MOGO eSIM を日本で使ってみた【eSIM体験レポート & レビュー】

いろいろ使い勝手がよく価格もリーズナブルな MOGO eSIM を日本で使ってみました。

MOGO eSIM を日本で使ってみた【eSIM体験レポート & レビュー】

通信やIoT、スマートシティなどのデジタル事業を行う iFREE GROUP が、海外旅行者向けの通信サービスとして展開する MOGO というブランド/サービス。その中にプリペイド型の eSIM もあり、プラン料金も比較的安価だったので、試しに日本で使ってみました。

先に感想を述べると、全体的にデザインもすっきりしていて、モバイルアプリでデータ使用量を確認したりチャージもできたりと、なかなか UX は良かったです。

*もちろん日本で使える旅行者向けeSIMは MOGO eSIM 以外にもいろいろあるので、実際に購入する際はぜひ eSIMDB で一度比較検討してみてください 👇

日本で使用できるeSIMデータ通信プラン一覧 | 海外旅行者向けeSIM検索サイト eSIMDB
日本で利用できるeSIMプロバイダーをまとめて比較できます。プリペイドデータプランの料金チェックも簡単。

ちなみに参考までに、MOGO というサービスは eSIM だけではなく、データ通信も含めた海外旅行者向けソリューションアプリのようなプラットフォーム的なポジショニングを狙っているようで、iFREE GROUP では Travelution Platform というビジョンを描いているようです。なので(後述しますが)MOGO モバイルアプリ内には旅行に関するさまざまな機能が入っています。


eSIM 購入プロセス

eSIM は MOGO のモバイルアプリからも購入はできるようですが、Amazon や楽天など使い慣れたアプリ以外のサイトで購入をする時はできるだけデスクトップを使うようにしているということもあり、今回は MOGO eSIM の公式サイトから購入しました。

サイトは非常にきれいで見やすいです。トップページの中央にあるサーチボックスをクリックするか、その下の Buy Online から進みます。(なぜかサーチボックスに直接入力はできない仕様。)

MOGO eSIM website homepage

MOGO には現在、ヨーロッパ、北米(アメリカ・カナダ)、そしてアジア太平洋という3つの地域プラン(Regional plans)と、それら地域の個別の国ごとのプランがあります。(Regional plan にだけ含まれていて、Country plan がない国もあります。)

Available plans

ここでサーチボックスに国名を直接入力するか、下のリストから選択します。

今回は日本で使えるプランを検索するため、japan と入力。

eSIM plans for Japan

日本では Asia-Pacific という地域プランと、Country plan の両方が選択肢になります。

今回は日本だけで使うので、Japan の国別プランの方を選択。

Available prepaid data plans for Japan

1GB、3GB、5GB、そして10GBの4つから選ぶことができます。今回は完全にお試しレベルの使用を想定していたので、一番データ容量の小さい1GBプランを選択しましたが、3GBプランが hot sale で $9.90 になっていたりと、全体的にリーズナブルな印象です。

Operator: Softbank となっているので、日本でのネットワークは Softbank ですね。

尚、ちょっとした特記事項としては、

  • Please note のところに記載されていますが)この日本向けのプランを購入すると APAC 向けのeSIMが届き、それをインストールすることになるので、その APAC eSIM が対応している他の国のプランもチャージすることができ、複数のプランを保持することもできる
  • eSIM 自体の有効期限は 180日間(端末にインストールした時点からだと思われます、たぶん)
  • 購入から30日以内にプランをアクティベートする必要がある(アクティベートについては後述)

プランを選択したら、最後はチェックアウト(決済)です。

MOGO eSIM checkout page

Asia-Pacific eSIM が $0.00、Japan 1GB / 15 days プランが $4.00 となっています。明瞭会計。

Activate when という部分は、このプランをアクティベートするタイミングを選択する項目になります。Installed を選択すると、eSIMを端末にインストールしたタイミングでデータプランの有効期限がスタートします。Date を選択するとカレンダーUIが表示され、日にちと時間を指定することができるので、例えば渡航日の朝や、その前日など、旅程とプランの有効期限に合わせて設定することができます。今回自分はeSIMをインストールしてから15日あれば十分だったので、Installed を選択しました。

あとはメールアドレスを入力するのですが、そのメールアドレスの確認のために確認コード(Verification code)を受け取ってそれを入力する必要があります。ここだけ若干わかりにくいんですが、メールアドレス入力 -> Send ボタンをクリック -> 届いたメールに記載されている4桁の番号を Verification code のフィールドに入力 という流れでOKです。

