アメリカ向け旅行eSIMのおすすめ8つを紹介【データ無制限や電話番号付きなど】
激選されたアメリカ旅行・アメリカ出張におすすめのeSIM 8つです。知る人ぞ知る、といったあまり知られていないもの含む。
ここではアメリカ旅行・アメリカ出張時に便利なプリペイド型の海外eSIMの中で、他の選択肢と比べて明確にオススメできる長所があるeSIMを複数紹介します。
なお、日本語のブログや日本のインフルエンサーがSNS上でよく紹介しているeSIMはあまり載せていません。なのであまり聞きなれない、あるいは目にしたことがないeSIMも多数あると思いますが、とりあえずいろいろな選択肢があることを知った上で、自分に合った、できるだけ財布に優しい商品を選ぶ参考になれば幸いです。
ちなみにここで紹介しているeSIMは世界最大の海外旅行者向けeSIM比較・検索サイト「eSIMDB」からピックアップしており、全リストはeSIMDBのアメリカ向け旅行eSIMページでチェックすることができます。
ただ、執筆時点でeSIM事業者数100社以上、プラン数は5,800以上(!)が掲載されており、すべてをひとつひとつみていくのは相当時間がかかると思うので、まずはこの記事をベースに、必要に応じて他の選択肢を探してみてください。
*プランや料金などは執筆時点での情報です。最新の情報は各社公式サイトで確認をお願いします。
*お得なプロモコードの情報も載せれるだけ載せています!
(参考)現地ネットワークとカバレッジ
まずはじめにアメリカの通信会社についてですが、ここは気になる方以外はすっとばしてもらってOKです。
アメリカでは自社でネットワークを保有する大手通信事業者(キャリア)はこれまでVerizon、AT&T、T-Mobile、そしてSprintの4社でしたが、2020年にT-MobileとSprintが正式に合併したため、現在はVerizon、AT&T、T-Mobileの3社です。この米国3大キャリアが日本でいうdocomo、au、SoftBankの位置付けになります。
2025年Q2時点での各社契約者数は、
- Verizon: 1億4610万回線
- T-Mobile: 1億3280万回線
- AT&T: 1億1820万回線
となっています。(この契約回線数はWikipediaからの情報です。)
次に各キャリアのカバレッジ = 電波の入るエリアをみてみます。(尚、結論からいうと都市部のみに滞在する場合はだいたいどのキャリアでも問題なく利用できるはずです。)
AT&Tのサービスエリア
AT&Tのエリアページで確認できるカバレッジがこちら。

AT&Tはバランスがとれており、短所がないイメージです。
実際、プリペイドタイプの海外eSIMではAT&Tのローミングを利用したものが多いように思います。
参考までに、フロリダ州では都市部・郊外を問わず比較的バランスよく使えるキャリアとしてAT&Tの名前が上がるとChatGPTのリサーチでは言及されていました。特に地方部での4Gが強い点がポイントとのこと。
Verizonのサービスエリア
Verizon公式サイトのエリアマップで確認できる対応エリアがこちらです。

こちらも人口カバー率99%以上となっており、エリア的にもAT&Tと大差なし。
Verizonは日本でいうとdocomo的な感じでしょうか。料金はやや高めですが、電波の入りはほぼどこでも問題なし、速度も快適で安定している、という印象。
参考までに、サンフランシスコのベイエリアでは、Verizonが安定性・カバレッジ面で優位という意見が一定あるようです。
T-Mobileのサービスエリア
T-Mobileの現時点のカバレッジマップがこちら。

