楽天モバイルの海外ローミング体験談【アジアの複数国で使ってみたまとめ】
楽天モバイルの海外ローミングを実際に利用した体験レビューです。
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月額ゼロ円の無料プランが2022年6月末で終了となった楽天モバイル。
廃止後は「Rakuten UN-LIMIT VII」という料金プランとなり、3GBまでは980円/月、20GBまでは1,980円/月、20GBを超える場合は2,980円/月という料金体系に。
そして2023年6月からは「Rakuten 最強プラン」という名称で一部内容がアップデートされました。(既存契約者は自動的に移行。)
海外でのデータ通信(インターネット利用)においては、楽天モバイルは毎月2GBまで海外データローミングがプラン料金内で、追加料金なしで使えます。
頻繁に海外旅行 or 海外出張をする方であれば国内での利用に加え、海外旅行時の手軽なインターネット利用手段として契約しておくのもいいかもしれません。
この記事では楽天モバイルの海外ローミングを実際に使った体験をまとめました。
*現在は主にアジア圏限定ですが、利用した国の数もそこそこ増えてきました。今後もさらに情報を加筆する予定です。
楽天モバイルの海外ローミング(データ通信)の概要
詳細は公式サイトの海外利用の専用ページに記載がありますが、楽天モバイルでは海外ローミング2GBまでは毎月のプラン料金以外に追加料金はかかりません。
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ただし、もちろん海外で使ったデータ通信量もその月のデータ使用量としてカウントされます。
月を跨ぐ海外旅行の場合は、各月ごとに2GBずつ使うことができます。
2GBを使い切ってしまった場合でも通信速度が最大128kbpsに制限されるものの、低速で利用は継続できるみたいですが、後述する遅延も考慮するとなかなかの遅さでかなり使いにくいと予想されます。
尚、必要であれば500円/GBでデータ容量の追加チャージも可能です。
この海外ローミングが利用できる国は利用可能な国・地域として指定されている以下の75の国と地域。(*執筆時点の情報です)
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アメリカ(ハワイ、グアム、サイパン含む)やヨーロッパ主要国はもちろん、アジア・オセアニアも日本人旅行者が多い国はほぼすべて入っています。
その他詳しい内容は、楽天モバイル公式サイトの海外ローミング(国際サービス)についてのページで確認ください 👇
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海外ローミングの使い方
さて、実際に海外渡航先で楽天モバイルで海外ローミングを使う方法ですが、めちゃくちゃ簡単です。
- データローミングをオンにする
以上。
ただし、前提として「my 楽天モバイル」アプリで、海外ローミング(データ通信)がオンになっていることを確認してください。
ちなみに私の場合は最初からこれがオンになっていたので、特に変更する必要はありませんでした。
アプリ内のメニューの「契約プラン」から確認できます。
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iPhoneでのデータローミング設定
iPhoneの場合、データローミングの設定は 設定アプリ -> モバイル通信 -> モバイル通信プラン から楽天モバイルの通信プランを選んで行うことができます。
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あとは、モバイルデータ通信に楽天モバイルの回線が割り当てられておれば、海外ローミングを利用できます。
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正しく設定されておれば、現地到着後1分前後でインターネットが使えるようになるはずです。
正常に海外ローミングができる状態になれば、楽天モバイルから以下のようなSMSが届くはずです。(ちなみに「デフォルトの音声回線」に楽天モバイルを設定していなくても届きました。)
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まとめると、
- 「my 楽天モバイル」アプリで海外ローミングのサービスがONになっていることを確認
- 渡航先に着いたら、データローミングをON
- 無事利用できる状態になればSMSが届く
です。非常に簡単でストレスフリー。
補足: 国際SMS
海外滞在時、データ通信以外にもたまにSMSの受信が必要になるときがあるかと思います(2段階認証等)。
楽天モバイルは海外でのSMSの受信は無料です。
Rakuten Link アプリを使う場合とOS標準のメッセージアプリを使う場合で送信時は料金が異なりますが、受信はどちらでも無料なので、あまり気にする必要はないでしょう。
ただ、海外ローミング(データ通信)同様、「my 楽天モバイル」アプリで国際SMSをオンにする必要があるので、こちらお忘れなく。
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海外で実際に海外ローミングを使ってみた実録
