ポーランドの大手通信会社Orange Polskaが契約者向けにeSIMの提供を開始
Orange Polskaはポーランド最大の通信会社で、Statistaのデータによると、2017年時点のポーランドでのマーケットシェアは30%強となっています。
Orange Polskaはポーランド最大の通信会社で大株主はフランスの通信会社Orange(旧フランス・テレコム)、Statistaのデータによると、2017年時点のポーランドでのマーケットシェアは30%強となっています。公式サイトによると、2017年末時点でのモバイル契約者数は1440万人となっています。尚、ポーランドの2017年の人口は3797万人。
今のところeSIMは契約者向け
今回提供が開始されたeSIMはモバイル回線の契約者向けのみとなっており、プリペイドプランの提供はまだないようです。従ってポーランドへ旅行する人が気軽にOrange PolskaのeSIMを利用できるようになるのは、もう少し時間がかかるでしょう。
尚、今回は新型iPhoneユーザーのみが対象となり、スマートウォッチなどの対応は来年初旬を予定しているそうです。AndroidユーザーがeSIMを利用できるのは少し先、ということですね。
すでにOrange Polskaで契約しており、且つ新型iPhoneを持っているユーザーは、今までの物理SIMカードからeSIMに変更することも可能。
詳細はポーランド語になりますが、Orange Polskaの公式サイトで確認ください。
ヨーロッパでのeSIM対応は今後どうなるのか
ヨーロッパではすでにEU圏で2017年から原則ローミング料金が撤廃されており、既に自国の携帯電話のプランをそのまま他国でも使えるようになっています。また、MVNOなど通信を取り巻く環境も進んでおり、eSIMへの対応や短期滞在の旅行者へのサービス提供に関しても2019年以降、一気に進む可能性は大いにあります。ヨーロッパを旅行する場合、一般的に見ても国をまたぐ移動は非常に多いため、欧州でのeSIMの場合はローミングを前提としたプラン提供になるのではないでしょうか。従って利用者としては、EU圏であればどこの国のキャリアとeSIM契約してもEU圏内はどこでも使える、という事になると、俄然キャリア同士の価格競争などが激化する可能性もあります。EU圏外からヨーロッパに行く旅行者にとってはどこのキャリアのどのプランを選ぶかが重要になってくるかもしれません。eSIMdbではそういった比較が簡単にできるよう、最新情報の提供を継続していきたいと思っています。