T-Mobileはマーケティングがうまいイメージがありますが、料金的にも競合他社と比べるとやや低めの設定のような気がします。
ベイエリアではやや電波の入りが悪いと聞いたことがありますが、逆に5Gのエリアは広いとの噂も。
ChatGPTのリサーチ結果では、全体の傾向として5Gの速度ではT-Mobileが一番評価が高く、ニューヨークでのダウンロード速度においてはT-Mobileが最速水準というデータもあるようです。一方、建物内部や郊外ではほかの2社の方が安定しているという面もあり、電波が入れば高速、といった総括ができそうです。
ネットワークとカバーエリアまとめ
多少局地的な電波の入りにくさなどはあれど、都心部や人口密集地であればどのネットワーク(通信キャリア)でもまず問題ないでしょう。特に短期間の滞在で、かつプリペイドのモバイルデータ通信という文脈ではそこまで気にする必要はなさそうです。
地方に行く場合は、できればVerizonかAT&Tを選んだ方がいいかもしれません。
いずれにせよ、アメリカといってもかなり国土が広いので、どこに行くのか、どこに滞在するのかといった旅程に合わせてカバーエリアをチェックすることをおすすめします。
(補足 1)グアム、サイパンは要注意
日本から比較的距離が近く、人気の旅行先であるグアム、サイパンに関してはアメリカの領土ではあるものの、現地の通信ネットワークは米国本土のキャリアとは異なり、日本のNTT資本である DOCOMO PACIFIC などが提供しているため、アメリカ向けのデータプランに含まれていないことがほとんどです。
それぞれグアムで利用できるeSIM、サイパン(北マリアナ諸島)で利用できるeSIMを eSIMDB でチェックしてみてください。
(補足 2)アメリカだけではなく、北米で使えるeSIMも
アメリカ以外にもカナダやメキシコ、あるいはプエルトリコにも滞在する、という方は北米で利用できる旅行eSIMも選択肢です。ひとつのeSIMを複数の国で利用できます。
ただ、北米といってもアメリカ以外のどこの国で利用できるかはeSIMによって異なるのでチェックが必要。もちろんeSIMだとインストールや切り替えも簡単なのでそれぞれ別々に購入しても良いですし、ここら辺はお好みで。
さて、ここから本題のおすすめeSIMの紹介に入ります。
Airalo
海外旅行用eSIMといえば Airalo、というブランドを築きはじめている感があり、知っている、聞いたことある、という方も多いかもしれません。なんと、全世界で2,000万人以上のユーザーがいるそうです。
(カタカナ表記はエアロと思っていましたが、エラロになっていますね。)

Airaloはウェブサイトもモバイルアプリも非常に使いやすく、QRコードを使わずアプリから直接eSIMを追加できる「ダイレクトインストール」などの利便性も大きな特徴です。
以下の別記事にAiraloのeSIM購入方法とインストール方法をまとめています。

ただ、最近はかなり安い海外eSIMがたくさん出てきており、価格面では正直以前に比べて魅力がなくなってしまったAiralo。もちろん使いやすさでは依然としてトップクラスですが、価格重視の旅行者にはあまり向いていないかもしれません。
Airaloのウリはやはり購入から利用開始までとてもわかりやすく使い始めやすいハードルの低さと、世界最大の利用者を誇る信頼感でしょう。AiraloのeSIMが使えなかった、というのはほとんど聞いたことがありません。
Airaloのアメリカ合衆国向けeSIMプラン
Airaloのアメリカ向けeSIMプランは"Change"という名称が付いており、
- データ通信専用
- データ通信 + 通話 + テキスト(SMS)
の2タイプに分かれています。
*データ通信とは、インターネット利用という意味。
料金はデータ通信 + 通話 & SMS(テキスト)の方が1.5倍ほど高いです。
なお、どうしても音声やSMS機能が欲しい場合以外は、データ通信のみのタイプで事足ります。
プランの種類と料金
データ通信のみのChangeは以下の6プラン。
データ容量 | 有効期限 | 価格 | GB単価 |
---|---|---|---|
1GB | 7日 | 700円 | 700円 |
2GB | 15日 | 1,100円 | 550円 |
3GB | 30日 | 1,400円 | 467円 |
5GB | 30日 | 2,150円 | 430円 |
10GB | 30日 | 3,500円 | 350円 |
20GB | 30日 | 5,650円 | 282円 |