*国や都市によって使用した時期が異なるため、時系列にはなっていません。ご了承ください。
マレーシア 🇲🇾
クアラルンプール【2024年10月】
2024年10月、マレーシアの首都クアラルンプールで楽天モバイルの海外ローミングを使用しました。
クアラルンプールでは Digi または CELCOM に接続されました。表示はどちらの場合も4G。
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尚、CELCOMとDigiは2022年に正式に合併し、CelcomDigiという会社になっていますが、ネットワーク自体はまだそれぞれ別々に検出されます。
どちらもカバレッジエリアは業界トップクラスなので、地方でも比較的電波が入るはずです。
以下がクアラルンプールでのスピードテストの結果です。計測場所は左からブキビンタン(Bukit Bintang)、KLCC(ツインタワー周辺)、そしてクアラルンプール国際空港(ターミナル1)です。
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通信速度の値だけを見るとダウンロードもアップロードも悪くない数字が出ていますが、Pingの値がかなり大きいので、応答速度が遅く、遅延がだいぶ発生しているのがわかります。
使っている体感としてもかなりもっさり感があり、個人的にはスピードテストで見る数値ほど速いとは感じませんでした。(スピードテストの結果も尻上がりで、初速はやや遅め。)
とりあえず普通にインターネットを使えることは使えますが、サクサク感はまったくと言っていいほどありません。ちょっとしたメッセージのやり取りや、ソーシャルメディアの閲覧・投稿などはあまり問題なく使えるはずですが、ラグは覚悟しましょう。
✍️ 追記:
久しぶりにクアラルンプールで楽天モバイルのeSIMをオンにしてみたところ、ぜんぜん繋がる気配なし。調べるとなぜか Digi ではなく MAXIS の回線を掴んでいました。
楽天モバイル海外ローミングのトラブルシューティング記事で紹介している通信事業者の切り替えでDigiを選ぶと、この時は無事繋がるようになりました。
(楽天モバイル公式サイトの対応エリアのページで各国のパートナーネットワークを確認できます。)
とりあえず今回は意図せず楽天モバイルのパートナー回線以外に接続されることもある、ということを学びました。
なかなか繋がらない時は、一度その国のパートナー回線を確認し、そのネットワークを掴んでいるか確認するのが得策です。
マラッカ【2023年2月】
2023年2月、マレーシア半島でクアラルンプールとシンガポール / ジョホールの真ん中くらいに位置する都市マラッカで楽天モバイルの海外ローミングを使ってみました。
こちらでも現地回線はクアラルンプール同様「Digi 4G」です。
宿泊していたマラッカ中心部のホテル近辺でスピードテストを回してみた結果がこちら↓。
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やはり数字的には良好なのですが、Pingが500ミリ秒弱でてるので遅延がネックです。
Digiのカバレッジは良好なので、エリア的に使えないなどの問題はかなり少ないはずです。
ペナン(ジョージタウン)【2024年9月】
マレーシア北西部ペナン州の州都であるジョージタウン(ペナン島)で楽天モバイルの海外ローミングを使用しました。
接続先ネットワークは他の都市と同様「Digiの4G」。
速度もレイテンシーもだいたいクアラルンプールやマラッカと大きく変わりません。
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このPing(遅延)を許容するならば、楽天モバイルのローミング通信はマレーシアでは比較的問題なく使える選択肢、と言えそうです。
ベトナム 🇻🇳
ホーチミン【2024年3月】
2024年3月、ホーチミンにて楽天モバイルの海外ローミングを利用しました。
タンソンニャット国際空港で問題なく VinaPhone のネットワークに接続され、インターネットが使えるようになりました。
空港内では終始4Gでしたが、市内では(意外にも)5G接続のエリアも。
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一部3Gになっていたところもありましたが、圏外になることはなく、カバレッジは問題なし。
続いて通信速度ですが、以下がタンソンニャット空港内、そしてホーチミン市内(ドンコイ通り)で行ったスピードテストの結果です。
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通信速度的には悪くはない数字は出ていますが、体感としてはPingの値が大きく遅延があるためあまり速くは感じませんし、むしろ初速が遅くもっさりしている感じの方が印象が強いです。
まあ使えるだけ良し、という期待値設定が必要です。
ホーチミン & ニャチャン【2024年7月】
2024年7月、ホーチミン経由で南部の海沿いの観光地ニャチャンに行った際に利用。
この時は VinaPhone ではなく、MobiFone の4Gに接続されました。
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MobiFoneもいちおうベトナム3大キャリアのひとつのはずですが、ホーチミンなど主要都市以外ではあまり電波状況が良くないのか、ニャチャンでは3Gになったり圏外になることもありました(市内でも)。