支払いは VISA & MasterCard、そして PayPal が使えます。

アクティベートのタイミングを選ぶ部分と、メールアドレスの確認がややトリッキーというだけで、そのほかは非常にわかりやすく、迷うことはほとんどありませんでした。

購入が完了したら、Welcome to MOGO というメールが届き、そこに Username(入力したメールアドレス)と Password(6桁の数字)が書かれています。それらはマイアカウントへのログインに必要になります。

MOGO eSIM のインストール

購入が完了すると、以下のようなメールでQRコードが送られてきます。

MOGO eSIM QR Code

これを端末で読み取って eSIM をインストールするのですが、このQRコードの下に Confirmation code(mogo + 数字4桁)が書かれており、iPhone 13 Pro でインストールした時には以下のスクショにあるようにそのコードが必要でした。

Installing MOGO eSIM in iPhone 13 Pro

iPhone でQRコードから eSIM をインストールしたことがある方ならご存知かとは思いますが、設定 -> モバイル通信 -> モバイル通信プランを追加 からQRコードを読み取ることができます。

eSIMプロファイル自体は China Unicom のもののようです。

モバイル通信プラン(eSIM)の名称は「MOGO eSIM」としておきました。

尚、デフォルト回線については MOGO eSIM をすぐに使う予定がなければ主回線を選択しておいた方がいいと思います。iMessage と FaceTime、モバイルデータ通信なんかも同様にほとんどの場合主回線でOKです。

一点注意点としては、MOGO eSIM でデータ通信を行うにはデータローミングをオンにする必要があります。モバイル通信プランからインストールした MOGO eSIM を選択すると、データローミングの設定項目が出てくるので、そのトグルをオンにしましょう。

データローミングを有効にしたあと、さっそくモバイルデータ通信に MOGO eSIM を設定すると、数秒ほどでちゃんと繋がりました。

回線は公式サイトに記載があった通り SoftBank 。5Gをオンに設定したものの、LTE から変わらなかったので、5G対応ではないみたいです。LTEでも十分ですが。

スピードテスト結果

朝方とお昼にそれぞれスピードテストをしてみましたが、なかなかのパフォーマンスでした。

アップロードはぼちぼちですが、肝心のダウンロードは70Mbpsオーバーとかなり良いです。

香港を経由する通信のようですが、Ping も100ミリ秒を下回っていますし、実用性的には問題ないかと思います。

実際使っていても快適に使えていました。

MOGO モバイルアプリ

*こちらもeSIMのインストールと同じく、iPhone の場合の解説です。

MOGO の iOS アプリは App Store で「MOGO」と検索すればヒットすると思います。Global Travel Assistant というサブタイトルがついているやつです。

アプリをダウンロードしたら、まずはアカウントへログインします。

Welcome to MOGO というメールに記載されているパスワードを使ってログインします。(最初にモバイルアプリをダウンロードして、アカウント作成してから eSIM を購入する場合は、サードパーティーログインが利用できます。)

データ残量の確認やチャージの方法

まず一番必要になるであろうデータ残量や有効期限の確認方法ですが、Profile をタップして、1 と表示されている My Devices という部分をタップすると、eSIM というタブに購入したプランが表示されるので、それをタップすると確認ができます。

How to check data usage on MOGO iOS app

この My eSIM の画面ではデータ残量や有効期限の確認のほか、新しい eSIM の購入や、プランのチャージを行うことができます。

ただし、なぜかチャージ(新しいプランの購入)だけ iPoint という独自のポイントを使って購入する必要があるらしく、普通にクレジットカードや PayPal 決済ができませんでした。iPoint をクレカで購入してからそれを使ってプランをチャージすることはできるのですが、やや面倒なので、新しいeSIMを買った方が楽かもしれません(その場合はモバイルアプリからでもクレカ決済できるようでした)。

その他の機能

前述したように MOGO モバイルアプリは海外旅行者向けのパッケージソリューションになっていることから、eSIM 以外にも色々な機能があります。

Home には為替レート計算機、天気情報、タイムゾーン変換などがウィジェット形式で並んでおり、iOS のようにそれらのウィジェットをカスタマイズもできるようです。それぞれ別のアプリを開くことなく、MOGO アプリだけで使えるというのは海外旅行中だと意外と便利かも、と思いました。

また、iVoice と呼ばれる国際電話を安価にかけれる(?)機能もありました。


MOGO eSIM は海外旅行者向けのeSIM通信サービスの中では、UI/UX のレベルがかなり高い方ですし、何よりプランの価格もリーズナブルなので、ぜひ次の海外旅行の選択肢として検討したいと思っています。