【アジア周遊にもオススメ】SimOptionsのeSIMをマレーシアで使ってみた

安くてアジア方面の旅行に便利なSimOptionsのeSIM「Smart Traveller eSIM」をマレーシアで試してみたレビュー記事です。

【アジア周遊にもオススメ】SimOptionsのeSIMをマレーシアで使ってみた
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この記事は執筆時点での情報を元にしています。

SimOptionsSmart Traveller eSIM というeSIMが最近リリースされたのですが、これが日本やアジア主要国を含む27カ国で使えて、なによりコスパがかなり良いという優れもの。これをマレーシアのクアラルンプールで実際に使ってみたので、その体験談兼レビューです。

先に結論を述べますと、とても良くてアジア周遊などにもオススメできます。

eSIMだとSIMの差し替えなしに着陸してすぐ使えるので、Grabでタクシー配車もすぐできて便利。

また、このeSIMをモバイルデータ通信、日本の契約回線の方をデフォルトの音声回線にしてSMS等を受信できるようにする、などデュアルSIM利用も良しです。

Smart Traveller eSIMの内容と購入方法

SimOptions公式サイトのマレーシアのページ↓から購入できます。(ちなみに全部英語。)

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Smart Traveller eSIMの内容は、

  • 6GBのデータ容量
  • 利用開始から10日間の有効期限
  • 27カ国で利用可能
  • 音声通話/SMS機能なし
  • アクティベーション不要(自動)
  • データの追加購入(トップアップ)不可
  • eSIM購入から1年間有効(それまでに利用開始する必要あり)

SimOptionsではSmart Traveller eSIMのほかにSmart Data eSIMという商品もあり、そちらは同じ6GBですが(執筆時点で)$2だけですが価格が高く、対応国も少なめ。なので現時点ではSmart Traveller eSIM一択で良さそう、というのが個人的な感想です。

ちなみにSmart Traveller eSIM、もとは$24.90で、いま割引で$17.90になっていますが、この価格が継続になるのかは不明。

では次に実際の購入の流れです。

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購入ステップでは諸々情報の入力が必要になるので、モバイルよりデスクトップの方が断然いいと思います。

eSIMをカートに入れてチェックアウトに進んだら、まず名前、メールアドレス、電話番号を入力します。

次に住所入力ですが、何かが送られてくるというわけではなく、単にVATの計算か何かに使うのだと思います。

そして最後に決済です。支払い方法は、クレジットカードあるいはPayPalです。

以上、住所入力があるためそこだけ若干めんどうではありますが、逆にアカウント登録やパスワードの設定がない分簡単ではあります。

Hidden fee もなく、$17.90だけの請求でした。

eSIMのインストール方法

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インストールが完了した時点で利用開始(有効期限スタート)となるようです。

eSIMの購入が完了したら、入力したメールアドレスにQRコードと説明文がPDFで届きます。

PDFはこんな感じで、英語でですがiOSとAndroidでのインストール方法も書かれています。

iPhoneでは 設定 > モバイル通信 と進み、「モバイル通信プランを追加」からQRコードを読み込みます。

↑のスクショにある通信事業者名からわかる通り、中身はタイのdtac(大手通信キャリア)のeSIMみたいです。コスパが良いのもこれで納得。

モバイル通信プランの名称は「SimOptions」としておきましたが、ここは自由に好きな名前をつけてもらってOK。あとからも変更可能です。

尚、APN設定は不要(というか設定箇所自体出ない)ですが、実際にデータ通信を使う際にはデータローミングをONにする必要があります

このSmart Traveller eSIMは日本でも使えるので、有効期限が開始されてもいいタイミングになれば、一度通信確認をすることをおすすめします。(インストール自体はインターネットさえあれば日本でも現地でもいつでもどこでも可能です。)

データローミングをONにして、このeSIMをモバイルデータ通信に割り当てると、数分で使えるようになるはずです。最初だけやや時間がかかりますが、気長に待ちましょう。

*iPhone / iPadで主回線等(特に格安SIMの類)用に「プロファイル」をインストールしている場合は、それを削除しないと通信ができない場合があるのでご注意ください。

クアラルンプールでの通信品質

クアラルンプール国際空港(KLIA)でも、やはりアンテナピクトが立ち、使えるようになるまで数分かかりました。そわそわしますが、データローミングがオンになっていてモバイルデータ通信に設定されておれば設定自体はOKですので待つのみです。

マレーシアでの接続先ネットワークは Digi です

Digi はマレーシアのトップ3の通信キャリアの一つで、カバレッジも良いと言われています。実際、今回クアラルンプール都心部だけではありますが、圏外で困ることは一度もありませんでした。

そして嬉しいことに、インターネット共有(テザリング)も問題なく使えました。例えばHotlinkなどの現地SIMではテザリングをするためにアドオン(追加)プランを購入しないといけなかったりという場合もあるので、複数デバイス持っている方にとってはeSIMでデフォルトでインターネット共有が使えるのはありがたいですね。

スピードテストも空港や繁華街などで何度か試してみました。

dtacのeSIMということでタイ経由のローミング通信ですが、Ping値もそこまで悪くなく、許容範囲内かな、と。若干アップロードが弱い時があるみたいですが、まあ普通の観光だとアップはそこまで使わないかと思うので、個人的には別にOKでした。

テザリングも含めてけっこうガッツリ使いましたが、総じて問題なく快適に使えました。

6GBというデータ容量も、少なすぎず多すぎずちょうどいい。

ちなみにデータ残量の確認方法がわからなかったので問い合わせたところ、以下の番号(USSDコード)にコールすると情報が取得できるということでした。

*101*1*9#

こちらを普通の電話アプリで入力して、発信ボタンをタップすると、後からSMSで情報が送られてきます。

アジア周遊旅行などにも便利そう

マレーシアのクアラルンプール以外にも、実はインドネシアのジャカルタでもこのSimOptionsのeSIMを使ってみたのですが、マレーシアでの設定からいっさい変更不要でそのまま繋がり、とても快適でした。

Smart Traveller eSIMの対応国は、マレーシア、インドネシアを含む以下27カ国&地域。

Country Coverage

オーストラリア、バングラデシュ、ブルネイ、カンボジア、中国、香港、インド、インドネシア、イスラエル、日本、カザフスタン、韓国、ラオス、マカオ、マレーシア、ミャンマー、パキスタン、フィリピン、プエルトリコ、カタール、シンガポール、スリランカ、台湾、アメリカ合衆国、アメリカ領ヴァージン諸島、ウズベキスタン、ベトナム

アジアの主要な国はほぼ全て入っていますし、タイ経由のローミングということで遅延の面でも特に東南アジアではかなり実用性のあるeSIMと言えるのではないでしょうか。

オーストラリア旅行でも重宝しそうです。

そしてなにより日本も含まれているので、渡航前の事前の通信チェックも可能。これはかなりありがたい点ですね。


マレーシアで使えるプリペイドeSIMは現在20以上ありますが、今回紹介したSimOptionsのSmart Traveller eSIMはその中でもトップクラスのコスパを誇ります。

(たぶんこれ以上にコスパが良くてかつ利用体験の良いeSIMはAiraloくらいかも。)

マレーシア旅行を予定されている方はぜひ。