インドネシア旅行者向けeSIMを複数テスト・検証【通信品質等まとめ】
インドネシア滞在時に便利な旅行eSIMの比較検証とまとめ。
この記事は、インドネシア旅行・出張時に使えるプリペイドタイプの旅行eSIMを複数現地でテストして、比較検証するハンズオンレビュー記事です。
インドネシアで使える旅行者向けeSIMは、この記事で取り上げているもの以外にもたくさんあります。また、昨今は頻繁に新しいトラベルeSIMサービスもでてきているので、この記事は参考程度に、実際に選ぶ際はぜひ比較検索サイトの esimdb でさまざまな選択肢をチェックしてみてください。
尚、記事の最後でも補足程度に紹介していますが、インドネシアでは他国から端末を持ち込んで現地のSIMカードを使う場合、IMEI登録というものが必要になる場合があります。また、他の東南アジア諸国に比べると現地SIMもやや高めな印象です。このようにやや手間とコストがかかる可能性もあるため、プリペイドの旅行eSIMを使うメリットは大いにあるように思います。
尚、旅行者目線でのeSIMのメリット・デメリットについては、以下の記事に詳しくまとめています。
インドネシアの現地ネットワーク事情
事前の補足情報として、インドネシアの携帯通信会社は Telkomsel(TSEL)、XL アシアタ、Indosat Ooredoo(通称Indosat)の大手3社のほか、3 (Tri) といったキャリアが存在します。このうち最大手は国営企業傘下の Telkomsel(TSEL)で、カバレッジ(利用可能エリア)も一番良いと言われています。
Indosat と 3 は2022年に合併が正式発表されましたが、モバイルネットワーク自体は別々で特にアグリゲーションのようなものはできていないようです。
とりあえず、インドネシアでは TSEL に繋がっておればベスト。ジャカルタやバリなど都市部では XL でも Indosat でも 3 でもほぼ問題なさそう。地方に行く場合は TSEL 以外の場合は事前にエリアチェックしておいた方がいいかも、くらいに覚えておけばOKです。
ではここからは実際に試してみたeSIMを一つずつ紹介していきます。
Nomad
*検証時期: 2023年3月
利便性とコスパ両面を兼ね備えた、総合力の高いeSIMサービスである Nomad。2022年後半ごろからグイグイ料金も下げてきており、かつプランも豊富になってきている印象です。

インドネシアに限らず低価格で利用できる国が多いので、使ったことがある方も多いかもしれませんが、初めての方向けに以下にNomadでのeSIMの購入方法とインストール方法を紹介しています。

自分も過去に何度も実際に使ったことがありますが、デザイン性が高く、非常に使いやすい印象。コストパフォーマンスと利便性のバランスが良い、と言えます。
Nomadのインドネシアプラン料金
*以下は執筆時点の情報です。最新の料金やプランについてはNomad公式サイトで確認をお願いします。

インドネシア国別プランだけに絞っても、かなりの数があります。
レギュラープラン
データ容量 | 有効期限 | 価格 | GB単価 | |
---|---|---|---|---|
1GBプラン | 1GB | 7日 | $4 | $4 |
3GBプラン | 3GB | 30日 | $9 | $3 |
5GBプラン | 5GB | 30日 | $13 | $2.6 |
10GBプラン | 10GB | 30日 | $20 (セール中) | $2 |
15GBプラン | 15GB | 30日 | $28 | $1.87 |
20GBプラン | 20GB | 30日 | $28 (セール中) | $1.4 |
無制限プラン(ただし2GB/日以降は低速)
データ容量 | 有効期限 | 価格 | 1日当たり | |
---|---|---|---|---|
1日プラン | 2GB/日 | 1日 | $7 | $7 |
3日プラン | 2GB/日 | 3日 | $15 | $5 |
5日プラン | 2GB/日 | 5日 | $20 | $4 |
7日プラン | 2GB/日 | 7日 | $25 | $3.57 |
10日プラン | 2GB/日 | 10日 | $30 | $3 |
ここから、
になります(初回限定)。
上記割引コードを使うと例えば10GBプランで16ドルと、手の届きやすい価格になります。
もちろん人によって異なりますが、1週間以内の滞在だと10GB程度あれば足りるという層が多いのではないでしょうか。あまりがっつり使わない人だと5GBでも足りるかもしれません。
Nomadでは頻繁にセールをやっており、一部のプランが値引きされているのでそこが結構狙い目です。
Nomadのジャカルタでの通信品質
NomadのeSIMを現地で使う時に必要な設定は、
- データローミング有効
- モバイルデータ通信設定に割り当てる
以上です。
スカルノ・ハッタ国際空港の第3ターミナルに着いたタイミングで上記の設定を行うと、無事すぐに繋がりました。(ここが一番ホッとする瞬間。)
NomadのeSIMはインドネシアではTelkomsel(TSEL)の4Gに繋がります。