*以前は無料の1GBウェルカムプランが提供されていましたが、今はなくなっています。(また復活するかもしれませんが。)
プロモコードの割引を加味すると、5GBプラン以上でGB単価が400円を切るので比較的良心的な価格と言えそうですが、やはり冒頭書いたように今はもっと安いeSIMがどんどん出てきているので、料金面だけではそこまで魅力的ではないのが現状。
【その他サービス詳細】
- 利用できる現地ネットワークはT-MobileとVerizon。5Gも利用可。
- アメリカ全土(ハワイ含む)ほか、プエルトリコでも利用可能
- データの追加購入(トップアップ)可能
- テザリング(インターネット共有)可
続いて、参考程度に、データ通信 + 通話 + SMSのプランについても紹介しておきます。
データ容量 | 有効期限 | 価格 | GB単価 | 通話 | テキスト |
---|---|---|---|---|---|
1GB | 7日 | 1,100円 | 1,100円 | 20分 | 10 SMS |
2GB | 15日 | 1,900円 | 950円 | 40分 | 20 SMS |
3GB | 30日 | 2,450円 | 817円 | 60分 | 30 SMS |
5GB | 30日 | 3,450円 | 690円 | 100分 | 50 SMS |
10GB | 30日 | 5,250円 | 525円 | 200分 | 100 SMS |
20GB | 30日 | 7,450円 | 372円 | 400分 | 200 SMS |

データ容量に対する価格(GB単価)を見るとやはりなかなか高めの設定です。
とはいえ現地で急に通話やSMSが必要になった時にはすぐに購入・利用開始できるので、Airaloのこのプランを知っておいて損はないでしょう。
料金は変更になることもあるので、最新情報は以下公式サイトをチェックしてください。たまにですがキャンペーンで料金が値下げになっていることもありますよ。

GlobaleSIM
GlobaleSIM は日本ではほとんど知名度がないかもしれませんが、アメリカ向に限らずどの国においても全体的にデータプランがとてもお手頃。というか多くの国で最安値レベルだったりします。
かつアドオンとして通話クレジットを付けることもできるのも特徴の一つ。*ただし、通常の電話回線ではなくGlobaleSIMのアプリ経由のVoIPでの通話機能です。

デザイン面で優れていたり使い勝手の良いサイトとは言えず、たまに表示がかなり遅いのはご愛嬌。
(一応言語を日本語に変更することができますが、完全機械翻訳な上、一部変換されなかったりなので、英語の方が結局使いやすいかもしれません。)
GlobaleSIMの米国プラン
執筆時点でのGlobaleSIMの米国eSIMプランは以下の7つ。
データ容量 | 有効期限 | 価格 | GB単価 |
---|---|---|---|
1GB | 7日 | $4 | $4 |
2GB | 10日 | $6.5 | $3.25 |
3GB | 14日 | $8 | $2.67 |
5GB | 21日 | $10 | $2 |
10GB | 30日 | $13(セール中) | $1.3 |
15GB | 30日 | $26.5 | $1.77 |
20GB | 30日 | $20(セール中) | $1 |

5GBプラン以上は上記の割引コードを使ってGB単価2ドル以下と、どれもなかなかコスパが良いです。特にセール中のものは20%以上安くなっているので要チェック。
現地の接続先ネットワークはAT&T、T-Mobile、そしてVerizonと3キャリア対応。これはなかなか珍しいです。
尚、GlobaleSIMの場合はアドオンとして、通話クレジット(分)を購入することができます。100分で$10、200分で$17と比較的良心的な価格。ただし前述したようにGlobaleSIMのアプリを利用したVoIP通話で、SMSは利用できません。とはいえ北米の +1 番号の電話番号が付いてくるようなので、アメリカで電話番号が必要という方には便利かと。
ソラコムモバイル
ソラコムモバイルはKDDIグループでIoT/通信を専業とする上場企業の(株)ソラコム【147A】が提供する、旅行者向けeSIMデータ通信サービスです。

