Workzが欧州拠点のMVNO、MTX ConnectにeSIMプロビジョニングソリューションを提供
WorkzがMTX Connectと提携し、eSIMプロビジョニングサービスを提供することを発表しました。
Workzはアイルランドのダブリンに本社を置き、ドバイにオフィスおよび製造拠点を持つ会社で、SIMカードやeSIMチップの製造、リモートプロビジョニングソリューションを提供しています。eSIM製造に関してはGSMAに認可された6つの企業のうちの一社で、中東およびアフリカでは唯一の会社になります。今回、そのWorkzがMTX Connectと提携し、eSIMプロビジョニングサービスを提供することを発表しました。これにより、MTX ConnectはeSIM向けデータ通信サービスの提供を早々にも開始する予定です。
MTX Connect のデータ通信プラン
MTX Connect はヨーロッパのルクセンブルグを拠点とするフルMVNOで、ヨーロッパやその他の地域で利用できるSIMカードとプリペイドデータ通信プランを提供しています。
利用可能な地域としてはアフリカと南米は一部のみ、それ以外はほぼ全ての国をカバーしているようです。
また、以下の通り複数のデータプランを展開しています。
- Optimal Daily: 3.49ユーロ(約440円)
350MB
24時間 - Unlimited Daily: 9.99ユーロ(約1,250円)
データ無制限
24時間 - Big Data: 14.99ユーロ(約1,850円)
2GB(ヨーロッパ)または 1GB(全エリア)
15日間 - Monster Data: 24.99ユーロ(約3,100円)
4GB(ヨーロッパ)または 2GB(全エリア)
15日間
全体的にデータ容量が比較的小さいですが、料金はほどほどといったところ。決して安い方ではありません。Unlimited Dailyの1日データ使い放題で1,250円は場合によっては悪くないかもしれません。また、そこまでデータを使わない人にとってはBig Dataプランも選択肢になりそうです。
現在のところeSIMはComing Soonとなっており、選択できない状態ですが、リリースノートによると今月中にも提供が開始される予定です。
MTX Connect はモバイルアプリ(iOS、Android)を提供しているようですので、QRコードのスキャンではなく、アプリ完結型でeSIMが使えるようになる可能性もあります。
日本人が海外でも使える。そして訪日外国人も。
MTX Connect のデータ通信サービスがeSIMで利用できるようになり、物理SIMと比較して特に利用エリアの制限がなければ、日本人もユーザーとして海外に行く時にMTX ConnectのeSIMでデータ通信ができるようになるでしょうし、また海外から日本にくる訪日外国人も日本でのデータ通信に使用できます。現在のところ日本で利用できるeSIMは全てローミング通信ですが、3 Hong Kong やこの MTX Connect のように比較的安価に利用できるプリペイドプランが増えてくるかもしれません。
2019/02/19: 追記
MTX Connectの公式サイトからeSIMを購入できるようになっています。
5ユーロでeSIMを購入し、7ユーロ分のクレジットが付いてくるようです。Big Data、Monster Dataプランはそれぞれ約15ユーロ、25ユーロなので、それがそれぞれ2ユーロずつ安くなる計算です。料金的にもそこまで高くないので使いやすそうです。