やはり Viettel & VinaPhone の2大キャリアとの差は大きそうです。
以下はスピードテストの結果で、場所は左からホーチミン市内、タンソンニャット空港内、そしてニャチャン市内です。
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いつものことながらPingが400 - 500ミリ秒と大きく、ダウンロードの数値に波がある印象。
ホーチミンではまだましでしたが、ニャチャンでは結構遅く感じました。
ホーチミン & ハノイ空港編【2024年10月】
ベトナム航空での乗り継ぎのためホーチミンのタンソンニャット空港、ハノイのノイバイ空港をそれぞれ利用した際に、楽天モバイルを利用しました。
こういった乗り継ぎで数時間や1日弱という短い滞在する場合は、楽天モバイルはとても便利で重宝します。特にタンソンニャット空港もノイバイ空港も正直空港の無料WiFiが非常に使い勝手が悪いです。
ただし、過去の経験上楽天モバイルの海外ローミングはベトナムではあまり品質が良くない印象でしたが、今回もあまり満足できるものではありませんでした。もちろん使えるだけマシではありますが。
まず、以下がホーチミンシティーのタンソンニャット空港でのスピードテスト結果です。接続先は自動で接続されたViettel。5Gと4Gのどちらかが表示されていました。
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正直Pingが800ミリ秒を超えているので相当遅延が大きいです。体感的にもかなりもっさりで、ここが楽天モバイルの一番のネック。
ネットワークの手動選択でViettelからVinaPhoneに変えてみましたが、あまり劇的な変化はなし。とはいえたぶんですが、多少はVinaPhoneの方が良かったように思います。
次に以下がハノイのノイバイ空港でのスピードテスト結果。こちらはホーチミン以上に遅く、なかなか残念なほどでした。
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本当に楽天モバイルについてはベトナムは鬼門と言えるほど、快適に使えたことがありませんが、ホーチミンよりハノイの方がひどいかもしれません。
インドネシア 🇮🇩
ジャカルタ【2024年9月】
2024年9月にジャカルタを訪れた際に海外ローミングを使ってみました。
まず現地のローミング先ネットワークですが、デフォルトではIndosat Ooredooの4Gに接続されました。以前2023年3月にジャカルタで試した時にはTSEL 4Gに接続されましたが、INDOSATにも対応した模様。
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ただ、楽天モバイルの公式サイトで確認する限りでは、インドネシアの対応状況はIND XL/AxiataとTelkomsel(TSEL)のみになっているので、INDOSATは対応外のはずなんですが、もしかしたら公式サイトの情報が間違ってるのかもしれません。
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INDOSATの方が速度が出るという人もいますが、たぶんエリアや電波的にはTSEL = Telecomsel(インドネシアで契約件回線数トップの通信会社)の方が良いと思うので、もし不安定であればネットワークの手動選択からIND TELKOMSELを選ぶと改善するかもしれません。
INDOSATでも今回のジャカルタ滞在中は特に圏外になることは一度もなかったと記憶していますが。
次に、スピードテストの結果が以下です。左からコタのファタヒラ広場、モナス周辺、そしてスカルノ・ハッタ国際空港ターミナル3(国際線出発フロア)での数値。
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Pingは総じて500ミリ秒前後とやはり遅延はけっこう感じるのと、尻上がりな感じで初速は遅め。それでも普通の海外旅行時のユースケースとしてはもっさりながら使えるとは思います。
他国同様、「遅延を許容できれば使える楽天モバイル」という印象。
インドネシアでは入国時に空港でQRコードを読み込んでフォームから情報を送信する必要があるものが増えてきています。空港の無料Wi-Fiが頼りにならないことも可能性としては十分あるため、事前のトラベルeSIMの準備が重要な国と言えるでしょう。
バリ【2025年1月】
新年早々バリを訪れた際に、楽天モバイルの海外ローミングをテストしてみました。
接続先ネットワークは安定のTSEL。バリでの滞在中は終始4Gの表示でした。
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一部ビーチやバリ島南部のウルワツに抜ける山道などでは一部電波が1本くらいになることもありましたが、圏外になったことはなかったと記憶しています。
次にスピードテストの結果が以下。場所は左から、ングラ・ライ国際空港(DPS)、スミニャックビーチ、そしてチャングーエリアです。
