フィリピンでAiraloのeSIMを使ってみた(マニラ空港周辺&諸島)

フィリピンのマニラとエルニド(パラワン島)でのAiraloのeSIMの体験談レビューです。

フィリピンでAiraloのeSIMを使ってみた(マニラ空港周辺&諸島)

2023年2月追記:

Airalo以外のeSIMも実際にテストしてみた内容を、以下の記事にまとめています。こちらの過去記事をアップデートする最新情報として、ぜひチェックしてみてください。

オススメのフィリピン旅行用eSIMを複数テスト【通信品質や料金など比較】
フィリピン滞在中に使えるプリペイドeSIMを実際に検証するまとめ記事。

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本記事の内容は執筆時点での情報です。

自分としてはとりあえず使い勝手がよく低価格なeSIMというイメージの Airalo。前回はタイのプーケットで使った記事を書きましたが、今回はフィリピンです。

先日、フィリピン最後の秘境ともいわれるエルニドに行ってきました。途中マニラで乗り継ぎも兼ねて1泊したため、訪れた都市(エリア)としてはマニラとパラワン島のエルニドになります。

使用した端末はAppleストアから購入したiPhone 11 Pro、iOSバージョンは13.3です。

フィリピン向けeSIMの内容と購入プロセス

自分はオンラインショッピングは出来るだけ大きい画面でしたい派なのでAiraloの公式サイトから購入しましたが、モバイルアプリからでも購入は可能です。

AiraloのStoreにあるフィリピン向け Local eSIM プランは2種類。

  • 1GB / 7日: $5.5(約600円)
  • 3GB / 30日: $18(約2,000円)

金額をよく見ると1GB x 3の方が若干ですが3GBプランより安くなっています。有効期限が異なりますが、データ容量だけで言うと1GBを複数回買った方がお得です。

現地のネットワークはSmart、LTEにも対応しています。そして1GBと3GBのプランともにチャージ(データの追加購入)も可能です。

尚、このeSIMは電話番号は付属しないデータ専用です。

ちなみに Aplas Mobil という名前がついていますが、これは通信会社の名前ではなく単にこのフィリピン向けeSIMにつけられた商品名です。

AiraloのeSIMはこれら Local eSIM の他にも Regional eSIM としてアジア周遊用と世界周遊用もあります。

中でも中国聯通の回線を使ったアジア周遊用のeSIMはアジア14ヵ国で利用でき、3GB / 8日で$18、3GB使い切った後も低速でデータ通信を利用できます。なので最大8日間という日数さえ問題なければ、上記の Local eSIM 3GBプランを買うよりも場合によってはこちらの方が便利な時も。

アジア14ヵ国にはフィリピンはもちろん日本も入っているので出国前に国内で使うこともできます。


ちなみにフィリピン含むアジア周遊の場合は、SimOptions の Smart Traveller eSIM も非常におすすめです。日本も利用可能国に入っているので、事前の通信確認もできます。こちらのeSIMについては、マレーシアで実際に使った際に記事にしていますので、よければこちらも参考にしてみてください 👇

【アジア周遊にもオススメ】SimOptionsのeSIMをマレーシアで使ってみた
安くてアジア方面の旅行に便利なSimOptionsのeSIM「Smart Traveller eSIM」をマレーシアで試してみたレビュー記事です。

今回はAiraloでは Local eSIM の1GBプラン($5.5)を購入してみました。

購入自体は非常に簡単で、プランを選んだあと、クレジットカード情報を入力して決済するだけです。ただし、初めての場合は最初にアカウント登録が必要になります。

iPhoneへのeSIM追加

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2022年8月追記: iPhoneの場合今はAiraloのモバイルアプリから直接eSIMをインストールできるようになっていますが、以下の解説はQRコードを使ったインストール方法になります。

購入が完了すれば自分のアカウントの My eSIMs に追加されているので、そこからQRコードを表示して、端末にeSIMをインストールします。

(万が一端末がひとつしかない場合は Manual をタップして手動によるeSIM追加を行ってください。)

QRコードを読み取って自分のiPhoneに追加する際に、ひとつ発見がありました。

モバイル通信プラン追加の画面でeSIM提供元として StarHub の名前が表示されていました。

Airaloのサイトでは Local eSIM として販売されていたこのeSIM、実はシンガポールの通信事業者StarHubのローミング回線を使ったeSIMでした。

公式サイトではローミング通信については触れられていないので、ここはやや不親切といった印象。

また、これも以前から気になっていることなのですが、Airaloの公式サイトでは各eSIMの有効期限(日数)がどのタイミングからスタートするかが明記されていません。通常は最初に通信した日からカウントされるとは思いますが、ここも改善してほしいところ。

