楽天モバイルの海外ローミング体験談【アジアの複数国で使ってみたまとめ】

楽天モバイルの海外ローミングを実際に利用した体験レビューです。

楽天モバイルの海外ローミング体験談【アジアの複数国で使ってみたまとめ】
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2024年3月: ベトナムのホーチミンでの利用体験を追記しました。

月額ゼロ円の無料プランが2022年6月末で終了となった楽天モバイル

廃止後は「Rakuten UN-LIMIT VII」という料金プランとなり、3GBまでは980円/月、20GBまでは1,980円/月、20GBを超える場合は2,980円/月という料金体系に。

そして2023年6月からは「Rakuten 最強プラン」という名称で一部内容がアップデートされました。(既存契約者は自動的に移行。)

これまでの UN-LIMIT VII では国内パートナー回線であるau回線でのデータ利用が月5GBに制限されていましたが、新しい最強プランではこの制限が撤廃され、無制限になっています。

そして海外でのデータ通信においては、楽天モバイルは毎月2GBまで海外データローミングがプラン料金内で、追加料金なしで使えます

頻繁に海外旅行 or 海外出張をする方であれば国内での利用に加え、海外旅行時の手軽なインターネット利用手段として契約しておくのもいいかもしれません。

💡
もちろんeSIMでも海外ローミングが使えます。

この記事では楽天モバイルの海外ローミングを実際に使った体験をまとめました。

*現在は主にアジア圏限定ですが、利用した国の数もそこそこ増えてきました。今後もさらに情報を加筆する予定です。


楽天モバイルの海外ローミング(データ通信)の概要

詳細は公式サイトの海外利用の専用ページに記載がありますが、楽天モバイルでは海外ローミング2GBまでは毎月のプラン料金以外に追加料金はかかりません

ただし、もちろん海外で使ったデータ通信量もその月のデータ使用量としてカウントされます

💡
国内で3GB、海外で2GB使った場合、合計で5GBというカウントになります。

月を跨ぐ海外旅行の場合は、各月ごとに2GBずつ使うことができます

2GBを使い切ってしまった場合でも通信速度が最大128kbpsに制限されるものの、低速で利用は継続できるみたいですが、後述する遅延も考慮するとなかなかの遅さでかなり使いにくいと予想されます。

尚、必要であれば500円/GBでデータ容量の追加チャージも可能です。

💡
最初からプラン料金に2GBまでの海外ローミングが含まれており、追加のデータチャージをしない限り月額のプラン料金以上の請求は発生しないので、海外で使ってあとで身に覚えのない高額請求がくるというようなことはありません

この海外ローミングが利用できる国は利用可能な国・地域として指定されている以下の72の国と地域。(*執筆時点の情報です)

アメリカ(ハワイ、グアム、サイパン含む)やヨーロッパ主要国はもちろん、アジアも日本人旅行者が多い国はほぼすべて入っている言えます。

その他詳しい内容は、楽天モバイル公式サイトの海外ローミング(国際サービス)についてのページで確認ください 👇

海外ローミング(データ通信) | オプションサービス | 楽天モバイル
楽天モバイルの「海外ローミング(データ通信)」サービス紹介。現在利用中のスマートフォン(スマホ)のまま、世界各国で定額料金でデータ通信ができます