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いつもながらPingが500ミリ秒でており、遅延はかなり大きいですが、ダウンロードに関しては数値としてはそこそこ出ています。
ということで、バリもジャカルタ同様、遅延の大きさを許容できれば使えるレベルではあると言えます。
タイ 🇹🇭
バンコク【2024年4月】
バンコクの空港到着時、楽天モバイルのeSIMは最初 TH 3G+ という3Gのネットワークを掴んでおり、ほぼ使い物になりませんでした。
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ということで、お決まりのトラブルシューティングである通信事業者の手動選択を行うことに。iPhoneの設定から、モバイル通信 > 楽天モバイルの回線と進み、「ネットワーク選択」の自動をオフ、AISが検出されたのでそれを選択しました。
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すると無事AISのネットワークでインターネットが使えるようになりました。ネットワークタイプは5Gのところもあれば、4Gになっていることもあり。
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バンコク市内では建物の高層階などは電波が入りにくいところもありましたが、基本的にはAIS 4G or 5Gで問題なしでした。
通信品質については、以下がスピードテストの結果です。左からドンムアン空港、エカマイ駅周辺、ナナ駅周辺です。
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空港内ではやや遅めですがそれでも数十Mbpsは出ていますし、スクンビットエリアだとそこそこの速度が出ていることがわかります。
懸念点としては、Pingの値が150ミリ秒弱でているので若干立ち上がりというか初速が遅い感じがあったのと、アップロードが体感でわかるくらいに遅めです(こちらも特に初速が)。
パタヤ【2023年6月】
最初 TH 3G+ という回線を掴み、結果データ通信ができない事象が発生。マレーシアの時と同様、通信事業者の手動選択のトラブルシューティングを行いTRUE-Hやdtacを選ぶと無事使えるようになりました。
品質的には前回とほぼ同じ感じでしたが、パタヤでは少し通信に不安定さがあったように感じました。AISとdtacを試しましたが、どちらもたまに一時的にアンテナピクトがゼロになることがあり、原因不明。一時的なのでそこまで問題にはなりませんでしたが。毎度のごとく遅延でもっさり感はしっかりあります。
チェンマイ【2024年2月】
TRUE(TrueMove H)に繋がり、ネットワークタイプは予想外にも5G。ここ1、2年で5Gにも対応したみたいです。
チェンマイの旧市街エリア、そして空港内で行ったスピードテストの結果が以下です。
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Ping値は300ミリ秒弱あり大きめの値ですが、ダウンロード速度の数値的にはなかなかGood。そこそこ安定もしていたように思います。(5Gのおかげ?)
アップロードはやや低い値ですが、ここは普通のインターネット利用だと問題ないでしょう。
香港 🇭🇰
第一回【2023年4月】
数日のみの滞在だったので、主要エリア(香港島北側や九龍南側周辺)でのみ利用。
楽天モバイル公式サイトによると、香港で繋がる現地ネットワーク(事業者)は、3、CSL、SMC HK(SmarTone)の3社。
自分の場合は自動の設定のままだとSMC HKの5Gに繋がりました。
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5Gということで少し期待したのですが、残念ながら遅延がけっこう大きく(Ping値500ミリ秒弱)、かなりもっさりしており、個人的にバロメーターとしているTwitterのタイムラインでの動画再生がややもたつくレベルでした。
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そこで通信事業者の手動選択で SMC から 3 に切り替えてみたところ、若干ましになりました。
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ただそれでも遅延のラグはしっかり感じますし、快適というわけではなかったです。
3に接続している状態で、セントラル周辺、尖沙咀周辺、そして香港国際空港ターミナル1でスピードテストを行なった結果が以下です。
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Pingが280ミリ秒前後。ダウンロードは空港以外はそこそこ数値的には出てますが、体感的には正直そんな感じはまったくしなかったです。快適とは言えないが、まあ使える、といったレベル。
人によって快適さへの許容度が異なるのでなんとも言えませんが、若干反応が鈍いけどデータ通信が使えればOK、という人には許容範囲内ではありそうです。
個人的にもSMCの場合はけっこうストレスでしたが、3だとまあ許容範囲内かな、といったところ。(旅行中のインターネット利用という文脈で。)
第二回【2024年12月】
2023年の時はSMC(SmarTone)がイマイチでしたが、今回は到着直後はそのSmarToneが一番使えました。
