Airalo の eSIM をインドネシアで使ってみた【ジャカルタ編レビュー】
AiraloのeSIMをインドネシアのジャカルタで使ってみました。コスパもよく通信も安定しておりオススメできます。
2023年3月追記:
インドネシア旅行者向けeSIMについての最新情報(比較検証レビュー)を以下の記事にまとめました 👇
Airaloの最新情報だけではなく、その他のおすすめeSIMについてもの情報も載せています。いわばこの記事の上位互換記事です。
以前、ジャカルタでのUbigiのeSIMレビュー記事を書きましたが、今回のAiraloのeSIMはコスパと利用体験の総合点でそれを上回り、オススメ度かなり高めです。
インドネシアでは現地SIMを購入して使う場合はIMEI登録の義務がある(記事の最後で少し触れています)など若干めんどくさいようですし、SIMの差し替えなしで着陸後すぐにネットにつながるのはeSIMの大きなメリットだと思います。
また、海外旅行あるあるですが、ホテルや部屋の位置によってはホテルのWiFiが入らない or めっちゃ遅いということは十分あり得ることですし、一般的にセキュリティーの面でも圧倒的にWiFiよりモバイル通信は安心です。
自分は今回ジャカルタで一度もWiFiには繋がず、すべてこのAiraloのeSIMでネットにアクセスしていました。
Airalo の Indotel eSIM 購入 & インストール
Airalo は旅行者向けeSIMブランドの中ではトップクラスに知名度があると思うので、すでに購入して使ったことがあるという方はここは読み飛ばしてOKです。
インドネシア向けeSIMの購入
Airaloの公式サイト↓からインドネシアを選択、必要なデータ容量 or 日数からプランを選択します。
インドネシア向けのeSIMは Indotel という名称が付けられており、執筆時点でのプランと料金は以下のようになっています。
- 1GB / 7日間: $5.50
- 3GB / 30日間: $11
- 5GB / 30日間: $16.50
- 10GB / 30日間: $24.75
5GBプランでも1ドル130円計算で2,000円ちょっとなので、普通にコスパ良いと思います。割引コード「ESIMDB10」を使うとさらにお安くなります。
自分は今回は短期滞在ということで3GBプラン(11ドル)を購入しました。
AiraloのサイトはとてもUX(ユーザーエクスペリエンス)が優れており、購入プロセスも非常に簡単で直感的です。
Airaloのアカウントをまだ持っていない場合は作成する必要がありますが、あとは決済方法を選んで、同意事項にチェックするだけ。住所などの入力は不要です。
決済方法は、Google Pay、クレジットカード、PayPal が利用できます。
eSIM インストール
以下は iPhone での方法です。
AiraloのeSIMのインストール方法は以下3通りあります。(2番目のダイレクトインストールは最近サポートされました。)
- eSIMをインストールする端末とは別の端末でAiralo公式サイトから自分のAiraloアカウントにログインし、QRコードを表示して、eSIMをインストールする端末でそれを読み取る
- Airaloのアプリをダウンロードし、自分のアカウントにログイン、アプリからeSIMダイレクトインストール
- SM-DP+アドレスとアクティベーションコードを手動で入力する
*どれもネット環境が必要。3番目は1、2ができない場合の最終手段。
QRコードでeSIMをインストールしたことがある方であれば、1と2はどちらもそこまで大差はないと思います。
今回自分はAiraloのアプリから「ダイレクト」インストールを試してみました。
やり方は至って簡単。アプリを開いて自分のAiraloアカウントにログイン、My eSIMのページから購入した Indotel のeSIMを選択、「eSIMのインストール」をタップして、インストールボタンを押すだけです。
QRコードを使ってインストールする場合は、設定 > モバイル通信 > モバイル通信プランを追加 からQRコードを読み取ります。
上のスクリーンショットにも出ていますが、このeSIMはシンガポールの通信会社 StarHub が提供するもの。
名称設定はなんでもいいですが、自分は Airalo Indonesia としておきました。
必要な設定
尚、実際に現地で使用するには
- APN 設定(変更)
- データローミング有効(オン)
