iPhone 16シリーズ、eSIMオンリーは依然として米国版限定
日本版ではiPhone 16はすべてnano SIM(物理)とeSIMのデュアルとなっています。
2024年9月に発表されたiPhone 16シリーズ、日本版は全モデルで引き続きiPhone 15シリーズ同様にnano SIMとeSIMの両対応となりました。
グローバルでみてもiPhone 16シリーズでeSIMオンリーなのは米国版のiPhone 16シリーズのみ。
米国版は2022年リリースのiPhone 14シリーズからeSMオンリーになっていますが、2年経った2024年時点でもeSIMオンリーのモデルは米国版のみ、という結果。
これについてはやはりキャリア(通信事業者)側のシステムやオペレーション含めたeSIM対応、そして世間一般としてのeSIMの認知や理解という部分でまだまだ時間がかかっているというのが背景にある気がします。
eSIMクイック転送も一般的に周知されているとは言えない状況ですし、転送時の不具合もたまに聞くため、iPhone 16シリーズでeSIMオンリーを強行的に広げなかったのはAppleの英断と評価できるように思います。
正直なところ、上述の米国版iPhone 14がeSIMオンリーになった時点で個人的にはその2年後の2024年にはeSIMオンリーが世界的にもかなり増えているんじゃないかと予想してたのですが、全然当たらなかったという結果に。
ここで再度予想するとすれば、ここから2年後の2026年のiPhone 18シリーズでは、日本含め米国以外の複数の国でeSIMオンリーのモデルが登場している可能性は十分にある、と思っています。これについては2年後に答え合わせ。
ちなみにiPadについては、日本版も2024年リリースのiPad Pro & iPad AirからeSIMのみになっています。
今回のiPhone 16について、補足としてApple公式サイトの仕様ページでeSIMに関する記載を確認しておきます。
まずは日本版から。
デュアルSIM(nano-SIMとeSIM)
デュアルeSIMに対応
SIMカードのセクションには上記のように記載があり、依然としてnano SIM(物理SIMカード)に対応していることがわかります。こちらはiPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Max、iPhone 16、iPhone 16 Plusすべて同じ。
次に、米国版iPhone 16の仕様がこちら。
Dual eSIM (two active eSIMs; stores eight or more eSIMs)
iPhone 16 Pro and iPhone 16 Pro Max use eSIM technology and are not compatible with physical SIM cards.
ということで、eSIMオンリー、デュアルeSIMに対応ということが書かれています。
個人的に少し気になるのは、iPhoneにインストールして保存できるeSIMの上限数がiPhone 16シリーズでは旧モデルと比べて増えているのかどうか。
これについては米国版iPhone 16 Proのスペックでは「8つまたはそれ以上」という曖昧な表現となっています。もしかするとそれぞれのeSIMで少しデータサイズが異なる場合があり、正確にいくつまでと断言できないのかもしれません。
8つも入れないよ、という方がほとんどかと思いますが、海外へ頻繁に行くという一部の利用者については意外とすぐ8つに到達してしまうことも。