海外ローミングの使い方

さて、実際に海外渡航先で楽天モバイルで海外ローミングを使う方法ですが、めちゃくちゃ簡単です。

  1. データローミングをオンにする

以上。

ただし、前提として「my 楽天モバイル」アプリで、海外ローミング(データ通信)がオンになっていることを確認してください。

ちなみに私の場合は最初からこれがオンになっていたので、特に変更する必要はありませんでした。

アプリ内のメニューの「契約プラン」から確認できます。

iPhoneでのデータローミング設定

iPhoneの場合、データローミングの設定は 設定アプリ -> モバイル通信 -> モバイル通信プラン から楽天モバイルの通信プランを選んで行うことができます。

データローミング設定箇所

あとは、モバイルデータ通信に楽天モバイルの回線が割り当てられておれば、海外ローミングを利用できます。

モバイルデータ通信で楽天モバイル回線を選択

正しく設定されておれば、1分前後でインターネットが使えるようになるはずです。

💡
なかなか接続できない場合は、機内モードON -> OFFをお試しください。

正常に海外ローミングができる状態になれば、楽天モバイルから以下のようなSMSが届くはずです。(ちなみに「デフォルトの音声回線」に楽天モバイルを設定していなくても届きました。)

まとめると、

  1. 「my 楽天モバイル」アプリで海外ローミングのサービスがONになっていることを確認
  2. 渡航先に着いたら、データローミングをON
  3. 無事利用できる状態になればSMSが届く

です。非常に簡単でストレスフリー。

💡
インターネット共有(テザリング)も利用可能です。

補足: 国際SMS

海外滞在時、データ通信以外にもたまにSMSの受信が必要になるときがあるかと思います(2段階認証等)。

楽天モバイルは海外でのSMSの受信は無料です。

Rakuten Link アプリを使う場合とOS標準のメッセージアプリを使う場合で送信時は料金が異なりますが、受信はどちらでも無料なので、あまり気にする必要はないかと思います。

ただ、海外ローミング(データ通信)同様、「my 楽天モバイル」アプリで国際SMSをオンにする必要があるので、こちらお忘れなく。

国際SMS | オプションサービス | 楽天モバイル
楽天モバイルの「国際SMS(日本から海外)」サービス紹介。スマートフォン(スマホ)から海外現地の携帯電話番号宛に、文字メッセージを送信できます

海外で実際に海外ローミングを使ってみた実録

*新しい国で使う度に更新していってます。ということで若干つぎはぎな文章になっていますがご了承ください。

マレーシア 🇲🇾

クアラルンプール

検証時期: 2022年5月

2022年5月、マレーシアの首都クアラルンプールで実際に楽天モバイルの海外ローミングを使ってみました。

現地の回線は Digi でした。

Digiの回線に接続

以下がその時のスピードテストの結果です。場所はブキビンタン(Bukit Bintang)という繁華街の周辺で、朝と夜の2回計測しました。

クアラルンプールでの通信速度

通信速度の値だけを見るとダウンロードもアップロードもかなり快適な数字が出ていますが、Pingの値がかなり大きいので、応答速度が遅く、遅延がだいぶ発生しているのがわかります。

使っている体感としてはかなりもっさり感があり、個人的にはスピードテストで見る数値ほど速いとは感じませんでした。(スピードテストの結果も尻上がりで、初速はやや遅め。)

とりあえず普通にインターネットを使えることは使えます。ちょっとしたメッセージのやり取りや、ソーシャルメディアの閲覧・投稿などはあまり問題ないはずです。タイムラグは若干感じるとは思いますが。

✍️ 2023年4月追記:

久しぶりにクアラルンプールで楽天モバイルのeSIMをオンにしてみたところ、ぜんぜん繋がる気配なし。調べるとなぜか Digi ではなく MAXIS の回線を掴んでいました。

楽天モバイル海外ローミングのトラブルシューティング記事で解説している通信事業者の切り替えでDigiを選ぶと、この時は無事繋がるようになりました

(ちなみに楽天モバイル公式サイトの対応エリアのページでマレーシア選択すると、Digi 以外にも MY CELCOM の名前もあるので、MY CELCOM を選んでも繋がるはずです。)

とりあえず今回は意図せず楽天モバイルのパートナー回線以外に接続されることもある、ということを学びました。

なかなか繋がらない時は、一度その国のパートナー回線を確認し、そのネットワークを掴んでいるか確認するのが得策です。

マラッカ

検証時期: 2023年2月

2023年2月、マレーシア半島でクアラルンプールとシンガポール / ジョホールの真ん中くらいに位置する都市マラッカで楽天モバイルの海外ローミングを使ってみました。