の2つが必要になるので、お忘れなく。(AiraloアカウントのMy eSIMのページにも説明が書かれています。)
APN設定の変更については、iPhoneの場合は 設定 > モバイル通信 からインストールしたAiraloのeSIM(モバイル通信プラン)をタップし、その中の「モバイルデータ通信ネットワーク」という設定項目を選び、デフォルトで入っているテキストを globaldata に変更します。
インターネット共有のAPNも globaldata に変更されておれば、インターネット共有(テザリング)も問題なく使えます。
ジャカルタでの通信品質
AiraloのeSIM(provided by StarHub)のインドネシアでの接続先ネットワークは Indosat か XL のどちらかです。
基本的には自動でどちらかにつながるはずですが、最初の接続はやや時間がかかると思います。たぶん20秒弱くらい。
もしなかなか通信ができるようにならない場合は、設定 > モバイル通信 > Airalo eSIMの通信プランと選択し、「ネットワーク選択」から Indosat または XL を手動で選択してみてください。自分は一番最初なかなか繋がらなかったので手動で Indosat を選択したら無事つながるようになりました。で、その後は自動で Indosat と XL がエリアによって切り替わっていました。
インドネシアの大手通信会社とカバレッジ(利用可能エリア)についてですが、一番良いのは最大手の Telecomsel(TSEL)のようで、これはたぶん堂々の一位。で、次に XL 、そして Indosat といった感じみたいですが、XL と Indosat の差は(少なくともジャカルタでは)あまりないのかな、という印象。
ジャカルタでは基本 Indosat or XL で屋外ほとんどどこでも通信できました。ただ、建物の中や地下などでは一部圏外になっていることもありました。まあこれはやむを得ないかな、と。
ジャカルタ以外の地方都市に行かれる旅程の場合は、Indosat あるいは XL でカバーされているか事前にチェックすることをおすすめします。
通信速度(回線スピード)
肝心のネット回線速度ですが、とても安定して終始どこでもそこそこ快適な速度が出ていました。
以下がスピードテストの結果で、左側と中央がジャカルタ中心部、右側がスカルノハッタ空港ターミナル3で測ったものです。
通信はStarHubのローミング回線なので、シンガポール経由になりますが、Pingの値も50〜100ミリ秒程度と、個人的には許容範囲内。
実際の体感としても、ほとんど遅延や詰まりなど感じず、快適に使えました。
今回は3泊4日のジャカルタ滞在で、ホテル滞在中にホテルWiFiはまったく使わず、このAiraloのeSIMのみでインターネットを使っていましたが、3GBでちょうどくらいでした。1日1GB程度のデータ通信量といったところ。
ただ、パソコンで大容量データの送受信や動画閲覧などはほとんどしなかったので、それがあると1日1GBではちょっと足りなそうです。
Airaloの場合は追加のデータチャージも簡単にできるので、足りない場合は適宜チャージパッケージの購入(トップアップ)ができます。
とはいえ、個人的には最初から5GBプランを買っといてもよかったかな、と若干後悔。最後の最後でデータ残量ギリギリでトップアップしようか迷うのも、データ通信量を気にして使うのも精神的にストレスなので...
差額500円程度で安心を買う方が利口そうです。
(補足)インドネシアのIMEI登録について
インドネシアでは長期滞在者には同国に持ち込んで現地SIMを使用する端末について、IMEIの登録を義務付けているようです。
空港でもなにやらそんな感じのことが書いてました↓
ただ、これは現地の通信会社が提供するSIMを利用する場合の話で、海外のSIM / eSIMの場合はIMEI登録は不要のようです。今回のAiraloのeSIMもシンガポールのStarHubが提供するものなので、このIMEI登録は不要です。
もちろんコスパや遅延のことを考えると現地SIMを調達する方がいいんでしょうが、個人的にはIMEI登録もなんやらめんどくさそうだし、500ドル以上の端末の場合は課税されるらしいので、普通にeSIMでローミングでいいかな、という結論。特に短期滞在であれば。
インドネシアで使えるeSIMは、Airaloの他にもいろいろあります。検索・比較は eSIMDB をご利用ください👇