日本発のサービスということで、もちろん日本語で購入・利用することができるという安心感があります。
ソラコムモバイルは独自の「ローカルブレイクアウト」というテクノロジーで低レイテンシー(低遅延)を実現しているため、ローミング通信でありがちなラグやもっさり感が少ないのもメリットです。意外とこの遅延って体感スピードに大きく影響するので、特に海外での利用においては実際の通信速度以上に重要だったりします。
また、ソラコムモバイルではQRコードの読み取り不要でアプリ内から直接ワンタップでeSIMをインストールできるのも魅力的です。利用開始までが圧倒的に簡単で、ものの数分で利用開始できます。なので、アメリカに限らず、万が一のときのバックアップとしても便利。
ソラコムモバイルのアメリカプラン料金
*以前は北米プランのみでしたが、2022年のアップデートでアメリカ向けの国別プランが追加され、北米プラン(アメリカ、カナダ、プエルトリコ、アメリカ領ヴァージン諸島)も値下げされました。
執筆時点での米国プランは以下の4つ。
データ容量 | 有効期限 | 価格 | GB単価 |
---|---|---|---|
1GB | 30日 | $5.89 | $5.89 |
3GB | 30日 | $16.49 | $5.5 |
5GB | 30日 | $26.99 | $5.4 |
10GB | 30日 | $52.99 | $5.3 |
やはり他のコスパの良い海外eSIMと比較すると目劣りしてしまう価格ではありますが、すべて30日間有効なのはGood。
ソラコムモバイルはアプリのインストールから使い始めまでが非常に簡単なので、急に少量だけデータが必要、といった場合には選択肢になるかもしれません。あと、アメリカ向けの国別プランとは別に(割高にはなりますが)北米プランも用意されています。
参考までに、結構前の記事になりますが、実際にアメリカで使った体験談を以下にまとめています。
Nomad
Nomad は洗練されたデザインと、豊富な低価格プランが魅力の海外旅行者向けeSIMサービスです。

数年前と比べるとプランの種類もかなり増えて料金も値下げもされており、さらにはSMSのアドオンも追加されたりと、機能面でもバージョンアップしています。
とにかくWebもモバイルアプリも完成度が高く、非常に使いやすいのがNomadの特徴。
実際のeSIM購入方法やeSIMインストール方法などは以下の記事に詳しくまとめています。

*言語は日本語にも対応していますが、かなり怪しい機械翻訳っぽいのでもしかしたら英語の方がわかりやすいかもしれません。
NomadのアメリカeSIMプラン
Nomadの米国向けトラベルeSIMは、トータルで利用できるデータ容量(ギガ)が決まっている定量タイプと、1日2GBまで高速データ通信可能でその後は1Mbpsに速度が低下する"無制限"タイプの2種類があります。
定量データプラン
こちらのタイプは1GB〜50GBまでの6種類があります。

以下は執筆時点での日本円の設定価格。ただしこれは為替によって随時変更になります。
データ容量 | 有効期限 | 価格 | GB単価 |
---|---|---|---|
1GB | 7日 | 748円 | 748円 |
3GB | 30日 | 1,346円 | 449円 |
5GB | 30日 | 1,944円 | 389円 |
10GB | 30日 | 2,244円 | 224円 |
20GB | 30日 | 2,692円(セール中) | 135円 |
50GB | 30日 | 4,039円(セール中) | 81円 |
上記の割引を使えばどのプランも非常に魅力的で、特にセール価格になっている20GBと50GBに至ってはGB単価が100円を切るレベル。
がっつり観光してスマホを使うのは最小限、という方だと(滞在日数に大きく依存するものの)20GBもいらないとは思いますが、移動中に動画を見たりSNSで動画系をたくさん見る、あるいは仕事でも使う、といった場合だと気持ち多いくらいが心の安心になります。最近はSNSでもかなりデータを消費する時代なので。
無制限プラン
無制限プランは1日あたり最大2GBまで通常速度で利用でき、その後は1Mbpsの低速で無制限データ利用ができる、というプランになります。

