどどこでも4Gの表示でした。

「マレーシア SIM」などで少し現地SIMの情報をネットで検索してみたところ、マレーシアの大手通信会社はMaxis以外にDigiやCelcomといった会社がありますが、速度や安定感ではMaxisがいいという情報が目立ちました。

たしかにFlexiroamのeSIMをクアラルンプールで実際に使った感想としても、非常に安定しており、速度も(3Gのときでさえ)まったく問題なかったです。後述する3(Three)のeSIMとは対照的に、圏外で使えなかったということは一切ありませんでした。

クアラルンプール空港でのFlexiroam eSIMの通信速度

こちらが行きと帰りの空港で行ったスピードテストの結果です。やはりローミング通信なのでPingは200超という数値になっていますが、速度自体はモバイルインターネットとしては快適といえるレベルです。

ちなみに帰りはJAL便だったのでKLIA利用でした。

クアラルンプール市内のFlexiroam eSIMの通信速度

こちらがクアラルンプール市内でのスピードテスト結果です。今回滞在したWホテルと、ペトロナスツインタワー横のSuria KLCCというショッピングモール、そしてBerjaya Times Squareというこちらもショッピングモールでそれぞれ1回ずつテストしてみました。

結果としては空港のときと同様、Pingが200超えであるものの、速度は上り下り共にGoodです。

実際の使用感としてもそこまで遅延が気になるほどでもなかったですし、終始快適にインターネットが使えました。

補足ですが、アプリからデータ残量もちゃんと確認できます。

左がクアラルンプール到着直後、右が先ほど確認した画面で、結局3泊5日(機内泊1)で合計1.8GBちょっと使っていました。

実際はこの後解説する3(Three)もちょくちょく使ったので、2GB前後のデータ使用量といったところかと思います。

3(Three HK)のeSIM in KL

3HKのeSIMは自分の中では第一候補的な感じで一番頼っていたのですが、蓋を開けてみると少し残念な結果に。

3(Three)のeSIMは非連続で10日間使える10-Day Passというプランが(香港以外の国での利用に関しては)ほぼ唯一のプランで、現在マレーシアを含む28ヶ国で利用できます。

以前にベトナムのホーチミンで使った時のプランがまだ残っていたので、今回特に事前にプランの購入(チャージ)は不要でした。

クアラルンプールでの通信品質

3HKのeSIMはマレーシアではU Mobileという通信事業者に繋がりました。

少し調べたところ、U Mobileは上述のMaxisやDigi、Celcomといった大手と比較すると小さな通信会社のようです。

そのためか、3HKのeSIMはクアラルンプール市内であってもちょくちょく繋がらなかったり、繋がっても電波が悪かったです。

ちなみに空港では行き(KLIA2)も帰り(KLIA)も試しましたが、一切繋がりませんでした。

繋がらなかったときは、圏外表示ではなくネットワークやアンテナピクトは表示されるものの、LTEや3Gの表示がなく、データが一切流れない状態でした。

問題なく使えるときもあったので、その際にスピードテストも行ってみました。

速度自体は特に問題なしといったところ。

ただ、やはり安定感に欠けていたので、クアラルンプール滞在中はもっぱらFlexiroamのeSIMの方をメインで使っていました。

もしかすると設定から接続先キャリアを変更したり、3Gオンリーに設定変更すると安定するのかもしれません。まあでも玄人でない限りちょっとハードルが高いかと思いますし、それで安定する保証もありません。ただ、次回機会があればトライしてみたいと思います。

感想など

今回はマレーシアの首都クアラルンプールでの利用でしたが、Flexiroam、3(Three)それぞれのeSIMが利用する現地の通信回線が変わらない限り、他の都市でも似たような結果になるように思います。

ネットワークの安定性の大切さを実感したので、Flexiroam以外でもeSIMを使う時は現地のどのネットワークが接続先キャリアなのかを事前に調べておいたほうがいいと思います。それかバックアップとして他のeSIMも準備しておくか、です。

その他感じたことは、SMSが使えないとたまに不便だな、ということ。

クアラルンプールは数年ぶりだったので行くまで知らなかったのですが、今回街中でbeamという電動スクーターを発見しました。

市内のステーションにあったbeamスクーター

欧米を中心に世界的に電動スクーターが少し前から流行っていますが、その流行がクアラルンプールにも来てました。

これに乗ろうと思って、beamのアプリをダウンロードしたのですが、たぶん身分確認も兼ねているのでしょう、SMSでコードを受信しないと使えませんでした。Flexiroamも3HKもeSIMは基本的にほぼ全て(まだ)SMSが使えません。今回は運よく物理SIMも1枚買っていたのでそれでSMSを受信し、beamに乗ることができましたが、こういった初回登録的なケースや、二段階認証でSMSが必要になるケースは時々あるので、そういった面ではまだまだeSIMも不便です。

他のアジア諸国と同様マレーシアは物理SIMもとても安いですし、空港はじめ色々な場所で購入することができます。

KLIA2ではこのように各通信会社のショップが早朝から開いていて助かりました。

HOTLiNKはFlexiroamのところで紹介したMaxisという通信会社が展開するブランドで、速度、ネットワーク共に安定していてオススメです。正確な値段は忘れました5GB以上で1,500円しないくらいだったかと。かなり安かったです。

eSIMも便利ですがまだまだ東南アジアでは物理SIMが安いですし、通話やSMSといった面で1枚買っておいた方がいい時もあります。eSIMは物理SIM購入までのツナギや、バックアップや保険といった意味合いで使うのもアリだと思います。両方うまく使いわければ安心感が増します。