接続先ネットワークとしては同国シェアNo.1なので、安心です。実際、ジャカルタ滞在中は圏外になることもなく、全く問題ありませんでした。(ただしやはりビル高層階では電波弱め。)
通信品質
ざっくりとした印象としては、比較的安定しておりそこそこ使えました。参考までに、以下がスピードテストの結果で、左からスカルノ・ハッタ国際空港、セントラルジャカルタ、コタエリア(北ジャカルタ)です。

周りに人が多かったためか、スカルノ・ハッタ国際空港では最初だけ快適で、あとはやや遅めでした。それ以外ではそこまで気になることはなく、問題なく使えていました。
このNomadのeSIMは香港の通信事業者から提供されているもので、香港経由のローミング。ということでPingは100ミリ秒ほど。
パケ詰まりでデータが通らないといったこともなく、ややもっさりとはしている感じですが旅行中のインターネット利用としては問題なく使えるレベルだと思います。もちろん、日本国内で日常使っているような快適さはありませんが。
テザリング(インターネット共有)も利用可能。
アプリで管理可能
NomadのeSIMはすべてウェブアプリまたはモバイルアプリでデータ残量の確認や追加のデータ購入ができます。値段はもともとのデータプラン料金と同じ。

Nomadのまとめ
✅ デザイン性が優れていて使いやすい
✅ プランも豊富でコスパもそこそこ、かつプロモコード「ESIMDB3」利用で3ドルOFF
✅ TSEL 4G に繋がり、速度的にも許容範囲内
MobiMatter
*検証時期: 2023年3月
多種多様なeSIMを豊富に揃える MobiMatter ですが、3HK(香港の通信会社)提供の非常にコスパの良いインドネシア向けeSIMが知らない間に出現していたので、今回それをチョイスしました。
結論から先に述べると、予想以上にちゃんと使えて、とても良かったです。個人的には現時点でインドネシア向けeSIMの最有力候補と言えます。とりあえずコスパが最強。
3HK提供のインドネシア向けeSIM
*以下は執筆時点での情報です。最新の価格などはMobiMatterの公式サイト > インドネシアをご確認ください。
この 3 提供のeSIMは、15GBプランと30GBプランの2種類があります。

- 15GB / 30日間 : $11.99
- 30GB / 30日間 : $15.99
ともに30日間有効なので違いはデータ容量のみ。今回自分は15GBプランの方を購入しました。これらは現在「PROMOTION」となっているのでもしかしたら特別価格なのかもしれませんが、とりあえず両方かなりお安いです。
Nomadの20GBプランですら28ドルなので、半額以下です。
しかも、MobiMatterはアカウント登録すると、メンバー特典(Member's Benefits)として10%ポイントバックあるいは3%割引どちらかを選ぶことができるので、実際は上記の価格よりさらにお得になります。
メンバー特典の詳細やMobiMatterのeSIMの購入手順については以下に詳しくまとめています。