プラン展開は3〜20日までの6種類、料金は1,500円ちょっとから7500円弱程度です。
データ容量 | 有効期限 | 価格 | 1日当たり |
---|---|---|---|
2GB/日 + 低速無制限 | 3日 | 1,645円 | 548円 |
2GB/日 + 低速無制限 | 5日 | 2,543円 | 509円 |
2GB/日 + 低速無制限 | 7日 | 3,440円 | 491円 |
2GB/日 + 低速無制限 | 10日 | 4,637円 | 464円 |
2GB/日 + 低速無制限 | 15日 | 6,731円 | 449円 |
2GB/日 + 低速無制限 | 20日 | 7,329円 | 366円 |
旅行中、1日2GB以上のデータを使う人はかなり少ないと思うのでデータ容量的には十分ですが、料金的には定量プランの方が魅力的な印象を受けます。
こちらの無制限プランはたとえば家族や複数端末でデータをシェアする(テザリングを使う)といった場合に便利かもしれません。あと、2GBを使い切っても低速でデータを使えるというのは安心です。1Mbpsあればそこそこウェブブラウジングなどもできそうです。
【その他サービス詳細】
- 利用できる現地ネットワークはAT&TとT-Mobile。5Gも可。
- データの追加購入(トップアップ)可能
- テザリング(インターネット共有)可
- ほかに北米プランやヨーロッパ + アメリカ + カナダといった地域プランもあり
セール価格やセール対象プランが変更になる可能性も十分にあるので、最新情報は以下公式サイトから確認をお願いします。
ByteSIM
ByteSIM (バイトシム)は海外eSIMをネットで検索するとよく出てくるサイトの一つなので、見たことがあるという方もいるかもしれません。
低価格の攻めた料金設定に加え、半端なくプラン数が多いことが特徴として挙げられます。また、多言語対応、日本円を含む多数の通貨に対応したいわばネットショップで、購入がしやすいeSIMサービスです。

(公式サイトの言語は右上のメニューから日本語に変更できます。)
アメリカ旅行eSIMに関しては、なんといっても米国の電話番号付きかつデータ無制限のT-MobileのeSIMを取り扱っているのが強みで、今回紹介するのもその商品になります。
ByteSIMで購入できるアメリカeSIM
ByteSIMで販売されているアメリカeSIMは大きく分けて以下の2種類があります。
- AT&T & Verizon: たぶん香港経由などのローミングeSIMと思われる。500MB/日から3GB/日まで1日あたりのデータ容量と日数の選択肢が豊富。
- T-Mobile, Unlimited 5G Data & Calling & SMS: 現地で購入する物理SIMカードのeSIM版のような、ローカルeSIM商品。名前の通り、通話とSMSが利用可能。
AT&T & Verizon の方も非常に安く、かつ種類(プラン)も豊富で十分おすすめできる商品なのですが、ここでは無制限データに加えて通話とSMSが使えるという差別化要素の強いT-Mobileの方を取り上げます。
なお、サイトでは「Plan Options」というところから商品タイプを選ぶことができ、その少し下にある通貨オプションでは日本円(JPY)に変更可能です。

T-Mobileの電話番号付き無制限データeSIM
T-Mobile, Unlimited 5G Data & Calling & SMS は執筆時点で5日から90日まで12種類の有効期限から選ぶことができます。
*日本円設定は為替によって変動します。
有効期間 | 価格 | 1日当たりの単価 |
---|---|---|
5日 | 1,944円 | 389円 |
7日 | 2,692円 | 385円 |
10日 | 3,440円 | 344円 |
15日 | 5,235円 | 349円 |
20日 | 6,730円 | 337円 |
25日 | 7,029円 | 281円 |
30日 | 7,328円 | 244円 |
35日 | 10,469円 | 299円 |
40日 | 13,311円 | 333円 |
50日 | 15,704円 | 314円 |
60日 | 16,302円 | 272円 |
90日 | 26,921円 | 299円 |
1日当たり300円から400円で無制限データを利用できるのはかなり激アツです。
もちろん滞在中ギガをあまり使わない人であればオーバースペックでもっと料金を抑えられる選択肢が他にありますが、データをたくさん使う予定の方には非常に魅力的なeSIMです。
そしてこのT-MobileのeSIMは、アメリカの電話番号(+1)が付属し、無制限の5G高速データ通信に加え、現地通話とSMSも無制限で利用可能と、まさに機能面では最強と言えるでしょう。

ただし注意点としては、アクティベート時間が米国時間に合わせて決まっているようで、利用の1日前までに購入する必要があります。また、テザリング(インターネット共有)は利用できるものの、通信速度は3Gに制限される模様。そしてグアム、サイパン、アラスカでは利用できません。
Jetpac
Jetpac は2024年から本格的に知名度が出てきた新興のeSIMサービス。Jetpacの運営元は、日本でお馴染みのKDDI系のpovoの開発を担っているシンガポールのCircles.Lifeという会社です。
特徴として、ひとつのeSIMで世界100以上の国で使えること、そして空港ラウンジ利用や送迎サービスなど通信以外の旅行系サービスも包括していることが挙げられます。