尚、今回購入したeSIMはインストールした時点ではPackageのステータスは Not Activated になっており、有効期限はスタートしていませんでした。

最後に注意点をひとつ。このStarHubのローミングeSIMはAPN設定が必須です。QRコードの表示画面の下にテキストで説明が書いてあるのですが、"globaldata"というAPNを設定する必要があるのでお忘れなく。それに加えてローミング通信を利用するのでデータローミングも有効に設定してください。

マニラでの通信品質

ニノイ・アキノ国際空港の第3ターミナルに到着後、上記のAPNとデータローミング設定を行ったもののなかなか接続されず、痺れを切らしたので設定から手動でSmartのネットワークを選択したところ、少し経って無事通信ができるようになりました。(通信事業者の手動選択が必須かどうかは不明。たぶん普通は数分で自動的に繋がるはず。)

表示としてはLTEではなく4Gとなっていました。

マニラといっても空港近辺しか滞在していないのですが、空港から歩いていける距離にあるヒルトンホテルで行ったスピードテストと、空港の第1ターミナルで行ったスピードテストの結果がこちら。

予想よりかなり結果は良く、ダウンロード、アップロード、そしてPingも含め至って快適な数値。

ただ、実際使っている感じではそこまで爆速という感じはしなかったのと、たまに遅いかな?と感じることがありましたが、概ね問題なく普通に使うことができました。

今回マカティなど中心地には足を運ばなかったのでわかりませんが、個人的な予想としては中心地でもそこまで品質が悪化することはないのではないかと思います。中心地での通信テストはまた次回ということで。

ちなみにニノイ・アキノ国際空港ではGoogle StationというフリーWiFiが利用できました。これはGoogleとSmartが共同で提供しているWiFiのようで、誰でも無料で30分間利用でき、さらに広告動画を見ると追加で30分使うことができます。こちらもかなりサクサク使えました。(ただすでに提供終了になった噂も。)

Google Station at Manila airport

これは広告動画を見て合計60分になった時の画面です。空港ではだいたい1時間以上滞在することがほとんどなのでこれで十分というわけにはいかないかもしれませんが、少なからずeSIMのデータ容量を節約する面では役立ちます。

エルニドでの通信品質

マニラのあとは今回の旅の目的地であるエルニドへ移動しました。マニラからエルニドのリオ空港までは少し小さめの国内便でおよそ1時間。

フィリピン最後の秘境と言われているそうで、基本はボート移動。ここ一帯はバキット諸島というエリアで多数の島々が点在しており、そのため移動中はモバイル通信も入ったり入らなかったりでした。

↑はビッグラグーンというカヤックの名所ですが、基本的にはこのように岩肌がむき出しで下部が波で侵食された姿の島々がたくさんあります。

島の近くだと電波が入るけど遠ざかれば圏外といった具合でした。

陸地のエルニドタウンで滞在する旅行者もいますが、ポピュラーなのがアイランドリゾートでの滞在です。ボートで30分弱かけて移動し、今回はパングラシアンアイランドリゾートというところに滞在しました。

そもそも42のヴィラしかない小さな島で人も少ないからか、島内では非常に快適な速度でした。

Pingがマニラの時より若干上がっていますが、ダウンロードとアップロードは良好、というか想像以上に速い。

リゾート内の無料WiFiがかなり遅かったので重宝しました。そしてインターネット共有(テザリング)も問題なく使えたのでこの点も非常に良かったです。

マニラも含めると合計4泊5日の滞在だったのでやはり1GBでは足りず、途中追加で1GBを購入しました。データの追加購入もアプリから簡単にできました。

もちろんこのようにデータ残量のチェックなどもアプリから可能です。

結局2GB使い切ることはなかったですが、合計で1.6GB程度使ったと思います。


感想

APN設定が必要なことや最初繋がるまでややもたついた点もありますが、総合的にはしっかり使えるeSIM、星4つという印象です。

StarHubのローミング通信を使っていることはある意味発見でしたが、Pingも結果的にそこまで悪くなく、他のeSIMと比較してもそこまで目劣りすることはないでしょう。

Airaloはウェブサイトもモバイルアプリも使い勝手が良く、ストレスフリーでかつ通信品質も問題ないということで、フィリピンで利用するeSIMとしては十分アリな選択肢だと個人的には思いました。

Airaloは価格を下げてユーザーを獲得しにいっている感があり、どの国でも最安値レベルなので(フィリピン以外でも)ぜひ候補として検討してみてください 👇

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