ちなみになぜこのeSIMがこんなにも安いかというと、これを提供する3HKという香港のグループ企業がインドネシアでも 3 (Tri) というネットワークを展開をしており、自社(グループ)回線を使えるから、というのが個人的な推測です。必然的に、このeSIMで使えるのは契約回線数でインドネシア第4位の 3 (Tri) のネットワークのみということになります。
ジャカルタでの使用方法と通信品質
この3のeSIMもローミングを利用するため、データローミングをオンにする必要があります。
そしてモバイルデータ通信に設定すれば、インドネシアでも使えるはず、でしたが、空港でいくら試しても接続できず。
結局ホテルの部屋でいろいろちゃんと確かめると、もともと自動で接続していた INDOSAT のネットワークでは繋がらず、手動で 3 を選択する必要がありました。
(3提供のeSIMなのでてっきりインドネシアでも自動で3に繋がるものと思っていたのですが、そうではないみたいです。)
モバイル通信から「ネットワーク選択」をタップし、自動となっている設定をオフにします。そして少し待てば以下のように検出されるネットワークがリストで表示されるので、「3」を選択します。

これでようやく繋がるようになりました。
3接続時の表示はやたらと長い名称になっており、LTE と出ていました。

このeSIMの最大のネックは3にしか繋がらないことですが、自分がジャカルタ滞在中に移動したエリアでは意外にも圏外にならず、問題なかったです。
アンテナピクトが1本や2本になることは多々ありましたが、圏外にはならず持ち堪えていました。空港のT3の一番端(Gate 1付近)でも全然問題なしでした。
ただ、パケ詰まりのようなデータが通らない場面が数回ありました。あと電波が急に一瞬なくなる場面と。だいたい1分くらい待ったり、フライトモードON -> OFFしていると解消されましたが、ちょっとだけ不安定な時がある、と思っておいた方が良さそうです。
通信速度
肝心の速度ですが、体感としては基本的にはとても良好でそこそこ速い時が多いが、たまにやや落ちる、といった感じです。
以下がスピードテストの結果で、左からセントラルジャカルタ(モナス周辺)、コタエリア(北ジャカルタ)、スカルノ・ハッタ国際空港T3です。

もちろんばらつきはありますが、速度の快適さで言えばこの3のeSIMが今回一番まともだったように思います。落ちても1Mbpsみたいなげき遅にもならず。
Pingも香港経由で80ミリ前後と許容範囲内。
個人的に正直そこまで期待していなかったというのもありますが、けっこうちゃんと使えたことに驚きました。
インターネット共有(テザリング)
たぶん以前の設定が影響するiOS側の問題だと思いますが、最初インターネット共有が使えませんでした。

結局「WiFiをオフにした状態で端末を再起動」というトラブルシューティングで解決し、無事使えるようになりましたが、100%これで解決するかは不明。最悪の場合「ネットワーク設定のリセット」を行う必要があるかもしれません。
ちなみに個人的な予想ですが、たぶんAndroidの場合はこういった不具合はないはずです。
データ残量チェックとデータ追加
MobiMatterのWebサイトまたはモバイルアプリからデータ残量のチェックや Top Up が行えます。ただし、こちらは購入時にアカウント登録(またはログイン)をしておく必要があります。