こちらでも現地回線はクアラルンプール同様「Digi 4G」です。

宿泊していないマラッカ中心部のホテル近辺でスピードテストを回してみた結果がこちら↓。

マラッカでの通信速度

やはり数字的には良好なのですが、Pingが500ミリ秒弱でてるので遅延がネックです。

このPing(遅延)を許容するならば、楽天モバイルのローミング通信はマレーシアでは比較的問題なく使える選択肢、と言えそうです。

ベトナム 🇻🇳

ホーチミン

✏️
ベトナムでは以前2022年に試した時には Viettel に接続されたものの、ほぼ使いものになりませんでしたが、2024年3月に再度チャレンジしたところ、VinaPhoneで無事利用できました。このセクションはその内容にアップデートしています。

検証時期: 2024年3月

2024年3月、ベトナム南部の商業都市ホーチミンに旅行に行った際に国際ローミングを使ってみました。

タンソンニャット国際空港で問題なくVinaPhoneのネットワークに接続され、インターネットが使えるようになりました。

空港内では終始4Gでしたが、市内では(意外にも)5G接続のエリアも

一部3Gになっていたところもありましたが、圏外になることはなく、カバレッジは問題なし。

続いて通信速度ですが、以下がタンソンニャット空港内、そしてホーチミン市内(ドンコイ通り)で行ったスピードテストの結果です。

ホーチミンでの通信速度

Pingはやはりやや大きい数字が出ていますが、速度的には思った以上の結果でした。

遅延の影響で初速が遅くもっさり感は否めませんが、通常のインターネット利用ではさほどネックにならないように思います。

(同じ旅行で使ったpovoの海外ローミングよりも体感としてはこちらの方が幾分良かったです。)

インドネシア 🇮🇩

ジャカルタ

検証時期: 2023年3月

2023年3月にジャカルタを訪れた際に海外ローミングを使ってみました。

結論から言うとベトナムの時とは違い、普通にちゃんと使えました。快適に。

まず現地のローミング先ネットワークですが、TSEL 4G に繋がっていました。

Telecomsel に接続

TSEL = Telecomsel はインドネシアで契約件回線数トップのキャリアです。実際ジャカルタ滞在中に圏外になることは一度もなく、終始繋がっていました。たまにアンテナピクトが1本になることもありましたが、かなり稀でした。

そしてスピードテストの結果が以下です。

左と真ん中のものがジャカルタの中心地(セントラルジャカルタ)周辺、一番右がスカルノ・ハッタ国際空港のターミナル3(国際線出発フロア)での数値です。

ジャカルタでの通信速度

Pingは総じて430ミリ秒ほどなのでやはり遅延はある程度感じるのと、尻上がりな感じで初速は遅め。ただそれ以外は(普通の海外旅行時のユースケースとしては)そこまで不便は感じないレベルです。

「遅延を許容できれば使える楽天モバイル」という印象。ま、過去の他の国と同じですね。

インドネシアでは現地SIMの購入にIMEI登録が必要な点が少し面倒なので、もし楽天モバイルの海外ローミングだけで乗り切ろうと思えば、2GB/月の上限を考えると数日が限界かな、といったところ。(もちろんデータ使用量は人によって大差ありますが。)

タイ 🇹🇭

バンコク

検証時期: 2023年4月

バンコクといってもスワンナプーム国際空港(BKK)でのトランジット時で海外ローミングを使っただけなので、空港内限定ではありますが、参考までに。

まず、タイでの接続先ネットワークですが、TRUE(TrueMove H)の4Gに繋がりました。

True 4G に接続

空港では着陸直後からどこでもしっかり電波があり、全く問題なしでした。

スピードテストも空港内限定ではありますが、2回まわしてみました。

スワンナプーム空港での通信速度

やはりPingの値が300ミリ秒弱でているので若干立ち上がりというか初速が遅い感じはありましたが、速度的には悪くないように思います。ダウンロードはややムラがあるかもしれませんが、使えるレベルではあります。

