【LINE Payやメルカリなどで問題発生】ローミング通信のeSIMを国内で使用する際の注意点
日本国内でローミング通信のeSIMをメインで利用するユーザーは少ないかもしれませんが、使用する場合は海外のサーバーを介したアクセスということで、一部利用できないアプリがあります。
日本国内でローミング通信のeSIMをメインで利用するユーザーは少ないかもしれませんが、使用する場合は海外のサーバーを介したアクセスということで、一部利用できないアプリがあります。
私が実際に体験したのは、LINE Payとメルカリですが、他にも海外からのアクセスをフィルタリングしているアプリはいろいろあるかと思います。
LINE Pay
月間アクティブユーザー数7,600万人を誇るメッセージングアプリLINE。そのLINEとシームレスに連携されており、またお得なキャンペーンも矢継ぎ早に行なっているLINE Payは国内でも利用されている方が増えているのではないでしょうか。
このLINE Payですが、ローミング通信を利用するeSIMの場合、国内では支払い方法として一般的な選択肢である「残高」は利用できず、クレジットカードのみとなるようです。(クレカを登録している場合。)
専門家ではないので詳しい理由はわかりませんが、資金決済法や残高絡みの供託金まわりの法的な制限があるのかもしれません。
LINE Payを利用するのは基本的に支払いを行う時なので、そのタイミングでこのような予想外の事態が起こると結構パニックになります。国内でサブ(or スポット利用)としてeSIMを使っている方や、海外旅行前にテストでeSIMを使ってみたあとなどは注意が必要です。必ずモバイルデータ通信に割り当てられている回線を確認しましょう。
メルカリ
言わずと知れたフリマアプリのメルカリ。こちらもローミング通信を利用した、海外のサーバーからのアクセスの場合は以下のようなエラーが表示され、購入することができません。
理由は「国内での利用を前提としたサービス」であるため、だそうです。
これについてはメルカリの利用規約、第2条 定義 16項 ユーザーの定義でも記載がありました。
定義上は、日本国内でサービスを利用する日本在住の個人以外は「ユーザー」とは見なさないそうです。
これは単にローミングで通信するeSIMユーザーだけの問題ではなく、ちょっと海外旅行中にメルカリで何かを購入したくてもできないことを意味します。あまり大きな問題にはならないかもしれませんが、知っておいて損はないかと思います。
ちなみにメルカリ側は日本国内のユーザーか否かをアクセス元のIPアドレスで識別しているようなので、国内IPアドレスを使用できるVPNを使えば、国内ユーザーのようにメルカリを使うことはできそうです。
結論: 決済が伴うアプリは要注意
今回実際に紹介したのはLINE Payとメルカリのみですが、その他のいわゆるQRコード決済サービス(PayPay、Origami Pay)やフリマアプリも利用できない可能性があります。また、それ以外にも基本的に決済(支払い)が含まれるアプリは全般的に注意する必要がありそうです。
逆にアプリ内での決済ではない、非接触型の通信技術(FeliCaなど)を用いたサービスではローミング通信のeSIMでも問題なく利用できる場合が多そうです。実際Apple Payも試しましたが普通に利用できました。まあApple Payに関してはモバイル通信なしのオフラインモードでも使用できるので、当然といえば当然ですが。
今後もローミング通信のeSIMを利用する中で、使用できないアプリや機能が制限されるアプリを見つけた場合は追記していきたいと思います。