データ残量は文章で表示されるだけなのでややわかりにくいです。
ちなみに今回宿泊していたホテルのWiFiは頻繁に接続が途切れたので、ホテル内ではずっとこのMobiMatterのeSIMを使っていたこともあり、数日の滞在ながら8GB超使いました。
MobiMatterの(3提供)eSIMまとめ
✅ 圧倒的なコスパ
✅ 接続先ネットワークは3 (Tri) だけだが、ジャカルタ都市圏では意外とエリアも問題なし(ただしネットワークの手動選択が必要)
✅ 速度も8割以上の場合とても快適
✅ 稀にパケ詰まりや電波ロスも起こるが、1分くらいで復旧する
とりあえずGB単価でみるとダントツ一位だと思います。ただ3のネットワークなのでジャカルタ等大都市以外の地方へ行かれる方は、この記事で紹介している他のeSIMもバックアップとして検討されることをオススメします。
Airalo
*検証時期: 2023年3月
以前まではインドネシア向けeSIMでトップクラスのコスパを誇っていたAiralo。ただ最近はいろいろ低価格なものも増えてきており、料金面だけでは正直魅力に欠けるという事実はあるものの、安定感と使いやすさはやはり良いので、前回との比較のためにも少量GBだけ購入して使ってみました。
前回というのは以下の記事にまとめている、2022年6月。
なので約9ヶ月経ったことになります。そして結論から先に述べると、ローミングネットワークが変わっていました。後半で説明します。
Airaloのインドネシアプラン料金
*以下は執筆時点での情報です。最新情報はAiraloの公式サイトでご確認をお願いします。
Indotelと名前がついたインドネシアプランの料金については前回から変わってませんでしたが、2GBと20GBプランが増えて、全部で6プランになっています。

データ容量 | 有効期限 | 価格 | GB単価 | |
---|---|---|---|---|
1GBプラン | 1GB | 7日 | $5.5 | $5.5 |
2GBプラン | 2GB | 15日 | $8 | $4 |
3GBプラン | 3GB | 30日 | $11 | $3.67 |
5GBプラン | 5GB | 30日 | $16.5 | $3.3 |
10GBプラン | 10GB | 30日 | $24.75 | $2.475 |
20GBプラン | 20GB | 30日 | $40 | $2 |
今回自分は複数のeSIMを使う予定だったので、Airaloについては2GBプランを購入しました。が、上記括弧内のGB単価をみてもらうとわかる通り、ある程度のコスパを求める場合は5GB以上が良さそうです。
また、以下の割引コードも引き続き利用可能ですので、まだの方は是非どうぞ。
この割引コードを利用すると5GBプランも$15を切りますし、10GBプランも$22ちょっとになります。
AiraloのeSIMの購入方法や上記プロモコードの利用方法は以下の記事にまとめています。

AiraloはQRコードを使わずアプリから直接eSIMをインストールできるので初めての方でもハードルが低いと思います。
Airaloのジャカルタでの通信品質
現地で実際にモバイルデータ通信を行う際に必要な設定は
- データローミングを有効
- 回線(eSIM)を「モバイルデータ通信」に割り当て
だけです。
今回もAiraloのeSIMはスカルノ・ハッタ国際空港の第3ターミナルに着いて上記の設定を行うとすぐに繋がりました。
ネットワークは、Telkomsel(TSEL)の4G。

実は前回2022年6月の時は、AiraloのeSIMはシンガポールの通信大手StarHubから提供されているものでしたが、今回は同じシンガポールではありますが別の通信会社Singtelのものに変わっていました。ということで、以前は必要だったAPN設定が不要だったり、以前は接続先が Indosat 又は XL だったものが、今は TSEL 一本に変わっています。
自分は今回ジャカルタのいわゆる都市部のみの滞在だったのでエリア的には全く問題なかったですが、Telkomsel なのである程度地方でも期待できそうです。
通信速度
前回は比較的問題なく使えたAiraloですが、今回は残念ながら速度的には不安定でそこまで満足いくものではありませんでした。
エリアごとに何度かスピードテストを行った結果が以下です。左からスカルノ・ハッタ国際空港、セントラルジャカルタ、コタエリア。

数値的にも場所や時間帯などによりばらつきが目立ちます。基本的には問題なく使えるものの、たまにかなり遅いと感じることがあり、下りがガクッと下がったり、Pingがやたらと上がってる、ということがありました。
Pingについてはシンガポール経由のローミングということでだいたい80 - 100ミリ秒が標準。
自分はTwitterはモバイルデータ通信でも自動で動画が再生されるような設定にしていますが、AirlaoのeSIMだと動画再生がまったく始まらず、これがけっこう残念な点でした。
上記のたまに遅くなる時を除いては、まあ問題なく使えることはできましたが、今回テストした他のeSIMと比較すると、通信品質はやや目劣りします。
Airaloまとめ
✅ ウェブサイトもアプリも使いやすい、買いやすい。
✅ 料金的には最安値ではないが、割引コード「ESIMDB10」利用で10%オフに。
✅ インドネシアでは TSEL 4G に繋がる。
✅ 通信速度的にはイマイチ。ただし使えることは使える。
GIGAGO eSIM
*検証時期: 2023年9月
GIGAGOは2023年に出てきた旅行eSIM販売サイトで、多数のプリペイドeSIMを取り扱っています。