✍️
今回のようにトランジット or ストップオーバーで短時間だけの滞在だと、わざわざその国用にeSIMを買うほどでもないので、楽天モバイルの海外ローミングは非常に使えると感じました。

パタヤ

検証時期: 2023年6月

以前タイで使った時とは異なり、なぜか最初 TH 3G+ という回線を掴み、結果データ通信ができない事象が発生。マレーシアの時と同様、通信事業者の手動選択のトラブルシューティングを行いTRUE-Hやdtacを選ぶと無事使えるようになりました。

品質的には前回とほぼ同じ感じでしたが、パタヤでは少し通信に不安定さがあったように感じました。AISとdtacを試しましたが、どちらもたまに一時的にアンテナピクトがゼロになることがあり、原因不明。一時的なのでそこまで問題にはなりませんでしたが。毎度のごとく遅延でもっさり感はしっかりあります。

チェンマイ

検証時期: 2024年2月

バンコクの時と同様、TRUE(TrueMove H)に繋がり、今回は5Gでした。ここ1、2年で5Gにも対応したみたいです。

チェンマイの旧市街エリア、そして空港内で行ったスピードテストの結果が以下です。

チェンマイでの通信速度

Ping値はやはりバンコクの時と同様300ミリ秒弱ありますが、ダウンロードの値はなかなかGood。そこそこ安定もしていたように思います。(5Gのおかげ?)

アップロードはやや低い値ですが、ここは普通のインターネット利用だと問題ないでしょう。

香港 🇭🇰

検証時期: 2023年4月

数日のみの滞在だったので、主要エリア(香港島北側や九龍南側周辺)でのみ試しました。

楽天モバイル公式サイトによると、香港で繋がる現地ネットワーク(事業者)は、3CSLSMC HK(SmarTone)の3社。

自分の場合は自動の設定のままだとSMC HK5Gに繋がりました。

自動ではSmarToneに接続

5Gということで少し期待したのですが、残念ながら遅延がけっこう大きく(Ping値500ミリ秒弱)、かなりもっさりしており、個人的にバロメーターとしているTwitterのタイムラインでの動画再生がややもたつくレベルでした。

ツイートの動画がすぐに再生されない

そこで通信事業者の手動選択で SMC から 3 に切り替えてみたところ、若干ましになりました

3の5Gに接続

ただそれでも遅延のラグはしっかり感じますし、快適というわけではなかったです。

3に接続している状態で、セントラル周辺、尖沙咀周辺、そして香港国際空港ターミナル1でスピードテストを行なった結果が以下です。

香港でのスピードテスト結果

Pingが280ミリ秒前後。ダウンロードは空港以外はそこそこ数値的には出てますが、体感的には正直そんな感じはまったくしなかったです。快適とは言えないが、まあ使える、といったレベル

人によって快適さへの許容度が異なるのでなんとも言えませんが、若干反応が鈍いけどデータ通信が使えればOK、という人には許容範囲内ではありそうです。

個人的にもSMCの場合はけっこうストレスでしたが、3だとまあ許容範囲内かな、といったところ。(旅行中のインターネット利用という文脈で。)

💡
香港ではSMCに繋がった場合は要注意。必要であれば手動で3などに切り替えましょう。

シンガポール 🇸🇬

検証時期: 2023年5月

シンガポールは乗り継ぎのため立ち寄ったので、楽天モバイルの海外ローミングを利用したのはチャンギ空港内のみです。

シンガポールでも着陸後すんなり繋がりました。接続先は StarHub です。

このスクリーンショットでは4Gになっていますが、最初は3Gでした。でも3Gだと速度があまり良くなかったので、フライトモードON => OFFをしたところ4Gに切り替わりました。(もしかしたら設定から4Gオンリーを指定した方が早いのかもしれません。)

