楽天モバイルがiPhoneに正式対応、デュアルSIMモード含め5Gも利用可能に
2021年4月27日から、楽天モバイルでもiPhoneの販売(取り扱い)が正式に開始され、同時にiPhoneで楽天モバイルのすべての機能が利用できるようになりました。
2021年4月27日から、楽天モバイルでもiPhoneの販売(取り扱い)が正式に開始され、同時にiPhoneで楽天モバイルのすべての機能が利用できるようになりました。
今までもiPhoneを持ち込みで使うことはできていましたが、いろいろ不便なことや使用できない機能がありました。ですがこれからは楽天モバイル用のキャリア設定の配信が開始されたため、各種設定が自動で行われたり、使用できなかった機能も解放されます。
iPhoneに楽天モバイルのSIMを挿入したり、eSIMをインストールすると、iOS側が自動でそれを検知、キャリア設定を促すポップアップを表示してくれます。ユーザーはそのポップアップ上で「アップデート」とタップするだけで、楽天モバイル用の設定が端末側で自動で行われます。
このキャリア設定アップデートは、iOS 14.4以降にアップデートされた6s以降のiPhoneで実行可能。すでに楽天モバイルを以前から使っている端末であれば、設定 > 一般 > 情報 とクリックしていくと、上のようなポップアップが表示されるかと思います。
キャリア設定アップデートによりiPhoneでも楽天モバイルの5Gが利用可能に
5Gに対応しているiPhone 12シリーズでは、キャリア設定アップデートを行うことにより、対応エリアで5Gを掴むようになりました。
設定項目(音声通話とデータ)のビフォーアフターがこちら↓
キャリア設定アップデートを行うことで「5Gオン」と「5Gオート」が有効化されました。
さっそく楽天モバイルの5Gエリアに行ってみた
現在、楽天モバイルの5Gエリアは非常に限られています。東京ですら、楽天の本社がある二子玉川周辺がそこそこカバーされているだけで、そのほかのエリアはポツポツといったレベル。
尚、楽天モバイルのサービスエリアのWebページでは、ミリ波エリアとsub6エリアが色分けされていますが、国内版iPhone 12シリーズはミリ波は未対応なので、利用できるのはsub6のみとなります。
自分が住む神戸市では三宮の中心地などが一部5Gに対応していたため、足を運んでみました。
場所は大丸神戸店の東側あたり。
ここらへんに着くと自動で表示が4Gから5Gに切り替わりました。実はiPhone 12 Proを買ってずっと使っているのの、今まで5Gを使ったことがなかったため、この瞬間が5Gデビューとなりました。
もちろんスピードテストも行いましたが、結果はやや期待はずれ。
楽天モバイルのiOSアプリ内で行える通信速度計測と、Speedtestのアプリを使った結果を並べてみたのがこちら↓
楽天モバイルアプリの方では下り189MbpsとでてるのですがSpeedtestアプリでは66Mbpsと、かなり差が出ました。もちろん同じ場所、時間も1分しか違いません。
どちらをより信じるかと聞かれたら、個人的にはSpeedtestです。
十分速いのですが、200Mbpsくらいを期待していたので、やや残念な結果。そしてアップロードもやや遅めです。
とはいえそれ以前に5Gのエリアが少なすぎるので、まずはエリア拡大を頑張っていただきたいところです。
iOS 14.5でデュアルSIMモードでも5Gが利用可能に
iPhone 12シリーズでは、eSIMを利用することにより、デュアルSIMを利用することができます。これまではデュアルSIMモードの場合、5Gが利用できませんでしたが、iOS 14.5でこれがサポートされました。
APN設定が自動に
キャリア設定アップデートにより、これまで手動で設定する必要があったAPNも端末側が自動でやってくれるようになります。
これで初期設定の手間が大きく減ります。
パートナー(au)回線でもSMSが利用可能に
キャリア設定アップデートにより、楽天回線はもちろん、パートナー回線においても、SMSが問題なく利用できるようになっています。
サービス利用においてワンタイムパスワードや認証をSMS経由ですることはまだまだ多いので、これはありがたいアップデートです。
地震津波警報システムが利用可能に
キャリア設定アップデートにより、地震津波警報システム(通称ETWS)も利用可能になっています。
110/119通話などで高精度な位置情報測位が利用可能に
110番(警察)、118番(海上保安庁)、119番(消防署)といった緊急通報(通話)を行った場合に、位置情報を緊急通報受理機関に自動的に通知することができるようになりました。
こちらはiOS 14.4でも対応していますが、14.5の方がより高精度な位置情報を通知することができるため、14.5へのアップデートを推奨しているようです。