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空港到着後に3に接続されたのですが、かなり不安定だったので手動でSmarToneに切り替えたら、安定してインターネットが使えるようになりました。その後、空港から中心エリアに移動したのち、3でも問題なく使えることを確認しました。
たまたまかもしれませんが、香港では「SMC(SmarTone HK)または3を必要に応じて手動選択」が最適解なのかもしれません。*下の画像の上2つです。
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ちなみにCSLはまったく使えませんでした。(本当に対応ネットワークなのか非常に疑問。)
次に通信速度です。スピードテストを香港国際空港、尖沙咀(チムサーチョイ)エリア、そしてセントラル駅で実施した結果が以下。
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2023年の時よりも若干遅延(Ping)の数値が大きくなっている(酷くなっている)ようにも感じますが、他のアジアの都市でも同じような感じなので、まあこのくらいは覚悟しておく必要があるでしょう。
あくまで主観的な感想になりますが、2023年の時に比べれば多少マシなレベルではあったように思いますが、それでももっさりしていてレスポンスが遅い通信であることには変わりありません。
観光メイン、ネット利用はほどほど(あるいは最低限)という方にはこれでも問題ないかもしれませんが。
シンガポール 🇸🇬
第一回【2023年5月】
シンガポールは乗り継ぎのため立ち寄ったので、楽天モバイルの海外ローミングを利用したのはチャンギ空港内のみです。
シンガポールでも着陸後すんなり繋がりました。接続先は StarHub です。
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このスクリーンショットでは4Gになっていますが、最初は3Gでした。でも3Gだと速度があまり良くなかったので、フライトモードON => OFFをしたところ4Gに切り替わりました。(もしかしたら設定から4Gオンリーを指定した方が早いのかもしれません。)
ターミナル1で3Gの場合と4Gの場合にスピードテストを行なった結果が以下です。左が3G、右が4Gですが、速度にけっこう違いがあることがわかるかと思います。
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なのでもしStarHubの3Gになっていたら、なんとかして4Gを掴めないか試してみることをオススメします。
ただ、シンガポールでもPingが500ミリ秒弱はあるのでやはり遅延がネックです。
台湾 🇹🇼
台北・桃園【2023年5月】
台北周辺(桃園市含む)での利用のみですが、ほどほどに使えました。
楽天モバイル公式サイトによると、台湾でのパートナー回線はChunghwa Telecom(中華電信)とFar EasTone(遠傳電信)。自分の場合は(いつでもどこでも)Far EasToneに繋がっていました。表示は5G。
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電波状況についてはまったく問題なし。圏外になることはなかったです。
以下が、実際のスピードテストの結果で、左から台北桃園国際空港、台北駅(広場のところ)、そして台北1o1周辺での計測値になります。
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ある程度ばらつきはあるものの、数値的にはそこそこ良い値が出ています。が、過去他の国でもあったことですが、実際の体感としてはそこまで速い感じはしないです。
やはり遅延が大きな原因だと思われますが、初速がとにかくもっさりしています。あまり上の数値を真に受けず、冒頭でも述べた通り「そこそこ使えるローミング回線」レベルの期待値でいた方がいいと個人的には思います。
止まったり圏外になるということはなかったのでそこはある程度評価できる点。
カンボジア 🇰🇭
プノンペン【2023年6月】
カンボジアの首都プノンペンで楽天モバイルの海外ローミングを利用しました。
公式サイトによるとカンボジアでのパートナー回線はcellcard(CAM GSM Cambodia)とMetfone(Viettel)。*Smartも一応つながるようですが2Gだけなのでほぼ無視でOK。
現地プノンペンではcellcardに繋がりました。滞在中は常に4Gでした。
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滞在中はMetfoneに繋がっていた別のeSIMとデュアル回線で利用していましたが、総じてcellcardの方が電波状況は良く、楽天モバイルはMetfoneが圏外の時にバックアップ回線として時々重宝しました。
ただ、カンボジアではどのキャリアも一部使えないエリアがまだあるらしく、首都プノンペンではMetfoneはもちろん、cellcardでさえも圏外になることが稀にあります。こればかりはしょうがないですね。
以下が現地で行ったスピードテストの結果です。一番左がプノンペン国際空港、他2つがプノンペン中心地(BKK1や独立記念塔に近いエリア)です。