現在のところ英語のみではありますが、シンプルなオンラインショップなので購入は簡単。以下にGIGAGOのeSIM購入手順を画像付きでまとめています。

GIGAGOのインドネシアeSIM料金
*執筆時点での情報です。
1GB/日や3GB/日といった1日当たりの上限があるタイプと、5GBや10GBといったデータ総量が決まっているタイプがあり、ともにプランの有効日数によって料金が異なります。
X GB/日プラン
データ容量 | 有効期限 | 価格 | 1日当たり | |
---|---|---|---|---|
1GB/5days | 1GB/日 | 5日 | $7.5 | $1.5 |
1GB/7days | 1GB/日 | 7日 | $9.9 | $1.4 |
1GB/15days | 1GB/日 | 15日 | $19.5 | $1.3 |
1GB/30days | 1GB/日 | 30日 | $37.5 | $1.25 |
2GB/5days | 2GB/日 | 5日 | $12 | $2.4 |
2GB/7days | 2GB/日 | 7日 | $16.5 | $2.4 |
2GB/15days | 2GB/日 | 15日 | $33.5 | $2.2 |
2GB/30days | 2GB/日 | 30日 | $65.5 | $2.2 |
3GB/5days | 3GB/日 | 5日 | $16 | $3.2 |
3GB/7days | 3GB/日 | 7日 | $22 | $3.1 |
3GB/15days | 3GB/日 | 15日 | $45.5 | $3 |
3GB/30days | 3GB/日 | 30日 | $89.5 | $3 |
定量GBプラン
データ容量 | 有効期限 | 価格 | GB単価 | |
---|---|---|---|---|
3GB/5days | 3GB | 5日 | $5 | $1.67 |
3GB/7days | 3GB | 7日 | $5.5 | $1.83 |
3GB/15days | 3GB | 15日 | $6 | $2 |
3GB/30days | 3GB | 30日 | $6.9 | $2.3 |
5GB/5days | 5GB | 5日 | $8 | $1.6 |
5GB/7days | 5GB | 7日 | $8.5 | $1.7 |
5GB/15days | 5GB | 15日 | $9 | $1.8 |
5GB/30days | 5GB | 30日 | $10 | $2 |
10GB/5days | 10GB | 5日 | $14.5 | $1.45 |
10GB/7days | 10GB | 7日 | $15 | $1.5 |
10GB/15days | 10GB | 15日 | $16.5 | $1.65 |
10GB/30days | 10GB | 30日 | $17.9 | $1.79 |
20GB/5days | 20GB | 5日 | $27.5 | $1.375 |
20GB/7days | 20GB | 7日 | $28.9 | $1.445 |
20GB/15days | 20GB | 15日 | $31.5 | $1.575 |
20GB/30days | 20GB | 30日 | $33.5 | $1.675 |
50GB/5days | 50GB | 5日 | $67.5 | $1.35 |
50GB/7days | 50GB | 7日 | $70 | $1.4 |
50GB/15days | 50GB | 15日 | $75 | $1.5 |
50GB/30days | 50GB | 30日 | $77.5 | $1.55 |
このように非常に種類が多いので、使い勝手が良いです。
その他の情報としては以下の通り。
- 利用期間はインドネシアでの初回通信からスタート
- QRコードによるeSIMインストール
- QRコードの有効期限は30日間
- データ通信専用で通話やSMSは非対応
- テザリング利用可能
- データ容量消費後はスピード制限で128kbpsに
GIGAGO eSIMのジャカルタでの通信品質
GIGAGOのeSIMも他の旅行eSIM同様、現地では
- データローミングを有効
- 回線(eSIM)を「モバイルデータ通信」に割り当て
で無事つながりました。APN等の設定は不要。
インドネシアではXLの4Gに接続。ちなみに公式サイトの情報によるとXL以外にもIndosatも使えるようです。