ウェブサイトは一部日本語にも対応しており、選択できる通貨に日本円もありますので日本人にとっても購入のハードルは高くないはずです。言語、通貨はどちらもサイトの右上から変更が可能。
Jetpacの米国データプラン
Jetpacが提供する米国向けデータプランは、執筆時点で以下の15プランから選ぶことができます。
- 3GBから40GBまで定量データプランが8つ
- 無制限プラン(高速データ通信は3GB/日まででその後1Mbpsの低速通信)が7つ
多くがセール価格になっており、どれも非常にコスパに優れています。

定量データプランの料金
データ容量 | 有効期限 | 価格 | GB単価 |
---|---|---|---|
1GB | 4日 | 200円 | 200円 |
3GB | 7日 | 1,300円 | 433円 |
5GB | 30日 | 1,600円 | 320円 |
10GB | 30日 | 2,500円(セール中) | 250円 |
15GB | 30日 | 3,100円(セール中) | 207円 |
20GB | 30日 | 5,500円 | 275円 |
30GB | 30日 | 4,700円(セール中) | 157円 |
40GB | 30日 | 5,500円(セール中) | 138円 |
無制限データプランの料金
データ容量 | 有効期限 | 価格 | 1日当たり |
---|---|---|---|
無制限 (3GB/日) | 3日 | 2,100円(セール中) | 700円 |
無制限 (3GB/日) | 5日 | 3,100円(セール中) | 620円 |
無制限 (3GB/日) | 7日 | 4,200円(セール中) | 600円 |
無制限 (3GB/日) | 10日 | 5,300円(セール中) | 530円 |
無制限 (3GB/日) | 15日 | 6,600円(セール中) | 440円 |
無制限 (3GB/日) | 21日 | 7,800円(セール中) | 371円 |
無制限 (3GB/日) | 30日 | 10,300円(セール中) | 343円 |
*期間限定、数量限定なので利用できない時は「ESIMDB3OFF」(3ドル相当割引)も試してみてください。
上記割引を使うことができれば、どのプランでも非常にお得に買うことができますが、個人的にはせっかくなら10GBか15GB以上がオススメ。
もちろんアメリカでの滞在日数や利用用途によりますが、データ容量ギリギリで使い切るのを気にしながら不安になるよりは、数百円高くても心の余裕を買った方が賢いと思う派です。
尚、Jetpacの場合データパックはすべて購入から1年間有効なので、渡米が少し先でもキャンペーンなどがあれば先に購入しておくのも手です。
現地で接続可能なキャリアはVerizonとAT&T。
個人的にJetpacは過去にアジア圏で何度か使ったことがありますが、通信品質が非常に良かった印象があります。スピードはもちろん、レイテンシー(遅延)も小さく、サクサク動く感じ。
アメリカ国内にもいわゆるインターネットへの出口を持っているようなので、Jetpacはアメリカ含む北米でも高品質なデータ通信を利用できる可能性は高いと思います。(経験上、日本や香港、あるいはヨーロッパを経由するローミング通信だとやはり感覚的にもっさりしてしまいます。)
Ubigi
Ubigi は日本のNTTのグループ会社であるTransatel社(フランス)が提供するeSIMブランドです。
Ubigiも過去に何度かアジア圏で使ったことがありますが、プランの選択肢は少ないものの、通信品質が良く安定しており、不具合が少ない印象です。
以前まではもっぱらヨーロッパのみ低価格、というような感じでしたが、最近はアジア諸国やアメリカ含む北米でも料金が下がってきているように感じます。
Ubigiは日本語にも対応しており、また日本円の設定もあるので日本円で(為替損失なしに)購入できるという点で、日本人にも使いやすいeSIMサービスです。
UbigiのアメリカeSIMデータプラン
Ubigiが提供するアメリカ合衆国(ハワイ含む)で利用できるデータプランには通常の買い切りタイプのほか、月額や年額サブスクプランもあり、パッと見はちょっとわかりづらいです。
*以前まではUSA + カナダプランという北米プランがありましたが、今はなくなっているようです。
月額や年額プランは普通の旅行者にはほとんど関係ないと思うので、ここでは買い切りタイプ)に限って、以下にテーブルで紹介します。