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下りの速度はまずまずですが、アップロードが遅めなのと、毎度のことながらとPingが500ミリ秒前後でてるので遅延がやや酷いです。
プノンペンでは基本cellcardが一番信頼できるみたいですが、ベストはたぶんcellcardとSmartの両刀。とはいえ実体験としてはcellcardだけでも十分電波状況は良好でした。
ちなみに地方に行くとMetfoneの方が電波が良いとかなんとか。なのでプノンペン以外も訪れる予定の方はMetfoneも選択肢に入れた方が良いかもしれません。
シェムリアップ【2024年1月】
アンコールワットで有名なシェムリアップ。やや市内から遠くなりましたが、新空港ができています。新空港では用意していた別の旅行eSIMがなかなかつながらず、楽天モバイルの海外ローミングがスポットで活躍しました。
接続先はプノンペン同様cellcardの4Gです。
以下がシェムリアップ新空港、市内中心地、そしてアンコールワットで行ったスピードテストの結果です。アンコールワットでも問題なく使えました。
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やはりプノンペン同様、Ping値が500を超えており、遅延がかなりあります。また、たまにパケ詰まりみたいになることがありますが、それを除けばほぼほぼ問題なくデータ通信を利用することは可能。
まああまり快適さは期待せず、とりあえずインターネットにつながればOKという気持ちでおれば問題ないかと思います。
フィリピン 🇵🇭
マニラ【2025年1月】
フィリピンの首都マニラに数日滞在する機会があったので、楽天モバイルの海外ローミングを試しました。
楽天モバイル公式サイトではフィリピンでのパートナー回線はGlobeとSmartとなっていますが、自分の場合はSmartに繋がりました。
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ただ、ニノイ・アキノ国際空港(第3ターミナル)に到着後、Smartに接続されるまでに10分弱くらいかかったように思います。たまたまかもしれませんが、結構初回の接続にかなり時間がかかる場合もあるということでしょう。
なお、その後滞在中は一度も圏外にならず、電波状況としては問題なしでした。
次に通信品質ですが、以下がマニラでのスピードテストの結果です。場所は左からニノイ・アキノ国際空港(MNL)第3ターミナル、BGC、そしてグリーンベルト3です。
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いつものことながらやはりPingは500ミリ秒前後で遅延は醜いです。
速度的にはアップロードが少し低い時がありましたが、ダウンロードはまあめちゃくちゃ悪いというわけではなかったです。
パケ詰まりなどもなく比較的安定はしていたように思いますが、いかんせんPingが500ミリ秒程度あるということでサクサクとは動かないのでやはり結構個人的にはストレスに感じました。
使えないわけではないけど快適とは言いづらい、といったところ。
セブ【2023年8月】
フィリピン第二の都市、日本人にも人気のセブで楽天モバイルの海外ローミングを使いました。
セブでもマニラと同様、デフォルトの自動設定ではSmartに接続されました。
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通信エリア的にはほぼ問題なかったですが、一部建物の中では電波が届きにくいところはあったように思います。いずれにせよフィリピン2大通信キャリアのひとつSmartなので、基本的には悪いくないです。
次に通信速度ですが、以下がセブビジネスパーク周辺、アヤラモール内、そしてセブ空港内でのスピードテストの結果です。
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いつも通りPing値はかなり大きく、遅延は体感でわかるほどにあります。
テストで出た数値的にはまずまずといったところですが、通信の安定度がややイマイチだったように思います。大半の時間は問題なく動いていましたが、急に遅くなったり一時的に止まったりといったことが少し気になりました。
楽天モバイルの海外ローミング利用歴もそこそこ長いので、最初からあまり期待値を上げていなかったのもあり、個人的にはそこまで気にならなかったですが、「基本的には問題なく使えるが、遅延があるのと、たまに遅くなったり止まったりといったことが一時的に発生する可能性あり」という理解の上で使う分には問題ないでしょう。
ラオス 🇱🇦
ヴィエンチャン【2024年9月】
ラオスの首都ビエンチャン(ヴィエンチャン)に数日滞在する機会があったため、楽天モバイルの海外ローミングが使えないのは事前の確認の上わかっていたものの、一応その確認をしてみました。
結果はこの通り、No Service = 圏外という表示でまったく接続ができませんでした。
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ま、当然の結果ですね。今後対応されることに期待しましょう。
まとめと代替案としての旅行eSIMについて
楽天モバイルの海外ローミングの使い勝手をサクッとまとめると...