ターミナル1で3Gの場合と4Gの場合にスピードテストを行なった結果が以下です。左が3G、右が4Gですが、速度にけっこう違いがあることがわかるかと思います。

チャンギ空港内でのスピードテスト結果

なのでもしStarHubの3Gになっていたら、なんとかして4Gを掴めないか試してみることをオススメします。

ただ、シンガポールでもPingが500ミリ秒弱はあるのでやはり遅延がネックです。

台湾 🇹🇼

検証時期: 2023年5月

台北周辺(桃園市含む)での利用のみですが、ほどほどに使えました。

楽天モバイル公式サイトによると、台湾でのパートナー回線はChunghwa Telecom(中華電信)とFar EasTone(遠傳電信)。自分の場合は(いつでもどこでも)Far EasToneに繋がっていました。表示は5G。

電波状況についてはまったく問題なし。圏外になることはなかったです。

以下が、実際のスピードテストの結果で、左から台北桃園国際空港、台北駅(広場のところ)、そして台北1o1周辺での計測値になります。

台北でのスピードテスト結果

ある程度ばらつきはあるものの、数値的にはそこそこ良い値が出ています。が、過去他の国でもあったことですが、実際の体感としてはそこまで速い感じはしないです。

やはり遅延が大きな原因だと思われますが、初速がとにかくもっさりしています。あまり上の数値を真に受けず、冒頭でも述べた通り「そこそこ使えるローミング回線」レベルの期待値でいた方がいいと個人的には思います。

止まったり圏外になるということはなかったのでそこはある程度評価できる点。

カンボジア 🇰🇭

検証時期: 2023年6月

カンボジアの首都プノンペンで楽天モバイルの海外ローミングを利用しました。

公式サイトによるとカンボジアでのパートナー回線はcellcard(CAM GSM Cambodia)とMetfone(Viettel)。*Smartも一応つながるようですが2Gだけなのでほぼ無視でOK。

現地プノンペンではcellcardに繋がりました。滞在中は常に4Gでした。

プノンペンでcellcard 4Gに接続中

尚、カンボジアではどのキャリアも一部使えないエリアがまだまだあるらしく、首都プノンペンではMetfoneよりも電波状況が良いと現地の人が言っていたcellcardでさえもたまに圏外になっていました。

以下が現地で行ったスピードテストの結果です。一番左がプノンペン国際空港、他2つがプノンペン中心地(BKK1や独立記念塔近いエリア)です。

下りの速度はまずまずですが、アップロードが遅めなのと、毎度のことながらとPingが500ミリ秒前後でてるので遅延がやや酷いです。

プノンペンではcellcardとSmartが電波的には良いらしいですが、どちらもデッドスポットがあるので、理想はcellcardとSmartの両刀。ということで楽天モバイルはそのうちのcellcard役として使うのがベターかもしれません。楽天モバイル一本はやや不安というのが個人的な印象です。

ちなみに地方に行くとMetfoneの方が電波が良いと聞きました。なのでプノンペン以外も訪れる予定の方はMetfoneも選択肢に入れた方が良さそうです。

シェムリアップ

検証時期: 2024年1月

アンコールワットで有名なシェムリアップ。やや市内から遠くなりましたが、新空港ができています。新空港では用意していた別の旅行eSIMがなかなかつながらず、楽天モバイルの海外ローミングがスポットで活躍しました。

接続先はプノンペン同様cellcardの4Gです。

以下がシェムリアップ新空港、市内中心地、そしてアンコールワットで行ったスピードテストの結果です。アンコールワットでも問題なく使えました。

シェムリアップでの通信速度

やはりプノンペン同様、Ping値が500を超えており、遅延がかなりあります。また、たまにパケ詰まりみたいになることがありますが、それを除けばほぼほぼ問題なくデータ通信を利用することは可能。

