【ラオス】ビエンチャンでMTX ConnectのeSIMを利用

ラオスの首都ビエンチャンでMTX ConnectのeSIMを使ってみました。

【ラオス】ビエンチャンでMTX ConnectのeSIMを利用

ラオスのトラベルeSIMについては、最新情報を以下の記事にまとめました。

ラオス旅行者にオススメのeSIMはこれ!【実体験ベースのまとめ】
ラオスで使えるトラベルeSIMの中から激選して情報をまとめました。

こちらの記事はあくまで2019年時点での情報とご理解ください。


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本記事の内容は執筆時点での情報です。

今月、人生で初めてラオスの首都ビエンチャンを訪れました。いつものように現地でのインターネットにはeSIMを利用。

ビエンチャン(たぶん正確にはヴィエンチャン)は高層ビルがまったくない、のどかで静かな都市でした。さすが「東南アジアいち何もない首都」とか言われてるらしいだけあります。他の東南アジアの大都市みたく交通渋滞もほとんどありませんし、排気ガスやヘイズで空気が汚れていることもありません。都市自体の規模も大きくないので、中心地は自転車でまわれてしまいます。料理は日本人の舌に合うように思いました。数日くらいだと飽きずにいろいろ美味しく食べられるはずです。

もう一度行きたいかと聞かれると、今よりもっと発展しているであろう数年後でいいかな、というのが感想です。

ビエンチャンについての回想はこれくらいにして、以降は肝心のeSIMについて。

MTX ConnectのeSIM選択理由と事前準備

ラオスで利用できるeSIMはいくつかありますが、今回私はバンコク経由でビエンチャンを訪れたため、両方の国で使えるeSIMを探していました。料金の比較的安いもので両方の国で使えるものはUbigiの1GBプランとMTX Connectの2GBプランがヒットしました。今回ラオスは2日だけの滞在だったのですが、バンコクで数日滞在の予定だったので、余裕をみてMTX Connectの2GBプランを選択しました。

MTX ConnectのeSIMは過去に使ったことがあったのですが、今のiPhone 11 Proではなく、以前使っていたiPhone XSにインストールしてあり、(他のeSIM同様)それを新しい端末に移すことはできなかったので今回はまず事前にiPhone 11 Proに新しいeSIMをダウンロードするところからスタートしました。

尚、初めて使う場合はMTX Connectの公式サイトからStarter PackというeSIMとクレジットのセットを購入する必要があります。詳しくは私が以前日本で試した際に記事にしていますので参考にしてみてください。

【80ヶ国以上カバー】MTX ConnectのeSIMを日本で実際に使ってみた
最近リリースされたMTX ConnectのeSIMを実際に購入し、日本でも使えるデータプランをチャージ、使用した情報をまとめました。

新しくeSIMを取得する場合は、MTX ConnectのモバイルアプリからeSIMのみ購入することができます。料金は1ユーロです。ちなみにこの1ユーロもアカウントのクレジットから支払う形となり、もしクレジット残高が1ユーロ以下だとエラーがでます。(私はこれでサポートに問い合わせまでしてしまいました。)

購入が完了するとQRコードがメールで届くので、それを使用したい端末で読み取ってeSIMをダウンロードします。これに関しては初回とまったく同じです。

iOS 13でのeSIM追加プロセスはこんな感じです。名称はわかりやすいように「MTXC」にしました。

これでMTX ConnectのeSIMのインストールは完了。あとはデータプランを購入するだけです。

データプランの購入もモバイルアプリから簡単に行えます。ちなみにMTX ConnectのモバイルアプリはMTX Connectの(e)SIMからのアクセスの場合は常に使用できるようで、データプランを購入する前でもWiFi不要でアプリからデータプランを購入、アクティベートすることができます。事前に購入しておく場合はだいたいインターネット回線があるので問題ないですが、現地に着いてからプランを開始したい場合には地味に便利です。

今回は冒頭で書いたように、2GBのプランを購入しました。

MTX Connectのデータプランはすべて90以上の国で使うことができ、トランジットがあったり一度に複数の国を訪れる場合は便利です。

2GBプランは14.95ユーロ、日本円にしておよそ1,800円程度ですが、クレジットがほとんど残っていなかったのでプラン購入のために20ユーロをチャージしたため、実質の出費としては2,400円ちょっとということになります。

プランの購入が完了すると有効期限がスタートします。2GBプランの場合は最大7日間使用できます。

一点注意点があり、データ通信を行う際にはAPNの設定が必要になります。iOS 13ではモバイル通信プランでMTX ConnectのeSIMをタップしたあと、「モバイルデータ通信ネットワーク」をタップし、internet と入力すればOKです。


2019/12/19: 追記

iOS13.3以降のiOS端末の場合は、APNは自動で設定されるようです。


ビエンチャンでの通信品質

タイのバンコクからAirAsiaでビエンチャンのワッタイ国際空港(VTE)入り。

飛行機を降りてすぐにiPhoneの設定からモバイルデータ通信をMTX ConnectのeSIMに切り替えるも、数分は接続されませんでした。

結局イミグレの近くまできた時にようやく電波を掴みました。単にエリアの問題だったのかもしれませんが、経験的にどのeSIMでも最初の接続には意外と時間がかかるものです。

ラオスでのローミング先はUnitelです。ネットワークは常時3Gでしたので、LTEには対応していないようです。

ラオスではUnitelの他にもLaoTelecom、Beeline、ETLという通信会社があるようですが、ネットで少し調べたところUnitelはLaoTelecomに次いで国内2位くらいのキャリアらしく、カバレッジもそこまで悪くない模様。

今回の滞在では行動範囲としてはビエンチャンの中心地のみでしたが、圏外になることは一度もなかったように思います。Unitelだと郊外でも観光地っぽいところだとほぼ問題ないかと思います。

スピードテストも何回か行ってみました。

左と真ん中が中心地、右が空港での結果です。

だいたい速度的には下りが6 - 8Mbps、上りがそれより少し低い値で安定しているようです。この数字だけ見ると結構良いように感じますが、実際はレイテンシー(Ping)が結構大きいので体感としては若干ラグがあったりもっさりしている感じでした。

MTX Connectはルクセンブルク拠点の会社なのでルクセンブルクにインターネットゲートウェイがあるのですが、その他にも香港にも持っています。バンコクで使った時には通信は香港経由だったのですが、ビエンチャンではなぜか地理的に近い香港ではなくルクセンブル経由だったので遅延が300ミリ秒以上と大きくなってしまっています。

ローミング通信ではある程度の遅延は想定内ですし、今回もそこまで通信品質には期待をしていなかったので、個人的にはそこそこ使えたという印象です。遅延はあるものの、速度的にはそこまで悪くないですし、なにより圏外になることがなかったので良かったです。


感想

東南アジアではあるあるですが、ラオスでも空港ですぐにSIMカードを購入することができますし、値段もかなり安いです。なので正直eSIMを選択するのは日本の物理SIMを失くしたくないという理由以外にあまり動機がないのが実際のところかと思います。

ワッタイ空港は他の東南アジアの空港とは違って人も少ないですし、SIMカードを買うのもすんなり買えるはずです。他の国でeSIMを使ってプランがまだ残っているなど特別な理由がない限り、現状はお財布的にも現地の物理SIMという選択肢が一番かなーと思いました。

東南アジアだとまだまだeSIMはこれからという感じです。