良さはなんといっても追加料金がかからず、かつ利用方法も簡単なこと。
現時点で月々の通信プランを追加料金なしで海外でも使えるのは楽天モバイルとahamoだけなので、いわば二大巨頭のひとつです。
ただ、デメリットとしては月に2GBまでしか通常速度で使えないこと、そして遅延が大きいこと。(たまに接続先のキャリアによっては品質が劣る場合もあり。)
もし月980円に抑えようと思うと、日本でのデータ利用量と合わせて3GBを超えないように注意する必要がありますし、遅延はかなり実際の利用体験に直結する部分です。
日本からさほど距離が遠くないアジア圏でもPingの値が400ミリ秒を超えてくるので、楽天モバイルのローミングはどこか不必要に遅延が発生しているように思います(仮想化技術が原因?)。事実、他のローミングeSIMやahamoではそこまで遅延が出ないので。ここさえ改善してくれれば、だいぶ快適に使えるのですが。。
余談ですが、楽天モバイルを利用すると海外でも必ず日本のIPアドレスとなるので、日本からしか閲覧できないサイトや海外のIPアドレスではフィルタリングされてしまうようなサイトにもちゃんとアクセスできるという地味なメリットはあります。
旅行eSIMも検討の価値アリ
最近は旅行eSIM(トラベルeSIM)のサービスもかなり増えてきているので、2GB以上データが欲しい場合や、よりコスパの良いプランを使いたい場合、あるいは楽天モバイルが万が一使えなかったバックアップとして、プリペイドの旅行eSIMも検討の価値アリです。
ちなみに個人的に海外で楽天モバイルを使う場面はけっこう限られていて、メインで使用する予定だったeSIMが使えないなどのトラブル時、あるいは乗り継ぎ時などです。2GBや国内合わせて3GBなどのデータ量をいちいち気にするのが面倒なのと、やはり遅延がネックだと感じています。
言うまでもありませんが、プリペイドタイプのeSIMであれば、いつでもどこでも簡単にインストールしてすぐに通信を開始することができるので、海外旅行時にはとても便利。しかもSIMの入れ替えの手間や紛失のリスクもありません。
海外旅行者向けeSIM検索・比較サイト「eSIMDB」では、70以上の旅行eSIM事業者、70,000を超えるデータプランから、渡航先で利用できるeSIMを一括検索することができます 👇
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【番外編】データ利用量の確認やデータチャージ、速度制限など
データ利用量の確認方法
「my 楽天モバイル」アプリから、海外でのデータ通信量/データ残量を確認することができます。
パートナー回線(海外)あるいは海外ローミングエリアご利用分と書かれている部分です。
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国内と海外で分けてくれているので見やすいですが、「ホーム」での表示はかなり数字がざっくりしているようなので、「利用状況」から正確なデータ利用量を確認する方が確実です。
(ほぼリアルタイムのデータですが、多少のラグはあるはずです。)
データチャージ
2GB以上データが必要な場合は、my楽天モバイルのアプリから1GB当たり500円でチャージが可能です。
アプリを開くと、海外での高速データ容量というセクションに「データチャージ」と書かれたボタンがあるので、そこをタップすると次に容量を選択できます。
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容量を選択後、購入するボタンを押すと即時にチャージが実行されます。料金は毎月の請求額に加算されるので、都度決済は不要です。
データ使用量の通知と速度制限
楽天モバイルは海外ローミングのデータ残量がなくなってくるとちゃんとSMSとメールで通知をしてくれます。プリペイドの旅行eSIMの中にはこういった通知が来ないものも多々あるので、これは地味にありがたい。
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執筆時点では、残量が400MBを切ったときと、2GBを使い切ったときに通知が来るようです。
速度制限
月2GBの海外ローミングデータ容量を使い切ってしまうと速度制限がかかります。
以下のスピードテスト結果の画像のように、速度制限下では凄まじく遅くなるので、通常の利用はほぼできないと思っておきましょう。メールならギリギリ送受信できるかも、というレベルです。
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