まああまり快適さは期待せず、とりあえずインターネットにつながればOKという気持ちでおれば問題ないかと思います。

フィリピン 🇵🇭

検証時期: 2023年8月

フィリピンのマニラ、ではなくセブで楽天の海外ローミングを使いました。

楽天モバイル公式サイトではフィリピンでのパートナー回線はGlobeとSmartとなっていますが、自分の場合はSmartに繋がりました。

セブでSMART 4Gに接続中

通信エリア的にはほぼ問題なかったですが、やはり一部建物の中で電波が届きにくいところはあったように思います。いずれにせよフィリピン2大通信キャリアのひとつSmartなので、基本的には悪いくないです。

次に通信速度ですが、以下がセブビジネスパーク周辺、アヤラモール内、そしてセブ空港内でのスピードテストの結果です。

いつも通りPing値はかなり大きく、遅延は体感でわかるほどにあります。

テストで出た数値的にはまずまずといったところですが、通信の安定度がややイマイチだったように思います。大半の時間は問題なく動いていましたが、急に遅くなったり一時的に止まったりといったことが少し気になりました。

楽天モバイルの海外ローミング利用歴もそこそこ長いので、最初からあまり期待値を上げていなかったのもあり、個人的にはそこまで気にならなかったですが、「基本的には問題なく使えるが、遅延があるのと、たまに遅くなったり止まったりといったことが一時的に発生する可能性あり」という理解の上で使う分には問題ないでしょう。


データ利用量の確認方法

「my 楽天モバイル」アプリから、海外でのデータ通信量/データ残量を確認することができます。

パートナー回線(海外)と書かれている部分です。

国内と海外で分けてくれているので見やすいですが、「ホーム」での表示はかなり数字がざっくりしているようなので、「利用状況」から正確なデータ利用量を確認する方が確実です。

(ほぼリアルタイムのデータですが、多少のラグはあるはずです。)


まとめと代替案としての旅行eSIMについて

楽天モバイルの海外ローミングの使い勝手をサクッとまとめると...

良さはなんといっても追加料金がかからず、かつ利用方法も簡単なこと。

現時点で月々の通信プランを追加料金なしで海外でも使えるのは楽天モバイルとahamoだけなので、いわば二大巨頭のひとつです。

ただ、デメリットとしては月に2GBまでしか通常速度で使えないこと、そして遅延が大きいこと。(たまに接続先のキャリアによっては品質が劣る場合もあり。)

もし月980円に抑えようと思うと、日本でのデータ利用量と合わせて3GBを超えないように注意する必要がありますし、遅延はかなり実際の利用体験に直結する部分です。

日本からさほど距離が遠くないアジア圏でもPingの値が400ミリ秒を超えてくるので、楽天モバイルのローミングはどこか不必要に遅延が発生しているように思います(仮想化技術が原因?)。事実、他のローミングeSIMやahamoではそこまで遅延が出ないので。ここさえ改善してくれれば、だいぶ快適に使えるのですが。

旅行eSIMも検討の価値アリ

最近は旅行eSIM(トラベルeSIM)のサービスもかなり増えてきているので、2GB以上データが欲しい場合や、よりコスパの良いプランを使いたい場合、あるいは楽天モバイルが万が一使えなかったバックアップとして、プリペイドの旅行eSIMも検討の価値アリです。

ちなみに個人的に海外で楽天モバイルを使う場面はけっこう限られていて、メインで使用する予定だったeSIMが使えないなどのトラブル時、あるいは乗り継ぎ時などです。2GBや国内合わせて3GBなどのデータ量をいちいち気にするのが面倒なのと、やはり遅延がネックだと感じています。

言うまでもありませんが、プリペイドタイプのeSIMであれば、いつでもどこでも簡単にインストールしてすぐに通信を開始することができるので、海外旅行時にはとても便利。しかもSIMの入れ替えの手間や紛失のリスクもありません。

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