【QRコード不要】190ヶ国以上対応のGigSkyのeSIMを日本で使ってみた

今回はeSIM向けのプリペイドデータプランの提供をいち早く開始したGigSkyの通信サービスを日本で実際に使用してみたので、その情報を網羅的にまとめました。

【QRコード不要】190ヶ国以上対応のGigSkyのeSIMを日本で使ってみた
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本記事の内容は執筆時点での情報です。

今回はeSIM向けのプリペイドデータプランの提供を2018年にいち早く開始したプロバイダーの一つであるGigSkyを日本で実際に使用してみたので、その情報をできる限り詳しくまとめました。

GigSkyは主に海外旅行者向けのモバイルデータサービスを提供するアメリカの会社で、サンフランシスコのベイエリアに拠点を置いています。2010年の設立当初からオンラインでデータSIMカードを販売し、コンシューマー向けに世界中で利用できるプリペイドのデータプランを提供しています。2015年からはApple SIMで利用できるプロバイダーのひとつとして正式にAppleにも採用されており、2018年11月からはeSIMにも対応しています。

Apple公式サイトのeSIMプロバイダー一覧ページにも、国別リストのあとのグローバルなサービスプロバイダとして、TruphoneとともにGigSkyも記載されています。

Apple公式サイト内eSIMサービスを提供している通信事業者一覧ページより

GigSkyのeSIMとデータプラン

GigSkyのiPhone XS/XR用ページではデュアルSIM iPhone向けセルラーデータサービスという表現になっており、GigSky eSIMというシンプルな名前ではないのですが、サービス内容としてはeSIM向けモバイルデータサービスです。

GigSky Cellular Data for Dual SIM iPhone

利用開始するにはモバイルアプリをダウンロードする必要があるのですが、iPhone向けというだけあって、iOSアプリのみ提供。Androidアプリはないようで、Pixel 3などでは利用できないみたいです。

GigSkyのeSIM向けデータプランはリージョナルプランカントリープランという、大きく分けて2つのプランがあります。リージョナルプランは北米やヨーロッパ、アジアパシフィックなど地域ごとに別れていて複数の国で利用できるプランで、全部で6リージョン、それぞれ5つのデータプランが用意されています。カントリープランはその名の通り国別のプランで、現在78ヶ国でプラン展開されています。プランの料金はだいたい$10刻みか、$15などきりのいい値段設定になっており、データプランの有効日数は長いもので30日間、データ容量は国によって大きくばらつきがみられます。

リージョナルプラン、カントリープランともに公式サイトで利用できる国やデータプランをチェックすることができますが、esimdbでもGigSkyのデータプランの情報を全て取得し、簡単に検索できるようになっています。

旅行者向けeSIMプロバイダー/データプラン比較サイト esimdb


2019/08/07: 追記

GigSkyがリージョナルプラン、カントリープランの他にグローバルプランを追加しました。

これはリージョナルプランをすべて合わせた、世界中で利用できるプランになっています。現在のところ以下の通り2種類のみ。

  • 1GB / 15 days: $25
  • 3GB / 30 days: $60

やはり利用できる国が多い反面、料金は割高になっているので、主に世界周遊者向けという感じでしょうか。


日本で使用開始するまでの流れ

まずモバイルアプリをダウンロードする必要があるので、App Storeで GigSky と検索し、GigSky World Mobile Data というアプリをダウンロードします。

アプリを開くとまず位置情報の利用を許可するかの画面が表示されます。これは許可しないとそもそもこのアプリを使えないようなので、位置情報の利用を許可してください。すると日本にいる場合は自動的にJapan(カントリープラン)とAsia Pacific(リージョナルプラン)という2つの選択肢が表示されます。

ちなみにGPSの位置情報からJapanが自動的に表示されますが、一番下の「目的地を変更」をタップして国を変更することも可能です。

今回は日本でデータ通信を行うため、そのままJapanのカントリープランを選択。

日本向けのカントリープランでは全部で5つのデータプランが用意されています。

  • 500MB / 1 day: 1,200円
  • 1GB / 15 days: 1,800円
  • 2GB / 15 days: 2,400円
  • 4GB / 15 days: 3,600円
  • 8GB / 30 days: 6,000円

特別安くも高くもなく、バランスのとれたプラン展開といった印象です。とりあえず一番安い500MBプラン(1,200円)を選択しました。

すると次にGigSkyのアカウントを持っていない場合は作成することになります。作成といってもメールアドレスとパスワード、住んでいる国を入力するだけの非常にシンプルなステップです。

ここで見落としがちですが、プロモコードを入力することができます。現在GigSkyでは Special Launch Offer ということでアカウント作成時(初回データプラン購入時)にプロモコード"ESIM123"を入力することで$5の割引を受けることができます。