データ容量 | 有効期限 | 価格 | GB単価 |
---|---|---|---|
500MB | 1日 | 500円 | 1,000円 |
1GB | 7日 | 700円 | 700円 |
3GB | 15日 | 1,200円 | 400円 |
10GB | 7日 | 2,000円 | 200円 |
10GB | 30日 | 2,300円 | 230円 |
無制限(15GB) | 7日 | 4,200円 | 280円 |
25GB | 30日 | 5,200円 | 208円 |
50GB | 30日 | 7,800円 | 156円 |
無制限(60GB) | 30日 | 10,500円 | 175円 |
無制限というプランがありますが、7日プランは15GB、3日プランは60GBを超えると速度が1Mbpsに制限されます(低速ではデータ無制限で利用可能)。
コスパ(GB単価)を考えると10GBプランが一番お得なので、1週間前後の滞在であればこちら一択と言えるでしょう。それ以上、あるいはもっとギガを使いそうな場合は25GBプランや50GBプランも非常にコスパに優れています。
アメリカでの接続ネットワークはT-Mobileで、5Gにも対応。そしてUbigiはアメリカ国内利用時に遅延が少なくなるようなインフラを持っているため、レスポンスの良いデータ通信が期待できます。
ほかのeSIM同様、Ubigiについてもたまに提供プランが変更になったり、為替の影響で日本円の価格設定が変わることがあるので、以下Ubigi公式サイトで最新情報を確認してください。

eSIMX
eSIMX も低価格な海外eSIMを提供する事業者のひとつ。アメリカはもちろん、他の国や地域向けも非常に安いので、渡航先に関わらず、一度はチェックする価値アリです。

eSIMXから海外eSIMを購入する方法は、以下の別記事で画像付きで詳しく説明しています。とにかく購入がべらぼうに簡単で、アカウント登録すら任意です。

eSIMXのアメリカeSIMプラン
執筆時点でのeSIMXの提供するアメリカeSIMプランは以下の9つ。
データ容量 | 有効期限 | 価格 | GB単価 |
---|---|---|---|
1GB | 7日 | $2.5 | $2.5 |
3GB | 30日 | $4 | $1.33 |
5GB | 30日 | $5.5 | $1.1 |
10GB | 7日 | $7.8 | $0.78 |
10GB | 30日 | $8.8 | $0.88 |
20GB | 7日 | $13.8 | $0.69 |
20GB | 30日 | $15.8 | $0.79 |

