楽天モバイルのUN-LIMIT Vを契約、からのeSIMインストール【通信速度や注意点なども】

以前から悩んでいながらもずっと先延ばしにしていた楽天モバイル(MNOの方)、思いきって契約してみました。

楽天モバイルのUN-LIMIT Vを契約、からのeSIMインストール【通信速度や注意点なども】

以前から悩んでいながらもずっと先延ばしにしていた楽天モバイル(MNOの方)、ついに当初予定の300万回線も突破して、プラン料金1年間無料のキャンペーンも4月7日までとなったようなので、思いきって契約してみました。

ただまだまだ楽天回線の品質や対応エリアに不安があるので、主回線として使っているBIGLOBEモバイルはデータ容量を下げて引き続き継続利用。(ただ、このBIGLOBEモバイルについてもMNPで乗り換えが面倒なのでずっと使っているだけで、同じくらいの価格で大手キャリアのプランで代替できそうなものがあれば今後乗り換えると思います。)

楽天モバイルのプランは UN-LIMIT V と呼ばれるもの一つだけですが、こちらは4月1日に自動的に UN-LIMIT Ⅵ にアップグレードされます

楽天モバイル UN-LIMIT Ⅵ の内容

UN-LIMIT V は無制限で2,980円というシンプルなものでしたが、UN-LIMIT Ⅵ ではそれを上限とし、その下に1GBまで、3GBまで、20GBまでという段階を設けて価格設定をした作りになっています。

月の(楽天回線エリア内の)データ使用量に応じて、

  • 1GBまで -> 0円/月
  • 1GBから3GBまで -> 980円/月
  • 3GBから20GBまで -> 1,980円/月
  • 20GB以上(無制限)-> 2,980円/月

といった具合です。(金額はすべて税抜き。)

これは昨今の ahamo や povo や LINEMO のような他の大手キャリアの低価格プラン(ブランド)に対抗したものだと思いますが、そこまでデータを使わない人にとっては2,000円以下になるので、UN-LIMIT V よりお得になる、という感じです。

自分はまず間違いなく月に20GB以上も使わないので、1,980円に収まりそう。

尚、楽天回線エリア以外での利用、つまりパートナー回線エリア(KDDI回線利用)は月に最大5GBまで通常の速度で、それ以降は最大1Mbpsに速度制限がかかります。これは UN-LIMIT V と同じですね。海外ローミング月に2GBまで無料も同じく引き続きプランに含まれています。(ただし海外ローミングはiPhoneなどでは利用できないという噂もあり。)

楽天回線エリアは2021年夏頃までに人口カバー率96%を予定しているそうですが、果たしてどうなるか。とりあえず1年間は完全無料のゼロ円でKDDI回線も月5GBまで使えますし、その後も一応1Mbpsで使えるので、使い勝手を様子見してみます。1年後には日本中でほぼ問題なく使えればいいなーと思っています。が、たぶんdocomoのように田舎の方までカバーというようにはならないと思うので、1年経ったあともサブ回線としてdocomoの回線は一つ契約しておいた方がいいような気はします。1GB/月とかの低容量プランで。

あと個人的にはRakuten Linkアプリを使うと電話もかけ放題でSMSも使い放題、というのも地味に嬉しいところ。

ここ数年格安SIMをずっと使っている自分としては、専用アプリを使うと電話料金が安くなる、というのは慣れているので、専用アプリを使うということには特に抵抗はなく、それで楽天モバイルの場合電話代がタダになるのは嬉しいです。

このほか楽天モバイルのウリとしては、5G通信がありますが、個人的にはある程度の速度がでればそれで十分なので、LTEだろうが4Gだろうが5Gだろうが正直あまり気にしていないのが本音。現状、楽天モバイルの5Gエリアはかなり限定的ですし、そもそも5Gが使える端末はRakuten BIGやPixel 5, 4aなどごく一部に限られています。最新のiPhone 12シリーズであっても楽天モバイルの5Gの周波帯Sub-6(3.7GHz帯)に対応していないようなので、5Gは拾えません。

ちなみにメールアドレス提供も2021年夏頃を予定しているらしいですが、これは全然いらないですね。むしろその開発コストを違うところに向けて欲しいです。もしかしたら総務省の意向など裏事情があるのかもしれませんが。

楽天モバイルの開通手続き & eSIMインストール方法

今回自分はWebからの新規契約かつ、eSIMでの利用を選択しました。そして使う端末はSIMフリーの iPhone 12 Pro になります。(端末はセット購入せず。)

提供プランは一つしかありませんし、楽天のアカウントを持っていたのでWebからの契約申し込みは比較的簡単でした。本人確認は免許証のアップロードでWebで済ませました。

尚、端末持ち込みですが持ち込みスマホあんしん保証は付けず、他のオプションサービスもいっさい付けませんでした。本当に0円でした。

申し込みをした翌々日に、スタートガイドという冊子が届きました。eSIMでの契約であってもこの冊子が必要なようで、冊子の裏のQRコードから本人確認の完了、そして開通手続きと進む流れになります。