GigSkyのeSIM Special Launch Offer

今回は一番安いプランを選択しましたが、しっかりプロモコードも利用させていただきます。

入力が全て完了したら、アカウントの作成をタップします。この時点で入力したメールアドレスにアカウント本登録用のメールが届いていると思うので、メール内のリンクを踏んで本登録を完了させておきましょう。

iPhoneにApple Payが設定されている場合は、それがデフォルトの支払い方法となり、ご注文サマリーとして購入するプランの金額が表示されます。支払い方法に関しては変更をタップして、他のクレジットカードに変更することができます。尚、利用可能なクレジットカードはAMEX、VISA、MasterCardの3種類です。今回は別のカードを使いたかったので支払い方法をApple Payから変更してみました。

するとこのようにGigSkyクレジットという形で、プロモコードでゲットできる$5が日本円では600円割引として適用されました。(デフォルトでApple Payが選択されていたサマリー表示ではこの割引はなかったのが少し不思議です。)

購入金額、支払い方法を確認の上、「データを購入」をタップしてプラン購入を完了します。その後、支払い処理中の画面が表示され、

このようにデータプランのラベルの仕方と、回線の設定についての説明が表示されるので、ラベルをコピーして続行をタップして次に進みます。

(*iOS 13からはこのインストールプロセスが若干変更になっているようです。)

するとこのモバイル通信プランのインストールの画面を挟んだあと、

eSIMユーザーにはお馴染みのこのモバイル通信プランの追加画面に遷移します。3香港UbigiのeSIMなどの場合、この画面に行き着くにはiPhoneの設定画面から モバイル通信 > モバイル通信プランを追加 を選択し、QRコードをスキャンする必要がありますが、GigSkyのeSIMはモバイルアプリ完結型であるため、QRコードのスキャンが必要ありません。また、"GigSky"からのモバイル通信プランという表示の通り、キャリア名の部分もちゃんとGigSkyとなっています。現在モバイルアプリ完結型で利用できるeSIMの場合は事前にAppleの許可が必要で、GigSkyは以前からAppleのパートナーとしてサービスを提供しており、また正式なグローバルプロバイダのうちの1社であることからモバイルアプリ完結でサービス提供が可能になっています。GigSkyの他にもモバイルアプリ完結型で旅行者が利用できるeSIMとしては、T-MobileのeSIMがあります。

モバイル通信プランを追加をタップすると、プランの名称を設定したり、回線の割り当てを設定する画面が表示されますが、全て事前の説明通りに進めればOKです。その後なぜか再度支払い処理中の画面が表示されますが、問題なくeSIMがアクティベートされれば、アプリ上は以下のような表示になります。

500MBが残り1日、eSIMラインには追加したGigSkyの回線に設定した名前が表示され、ネットワークの状態も表示されています。データプランの選択画面と同じ画面ですし、グラフなどが一切なくほぼテキストのみなので、なのでややわかりにくいインターフェースではあります。

この時点でこのようにモバイルデータ通信に追加したプランが割り当てられておれば、問題なく通信が開始できます。尚、今回はカントリープランだからでしょうか、データローミングはOFFでも通信ができるようです。(リージョナルプランであれば多分データローミングはONにする必要があるかと思います。)また、公式サイトのFAQによるとインターネット共有も利用可能。

こちらがコントロールセンター上の表示ですが、キャリア名がGigSkyとなっており、LTEに繋がっていることがわかります。アンテナピクトは表示されませんが、問題なく通信ができました


日本での通信速度や実際の使用感

アンテナピクトが表示されないのが最初はやや不安でしたが、通信自体は問題なく安定していました。速度に関しては夕方にスピードテストを行ってみた結果がこちらです。

GigSky eSIM 通信速度 at 18:00

Pingの値があまりよくなかったものの、速度自体はほぼ問題なく、実際の使用感としても快適でサクサクでした。以降何回かスピードテストを行いましたが、安定して下りは20 - 30Mbps前後、上りは5 - 8Mbpsがでていました。速度に関してはほとんど不満はないレベルです。

モバイルアプリはお世辞にもデザインがいいとは言えませんが、最低限の情報は簡単に確認することができます。

データ残量、残り時間ともに一目ではわかります。ただ、ネットワークのステータスに関してはGigSkyのeSIMをメインに使っている時でも「接続されていません」という表示が出ることがあり、あまり信用できません。

アプリからのデータプラン購入も2回目以降は入力箇所もほとんどなく、簡単に購入できます。

日本はカントリープランが提供されていますが、実は他はほとんどマイナーな国が多く、日本以外の主要国で使いたい場合は必然的にリージョナルプランを選択することになるかと思います。リージョナルプランについては日本からの渡航者が多い北米、ヨーロッパ、アジアパシフィックは全て1GBで$20、2GBで$30と決して安くない価格です。場合によっては他のプロバイダーのプランの方がベターなことも多々あるかとは思いますが、QRコードのスキャンが不要で、アプリからすぐに利用開始できる点はメリットかもしれません。

GigSkyのeSIMは使用開始までも比較的簡単で、データ通信の品質も安定している点は良いので、あとはカントリープランの対応国がもっと増えて、データプランの料金が全体的に下がればかなり使えるeSIMとなりそうです。