昨今の円安で以前よりは少しばかり割高感がでているものの、全体的に非常に低価格。大容量データプランではコスパが良くなるケースは多いですが、eSIMXでは3GBや5GBといった小容量データプランもとても良心的です。
そして10GBプラン以上ではゆうにGB当たり1ドルを切っており、20GBプランだとさらにGB単価が下がります。
このようにeSIMXはどのプランでも低価格、かつ購入も簡単なので、もしメインの海外eSIMで何かしらトラブルがあった時にサクッと購入して使うといったバックアップとして検討もできると思います。
残念ながら公式サイトには現地のネットワーク情報は記載されておらず不明。(問い合わせたら教えてくれると思いますが。)
eSIMXも他の事業者と同様に、時々料金が変更になったりプランが変わったりするので、最新情報は公式サイトから確認しましょう。
まとめ
ここで紹介したアメリカ旅行・出張者向けオススメeSIMは、コスパが良いものを中心に、その中でも使い勝手が良く、かつ通信品質も期待できそうなものを激選したつもりです。
あとは自分の旅程や利用用途から必要なデータ容量だったり予算と相談した上で、気になるeSIMを試してみてください。
冒頭でも書きましたが、ここで紹介している海外eSIMはあくまで選択肢の一部。よりたくさんの選択肢を比較・検討したい場合は、eSIMDBのアメリカeSIM一覧ページをぜひ一度確認ください。もしかしたら新しい安価なeSIMが見つかるかもしれません。
最後に、残念ながらすべてのeSIMの実際の通信品質を現地確認することは難しく、そこにはなかなか触れられませんが、通信品質に関する情報がわかればこの記事に追記したいと思います。
また、もし実際にアメリカでeSIMを試された方がおられましたら、ぜひ eSIMDB にてレビューの投稿をお願い致します 🙏(esimdb.com/ja にアクセスいただき、ページ右上のボタンから投稿可能です。)
アメリカeSIMに関するよくある質問(FAQ)
Q. 自分のスマホがeSIMに対応しているかを確認する方法は?
eSIM対応かどうかを確認する方法はいくつかありますが、iPhone、Androidどちらでもできる簡単な確認方法として、電話アプリで 「*#06#」 をダイヤルする方法があります。
ダイヤル後に表示される情報の中に、EID(eSIM ID)と呼ばれる32桁前後の数字 + 英字が表示されていれば、その端末はeSIMに対応しています。
EID が見当たらず、IMEI(または IMEI1 / IMEI2)のみしか表示されない場合は、基本的にeSIM非対応機種と判断できます。
ちなみにiPhoneの場合は、「設定」>「モバイル通信」>「eSIMを追加」が表示されていればeSIM対応機種です。
iPhoneであればXR以降の全機種、Google PixelやGalaxyなどのメジャーなデバイスもここ数年以内に販売された機種であればほぼ全てeSIMに対応しています。
Q. アメリカで使うeSIMは日本で事前に購入・インストールすべき?
ほとんどの海外eSIMは日本にいる間にオンラインで購入が可能なので、特別な理由がない限り、渡米前に購入、そしてeSIMのインストールまではやっておくことをお勧めします。
インストールまで済ませておけば、現地の空港到着直後に必要な設定(通常は回線の有効化とモバイルデータ通信への割り当てのみ)だけすればすぐにインターネットに接続できます。
ただし、インストール(アクティベート)した時点から有効期限がスタートするものが多いので、有効期限が足りるかは事前に確認した上でインストールした方が良いです。
Q. 海外eSIMでは通話やSMSは使える?
割合で言うと多くの海外eSIMはデータ通信専用(インターネットのみ利用可能)ではあるものの、通話やSMSが利用できるeSIMも増えてきています。
この記事で紹介したアメリカeSIMの中にも通話やSMS(テキスト)対応のものも複数あります。
とはいえ、LINEやFacebookメッセンジャーなどであればインターネットを使って音声通話ができるため、データ通信専用eSIMでも問題なくそれらのアプリを使って通話ができます。
Q. 現地で接続がうまくできない場合の対処法は?
海外旅行時、インターネットが使えないととても困るので、不具合などが起きたら焦りますよね。
もしデータ通信(インターネット利用)がうまくできない時は、次のことを順番に試してみてください。
- モバイルデータ通信が「オン」になっているかを確認する
- モバイルデータ通信に誤ってほかのeSIMが設定されていないか確認する
- 機内モードを一度オン -> オフする
- スマホを再起動する
それでもつながらない場合は、ネットワークを手動で選択してみましょう。
設定から該当のeSIM回線をタップし、「ネットワーク選択」の自動設定を一旦オフにして、そのeSIMが対応しているネットワーク(キャリア)を手動で選択します。
*現地のどのネットワークが利用できるかはそのeSIMの購入ページや購入後に送られてくるメールなどに記載している場合が多いです。
また、日本で格安SIMを使っている方であれば、「APNプロファイル」がインストールされているか確認し、削除するのも有効です。
Q. アメリカ以外の国も訪れる予定がある場合は?
多くのeSIMブランドは、ひとつの国で利用できるプラン以外にも、複数国対応の「リージョン(地域)プラン」もあります。
例えば「北米(アメリカ + カナダ + メキシコ)プラン」や「グローバルプラン」などがそれにあたります。
ただし、一般的に複数国で利用できるプランは少し割高な料金になっている場合が多いので、コスパを優先する方は、シンプルに国別のプランを複数購入した方が安上がりかもしれません。
利便性を取るか、コスパを取るか、といったところでしょう。
幸い、eSIMであれば購入もインストールも簡単ですし、複数eSIMを使い分けることもそこまで難しくはありません。また、eSIMブランドによってはひとつのeSIMで複数のプランを管理・利用できるので、そういった場合はeSIMはひとつでプランだけ国ごとに変えるだけOKです。