米国ベライゾン、My VerizonアプリからeSIMのアクティベートが可能に
今回のiOSアプリアップデート(バージョン6.10.0)によって、QRコード不要で、eSIMのアクティベートをアプリ内で完結できるようになりました。
米国の大手通信会社Verizonは今月はじめからeSIM対応を行っていましたが、今まではQRコードに依存したアクティベート方法だけでした。(実際はベライゾンの店舗に行って手続きをする必要があったようです。)
今回のiOSアプリアップデート(バージョン6.10.0)によって、QRコード不要で、eSIMのアクティベートをアプリ内で完結できるようになりました。
尚、ベライゾン・ワイヤレス(Verizon Wireless)はアメリカで加入者数第一位の携帯電話事業者です。
モバイルアプリでの操作は簡単そう
My VerizonのiOSアプリは日本のApp Storeでも無料でダウンロード可能です。
What's New の部分にもeSIMをアプリからeSIMにサービスを追加できると記載がありますね。
現在対応している端末は、iPhone XR、iPhone XS、iPhone XS Max の3種類になります。
アプリを実際にダウンロードして、少し触ってみましたが、デザインも比較的キレイでみやすく、プロセスも手順に従っていけば結構簡単そうでした。どうもベライゾンアカウント作成を完了するには電話をする必要があるようなので、手続きは途中まで。ちなみに途中端末がeSIM対応である確認のためにIMEIを入力する必要があります。IMEIは 設定 > 一般 > 情報 から確認できます。
既にベライゾンユーザーの方はサインインして、セカンドライン(2つ目の電話番号)を追加でき、ベライゾンユーザーでない場合も、このアプリ経由でベライゾンアカウントを作成し、契約を行えるようです。ベライゾン以外で購入したiPhoneの場合、SIMロックがかかっていない端末である必要があります。
プリペイドプランの提供はまだ?
eSIMで利用できるベライゾンのプランにプリペイドがあるのかが気になるところですが、公式サイトのFAQでは「現在のところプリペイドプランの提供はない(ポストペイドのみ)」となっています。Redditでも同様のコメントが見受けられますが、ベライゾンのスタッフとやりとりしたというあるRedditユーザーの情報では来月中旬にもプリペイドプランの提供を予定しているとか。もしこれが本当であれば日本からアメリカに旅行に行った時にサクッとベライゾンのプリペイドプランをeSIMで使ってインターネット、ということが可能になりそうで、非常に楽しみです。
とりあえず現状は主にデュアルSIM利用(2回線契約)を想定した状況のようですが、インターネットで検索していると既にベライゾンのeSIMを利用している人が結構いるようなので、一定の需要はあるのでしょう。デュアルSIM(およびデュアルスタンドバイ)は複数のキャリアのプランを使い分けたい人や、プライベートと仕事用で電話番号や通信プランを分けたい人には非常に便利です。
アメリカはさすがeSIM周りの進みが早い
ベライゾン以外にもAT&Tは既にeSIM対応を開始しており、現在はQRコードが必要となっていますが、ベライゾンに追いつく形でアプリ完結を実装してくるのも時間の問題かと思われます。また、TMobileも今年中のeSIM対応を予定しているよう。SprintはeSIM対応は表明していますが、具体的な時期については未定となっています。
2018年12月時点で比較すると日本よりは圧倒的にeSIM周りの環境が進んでいるアメリカ。eSIM普及を牽引するAppleの影響が強いのか、わかりませんが、ぜひ日本もMNO含めユーザーが利用しやすい形でのeSIM普及が進んでいって欲しいです。