本人確認が完了したら、次は実際の開通手続きになりますが、ここで重要なのがeSIMの場合はQRコードから端末にダウンロードをする必要があるので、QRコードを表示するデバイスが別に必要になります

自分はノートパソコンで行いました。ノートパソコンのブラウザでWeb版のmy楽天モバイルにログインし、少しわかりにくいですが「お届け完了」をクリックします。

次に「開通手続きをする」をクリック。

すると画面にQRコードが表示されるので、端末でそれを読み取ります。iPhoneの場合は 設定 > モバイル設定 > モバイル通信プランを追加 からカメラが立ち上がります。

名称は「楽天モバイル」と入力しておきました。

ちなみに届いたスタートガイドには、他のSIM用にAPN構成プロファイルがインストールされている場合はそれを事前に削除するように書いていましたが、自分の場合はBIGLOBEモバイルのAPN構成プロファイルが入っていましたが、問題なかったです。

尚、実際のデータ通信にはAPN設定が必要です。iPhoneの場合は 設定 > モバイル通信 > 追加した楽天モバイルの通信プラン > モバイルデータ通信ネットワーク から設定が可能です。入力値は rakuten.jp で、モバイルデータ通信とインターネット共有の2カ所に設定しました。

無事、楽天モバイルでデータ通信ができるようになりました。ネットワーク表示はLTEです。

そしてAPN設定を行ったインターネット共有も問題なく使用できました

2021/05/04 追記:

2021年4月27日より、iOS14.4以降のiPhoneシリーズでは楽天のキャリア設定が配信されるようになりました(楽天モバイルがiPhoneに"正式に"対応)。このため、上記のAPN設定など各種設定はOS側が自動で行うため不要になっています。また、ネットワーク表示もLTEから4Gに変更になっており、対応エリアでは5Gも使用可能になりました。

尚、iOS14.5以降のiPhone 12シリーズではデュアルSIMでも5Gが利用できます。

スピードテスト結果とmy 楽天モバイルアプリの使い勝手

eSIMをインストールしてから数日使ってみましたが、通信速度は個人的にはまったく問題ないレベルで、普通に使えています。

こちら格安SIMではよく低速になる時間帯であるお昼と帰宅時間のスピードテストの結果ですが、ダウンロードが20Mbps以上出ており、普通に快適です。アップロードも特に悪い数字ではないかと思います。(尚、計測値は神戸市中央区です。)

まだまだユーザー数が少ないというのは大きいと思いますが、一日通して速度に関して不満は今のところありません。

ただ、たまにiPhoneを使っていてデータ通信が滞っているような感じがする時があります。データの更新が一瞬遅かったり、という感じなのですが、これに関しては現時点で断言できるわけではないので、経過をウォッチしたいと思います。

次にmy 楽天モバイルのアプリですが、iOS版の画面はこんな感じです。

現状はパートナー回線エリアでのデータ通信量5GB/月に対してのデータ使用量がグラフで表示されます。タブで海外でのデータ使用量も確認することができます。

尚、Android版であれば、アプリのホーム画面から接続している回線が楽天回線なのかパートナー回線なのかがちゃんと表示され、データ使用量も別々にチェックできるみたいです。iOS版は残念ながら今のところはそれらの機能がありません。数日使用しただけですが、意外とパートナー回線エリアでデータ通信が行われているようで、接続先の回線がアプリからチェックできると便利なのですが...

また、アプリ内からスピードテストを実行することもできるようになっていて、たぶんこの測定データを楽天側で分析に使っていると思われます。

my 楽天モバイルのアプリの使い勝手は可もなく不可もなくといったところ。表示領域などで若干スタイルのズレなどはありますが、特段見にくいことはなく、普通に使えるレベルかと思います。いろいろ情報を詰め込んでる感はありますが、楽天らしいと言えば楽天らしいです。

2021/05/03 追記:

国内データ消費後の低速時について

4月下旬にパートナー回線のデータ容量5GB/月をすべて消費してしまったので、その際に撮った楽天モバイルアプリ上の表示と、スピードテスト結果のスクリーンショットが以下になります。

パートナー回線データ消費後
パートナー回線データ消費後

まず通信速度ですが、こちらはちゃんと上り下りともに1Mbps程度にコントロールされていました。これくらいの速度が出れば、TwitterやLINE、Web検索など、最低限のことはできるかと思います。

楽天モバイルアプリでの表示は「国内データ残量がなくなりました」という文章とともに、データチャージのボタンが表示されます。データチャージの料金は

  • 1GB: 550円
  • 2GB: 1,100円
  • 3GB: 1,650円
  • 4GB: 2,200円
  • 5GB: 2,750円

となっており、どうしても1Mbps以上の通信速度が必要な場合はこちらから必要なデータを追加購入できるようになっています。