IIJ mioのeSIMを契約してiPhone 12 Proで使ってみた (通信速度テスト結果あり)
SIMフリー版iPhone 12 Proで、IIJ mioのeSIM「データプラン ゼロ」を契約し、使ってみました。
先日Appleストアで購入したSIMフリー版のiPhone 12 Proで、副回線(サブ)としてIIJ mioのeSIMを契約・利用してみました。
尚、メインで使っている回線は某MVNO(格安SIM)のdocomo回線です。
実は以前もiPhone 11 ProでIIJ mioのeSIMをサブ回線として使っていたことがあるのですが、結局ほとんど使わなかったので数ヶ月で解約した経緯があります。
今回は、IIJ mioが今年3月にスタートした「データプラン ゼロ」という維持費の非常に低いプランをチョイス、かつ初期費用が1円になるeSIMお試しキャンペーンというものを使ってコストをかなり抑えることができました。
IIJ mioのデータプラン ゼロ
2020年春にIIJがeSIM用に新たに提供を開始した「データプラン ゼロ」は、月額150円からeSIMの回線を維持できるもので、データ使用量が少ないライトユーザーや自分のようなサブ回線向けとして便利なプランです。
料金は上の通りで、月額料金として回線維持費が150円/月かかります。これはeSIMをまったく使わなくてもかかってくる費用。そして実際使うデータが(最初の1GB 300円を除いて)450円/GBかかる、という感じです。
月に使用するデータ別で計算すると、
- 1GB: 450円
- 2GB: 900円
- 3GB: 1,350円
- 4GB: 1,800円
となります。3GBまでなら比較的低コストと言えそうですが、一番メリットがあるのはたぶん月に1GB前後のデータを使うライトユーザーかと思われます。
具体的なユースケースとしては、メイン回線で速度制限がかかってしまった月末だけ使う、とか、メイン回線が遅すぎたり圏外になった時だけスポットで使う、といったイメージでしょうか。あとはデータ通信はあまり頻繁に使わない外出用のタブレットとかもユースケースとしてあり得るかもしれません。
その他、eSIMを初めて使う人が試す目的というのもありそうです。これはまさしくIIJ mioがやっている「eSIMお試しキャンペーン」が狙っているところかもしれませんが、このキャンペーンでは通常3,000円かかる初期費用が1円とほぼ無料になります。
尚、最低利用期間は利用開始日の翌月末日までです。その後は自由に違約金等なしで解約することができます。
eSIM契約のプロセスと料金詳細
IIJ mioのeSIM専用ページから、申し込みボタンをクリックします。
次にデータ(クーポン)の購入の有無を選択できます。自分はとりあえずデータ通信できるかの通信確認とスピードテストをしたかったので、最小単位の1GB(300円)を購入しました。
ここでの注意点としては、購入したデータはその月の月末までの有効期限で、余ったデータを翌月に繰越しができないこと。あと、料金は税抜きになります。
そして、オプションを付ける付けないを選択したり、重要説明事項にチェックを入れたりといったステップを進みます。
途中で mioID でログインする画面が表示されるため、まだmioアカウントを持っていない場合はここで新規登録が必要です。
最後に料金の最終確認ができます。
今回自分の場合は、利用開始月が税込み合計496円、そして翌月の料金が税込み385円でした。
購入した1GBは利用開始月だけなのに、なぜ翌月が150円の基本料金だけじゃないんだろと思ったら、ちゃっかりeSIMプロファイル発行手数料(200円)なるものがなぜか利用開始月ではなく、翌月の請求に入っていました。
150円 + 税は翌々月からになるようです。(たぶん)
ちなみに確認事項のひとつに「利用開始月の月額基本料は日割り計算になる」と書いてあったのですが、どうもそうなっていないのでWeb上での記載ミスのようです。
iPhoneへのeSIMインストール
申し込み完了後は、数通メールが届きます。その中の「ご利用開始のお知らせ」というメールが届いたら、そこからマイアカウントにログインします。
すると「アクティベーションコードの確認」という画面が表示されるので、プルダウンメニューからひとつしかない選択肢を選ぶと画面上にQRコードが表示されます。
あとはiPhone側の操作になります。
設定 > モバイル通信 > モバイル通信プランを追加 をタップし、起動されたカメラでQRコードを写します。
あとは画面に従ってステップを進んでいけばeSIMのインストールは完了、IIJのモバイル通信プランがiPhoneに追加されます。
ちなみにここでは通信プランの名称を副回線ではなく、IIJに変えています。eSIMが一つだけならまだいいのですが、海外旅行で使ったりしてあとあとeSIMが増えてくるとどれがどれだかわからなくなるので、出来るだけ追加するモバイル通信プランにはわかりやすい名称をつけることをオススメします。(もちろんいつでも設定から変更は可能です。)
問題なく通信ができており、主回線とIIJ両方有効になっていると、↓のような表示になります。
日本版でもiPhone 12 Pro自体は(ミリ波ではないものの)5Gに対応していますが、IIJ側が(一般向けには)まだ5G未対応なのでLTE表示です。
実際の通信速度
IIJmioのeSIMも通信速度については他の格安SIMと同様、時間帯によって大きく差がでます。多くの人が使っている時間帯、例えばお昼などは帯域に余裕がなくなるため速度が低下する傾向があります。
今回は参考として、11時すぎ、お昼の12時半、そして朝の8時半ごろにスピードテスト を行ってみました。
お昼はかなり速度が落ち込んでいますが、もうこれは格安SIMでは常識と言えるレベルのことなので、まあ仕方なしです。
その他の時間帯ではかなり快適なダウンロード速度となっていますし、アップロード速度についてはお昼時含め安定しています。
結論としては、お昼以外は問題なく使えそうな通信品質、と言えそうです。
尚、今回これらを測った場所は神戸市中央区ですが、他の地域でもそこまで大きな差はでないはずです。通信速度に影響するのはロケーションよりも時間帯(同時刻のユーザー数)の方が圧倒的に大きいです。
その他
IIJmioのeSIMは現状、データ残量の確認やデータの追加購入はすべてWebの専用ページからしか行うことができません(モバイルアプリのみおぽんも使えない)。iPhoneからさくっとデータ残量の確認ができないこの点は、かなり面倒で個人的にはマイナス面だと思いました。今後の改善に期待です。