楽天の独自端末Rakuten MiniはeSIMに対応!FeliCaも搭載

2019年9月6日に開催された楽天モバイルの説明会で、楽天の三木谷社長が独自端末Rakuten Miniを発表しました。

楽天の独自端末Rakuten MiniはeSIMに対応!FeliCaも搭載

2019年9月6日に開催された楽天モバイルの説明会で、楽天の三木谷社長が独自端末Rakuten Miniを発表しました。

eSIMとFeliCa両方に対応し、かなり機能的には面白い、且つ魅力的なスマートフォンです。ちなみにSIMに関してはeSIM対応というよりeSIMオンリーで物理SIMはささりません。

世界最小最薄のコンパクトサイズ

公開されたスライドに記載されていたサイズと、比較のためiPhone XSのサイズも並べてみます。

Rakuten Mini: 高さ106.2mm、幅53.4mm、厚さ8.6mm、重さ79g

iPhone XS: 高さ143.6mm、幅70.9mm、厚さ7.7mm、重さ177g

比較すると高さと幅は共にiPhone XSよりおよそ25%小さく、重さは半分以下というサイズです。これでiPhone XSユーザーだとだいたいの大きさがイメージできるかもしれません。クレカサイズとあるように、とりあえず片手で十分操作できるかなり小さめのスマートフォンです。

世界的に見るとiPhoneやGalaxyシリーズにみられるようにサイズは年々大きくなっていますが、それらと比較するとかなり小型のiPhone SEがまだかなり人気の日本では、意外とRakuten Miniも受け入れられるのかもしれません。

尚、Rakuten MiniはFeliCa搭載端末で世界最薄という説明がありましたが、厚さ8.6mmであればiPhone XSの方が薄いですし、それ以外にももっと薄いFeliCa対応スマートフォンはあるはずなので、最薄という主張の真意は定かではありません。

重さに関してはかなり軽いというのは嬉しい反面、バッテリーの容量がかなり気になります。インターネット上の情報によると1,250mAhらしいので、やはり容量は大きくはありません。スペックが大きく異なるので一概に比較はできませんが、iPhone XSの半分以下という容量です。

OSはAndroidか

発表のスライドにあった画面にはGoogleの検索バナーが画面上に表示されていましたし、普通に考えてOSはAndroidベースと考えられます。

「楽天Linkを中心とした...」とありますが、この楽天Linkに関しては現状あまり詳細な情報がありません。どうもLINEに近いメッセージングアプリ兼コミュニケーションプラットフォームのようなもののようです。

FeliCa対応は日本人には嬉しい機能

一般的に見ると圧倒的にeSIM搭載よりもこちらのFeliCaの方が魅力に感じる方が多いかと思います。

これにより端末で非接触決済ができるようになり、電子マネーを使った支払いが可能になります。また、交通系ICカードも幅広く使うことができるので、電車やバスの乗り降りも端末のみでOKです。

現在FeliCaに対応している交通系ICカードはSuica、PASMO、ICOCA、PiTaPaなどのメジャーカードをはじめかなり数があります。また、FeliCaに対応している電子マネーもQUICKPay(クイックペイ)、楽天Edy、nanaco、WAONなど多数。また、OSがAndroidで、独自の制限を設けていない限りGoogle Payも使えるはずです。


FeliCaとeSIMに対応するという欲しいところをしっかりおさえてきた感があるRakuten Mini。かなりコンパクトサイズではありますが、面白い端末だなーというのが率直な意見です。どれだけ市場にニーズがあるか、非常に楽しみです。

FeliCaについてはキャッシュレスが叫ばれている昨今、日本人向けなら確かに外せない要素ではあります。そしてたぶん楽天的には楽天Edyとのシナジーを期待しているのでしょう。楽天経済圏の要素の一つとも捉えることができるかと思います。

eSIMについては完全仮想化ネットワークを謳う(レガシーとは対照的な)新しいキャリアというスタンスを目指していそうな楽天モバイルらしい対応と感じました。


2020/01/24: 追記

楽天モバイルがRakuten Miniの先行販売をサポータープログラム対象者限定で開始しました。楽天モバイルの公式サイトにもRakuten Miniのページが開設されています。

Rakuten Mini | スマートフォン | 楽天モバイル
Rakuten Mini(楽天モバイル)の製品紹介。楽天モバイル(Android)の購入はこちら。価格・スペック・特長ほか|ラクテン ミニ(Rakuten Mobile)

価格は税別19,819円。カラーバリエーションはナイトブラックとクールホワイト、そして4月以降にクリムゾンレッドが追加される予定となっています。

OSはAndroidでバッテリー容量は約1,250mAh。充電はUSB Type-Cです。

eSIMはGSMA標準っぽい

気になっていたeSIMですが、楽天モバイル限定ではなく普通にQRコードでGSMAスタンダードの一般的なeSIMなら使えるようです。

この通りIIJのeSIMが問題なく動き、モバイルデータ通信の切替を許可していると意外と使えるみたいです。

このようにGoogle Fiも使えたり。

eSIMオンリーというのは好き嫌いが分かれる部分だと思いますが、ネット上の情報をみる限りではRakuten Miniのウケはそこそこ良いような印象です。価格も良心的ですし、意図しているターゲットにはある程度ささりそう。