XLは建物の中など若干電波が弱いことはありましたが、圏外になることはなかったと記憶しています。少なくともジャカルタ圏内ではほぼ問題ないはずです。
通信速度
左からスカルノ・ハッタ空港第3ターミナル、北ジャカルタ、中央ジャカルタでのスピードテスト結果です。

このeSIMは台湾の中華電信のローミングを利用したもので、Ping値は100〜130ミリ秒程度。(IPアドレスも台湾のものでした。)
速度自体はたまに下りがそこそこ出ていたことはあるようですが、さほど速くはなく、特にアップロードはやや遅めです。
若干期待はずれではありますが、まあ自分の場合そこまで速度を必要とすることはなかったのでほどほどに使えるレベルではありました。
1日に数回、なぜかデータが一時的に詰まる現象がありましたが、大体数分たてば直っていました。まあ東南アジアでローミングeSIM使う場合は結構あるあるなのであまり気にならず。
GIGAGOまとめ
✅ とりあえずプランの量が豊富で、価格も良心的。
✅ 台湾経由のローミングで遅延もそこまで気にならず。
✅ 速度は全体的にあまり速くはないが、XLとIndosatが使えるマルチネットワーク
ただ、GIGAGOのこのインドネシアeSIMはデータ残量の確認やプランの有効期限を確認するためにはカスタマーサポートに問い合わせる必要があるのがややマイナス点かな、と思いました。
インドネシアの現地SIMの料金とIMEI登録
インドネシアでは2020年以降、海外で購入した端末(スマートフォンやタブレット)を持ち込んで現地SIMを利用する場合はIMEI登録(いわば利用端末番号登録)が必要な場合があります。
現在のところ、これは90日以上滞在する駐在者等が対象で、基本的には短期旅行者はIMEI登録は不要のはずです。が、稀に現地のSIMカードを使う場合はIMEI登録が必要、という情報も見かけます。
自分がジャカルタの空港で現地のSIMカードを売っているスタッフに聞いたところ、「IMEI登録は必要だけどSIMカードの料金に含まれている」と言っていました。なので短期滞在の旅行者・出張者の場合は現地のSIMを買う時にお店の人が登録をするのがフローなのかもしれません。
自分は今回購入しませんでしたが、スカルノ・ハッタ国際空港で売っている現地のSIMカードの価格がこちら。

(一部反射して見にくくて申し訳ありません。)
だいたい2,000円から3,000円前後といったところでしょうか。正直他の東南アジア諸国の現地SIMと比較すると値段は高め。これもIMEI登録料が含まれているからでしょうか。
尚、IMEI登録も90日以上経過すると再度同じIMEI(端末)で登録はできなくなった(というか費用がかかる)という情報あったり、再登録(延長)は2回まで可能という情報があったり、とりあえずインドネシアではこのIMEI登録が鬼門のようです。
とはいえこれは全て現地SIMを利用する場合の話。この記事で取り上げたローミングeSIMの場合はIMEI登録等は一切気にする必要はありません(今のところ)。
現地SIMを購入するのに並んだり、待ったり、現金払ったりという手間もないですし、SIMを入れ替える手間も無くす心配もないので、個人的には今後もインドネシアに限らずeSIM一択のつもりです。
そして海外旅行時のeSIM選びには、eSIM検索・比較サイト「esimdb」を使ってみてください。

補足: 楽天モバイルの海外ローミング in インドネシア
実は楽天モバイルの海外ローミングもジャカルタで試してみたので、その内容は以下の記事に載せています。
この記事ではインドネシア以外の国での体験談もぜんぶまとめています。
