アメリカ旅行にオススメのeSIMまとめ【複数選択肢を比較】
アメリカ旅行・アメリカ出張におすすめのプリペイドeSIMについてまとめました。
アメリカ旅行・アメリカ出張時に便利なプリペイド型の旅行eSIMについて、コスパの良いオススメを複数紹介します。
ポストコロナで米国渡航される方も増えている中、自分に合ったeSIM選択の参考になれば幸いです。
尚、ここで紹介しているサービスは旅行eSIM比較・検索サイト「esimdb.com」からピックアップしています。アメリカ向け旅行eSIM一覧は以下から見ることができます 👇
現地ネットワークとカバレッジ
まずはじめにアメリカの通信会社についてです。アメリカでは自社でネットワークを保有する通信事業者はこれまでVerizon、AT&T、T-Mobile、そしてSprintの4社でしたが、2020年にT-MobileとSprintが正式に合併したため、現在はVerizon、AT&T、T-Mobileの3社です。この米国3大キャリアが日本でいうdocomo、au、SoftBankの位置付けになります。
2023年時点での各社契約者数は、
- AT&T: 2億2910万回線
- Verizon: 1億4330万回線
- T-Mobile: 1億1790万回線
となっています。ただ、この契約回線数はWikipediaからの情報なので精度は不明。あくまで参考程度に捉えてください。
次に各キャリアのカバレッジ = 電波の入るエリアをみてみます。(尚、結論からいうと都市部のみに滞在する場合はここはあまり関係ないので読み飛ばしてもらってOKです。)
AT&Tのサービスエリア
AT&Tのエリアページで確認できるカバレッジがこちら。
AT&Tはバランスがとれており、短所がないイメージです。
実際、プリペイドタイプのeSIMではAT&Tのローミングを利用したものが多い印象です。
Verizonのサービスエリア
Verizon公式サイトのエリアマップで確認できる対応エリアがこちらです。
人口カバー率99%以上となっています。エリア的にもAT&Tと同様問題ないと思います。
Verizonは日本でいうとdocomo的な感じでしょうか。料金はやや高めですが、電波の入りはほぼどこでも問題なし、速度も快適という評価のようです。
T-Mobileのサービスエリア
T-Mobileの現時点のカバレッジマップがこちら。
T-Mobileはマーケティングがうまいイメージがありますが、料金的にも競合他社と比べるとやや低めの設定のような気がします。
ちなみにベイエリアではやや電波の入りが悪いと聞いたことがありますが、逆に5Gのエリアは広いとの噂も。
ネットワークとカバーエリアまとめ
多少局地的な電波の入りにくさなどはあれど、都心部や人口密集地であればどのネットワーク(通信キャリア)でもまず問題ないでしょう。特に短期間の滞在で、かつプリペイドのモバイルデータ通信という文脈ではそこまで気にする必要はなさそうです。
地方に行く場合は、できればVerizonかAT&Tを選んだ方がいいかもしれません。
いずれにせよ、アメリカのどこに行くのか、どこに滞在するのかといった旅程に合わせてカバーエリアをチェックすることをおすすめします。
(補足)グアム、サイパンは要注意
日本から比較的距離が近く、人気の旅行先であるグアム、サイパンに関してはアメリカの領土ではあるものの、現地の通信ネットワークは米国本土のキャリアとは異なり、日本のNTT資本であるDOCOMO PACIFICなどが提供しているため、アメリカ向けのデータプランに含まれていないことがほとんどです。
それぞれグアムで利用できるeSIM、サイパン(北マリアナ諸島)で利用できるeSIMを eSIMDB でチェックしてみてください。
オススメのアメリカ向けeSIM
アメリカで使えるプリペイドeSIM(旅行者向けトラベルeSIM)を eSIMDB で検索すると、執筆時点では全部で40近くあります。コロナ前までは10前後だったのですが、ここ数年でかなり増えました。
以下、完全に個人的なチョイスですが、その中でもオススメできそうなコスパの良いeSIMをいくつか紹介します。
Airalo
海外旅行用eSIMといえば Airalo、というブランドを築きはじめている感があり、知っている、使ったことがある方も増えているかもしれません。
アメリカ合衆国向けプランは以下の6つが提供されています。
データ容量 | 有効期限 | 価格 | GB単価 | |
---|---|---|---|---|
1GBプラン | 1GB | 7日 | $4.5 | $4.5 |
2GBプラン | 2GB | 15日 | $8 | $4 |
3GBプラン | 3GB | 30日 | $11 | $3.67 |
5GBプラン | 5GB | 30日 | $16 | $3.2 |
10GBプラン | 10GB | 30日 | $13(セール中) | $1.3 |
20GBプラン | 20GB | 30日 | $21(セール中) | $1.05 |
ネットワークはT-MobileまたはVerizon。
プロモコード利用の割引を加味すると5GBプラン以上ではかなり良心的な価格で利用できます。
Airaloはウェブサイトもモバイルアプリも非常に使いやすく、QRコードを使わずアプリから直接eSIMを追加できる「ダイレクトインストール」などの利便性も大きな特徴です。
以下の記事にeSIM購入方法などをまとめています。
料金が変更になることもあるので、最新情報はぜひ以下公式サイトをチェックしてください。
GlobaleSIM
GlobaleSIM は日本ではほとんど知名度がないかもしれませんが、アメリカ向けのデータプランがとてもお手頃で、かつアドオンとして通話&SMSを付けることができる優れものです(現地の電話番号が付属するようです)。
執筆時点での米国プランの料金は以下の通り。
データ容量 | 有効期限 | 価格 | GB単価 | |
---|---|---|---|---|
1GBプラン | 1GB | 7日 | $5 | $5 |
2GBプラン | 2GB | 10日 | $7.5 | $3.75 |
3GBプラン | 3GB | 14日 | $9 | $3 |
5GBプラン | 5GB | 21日 | $11 | $2.2 |
10GBプラン | 10GB | 30日 | $18 | $1.8 |
15GBプラン | 15GB | 30日 | $27.5 | $1.83 |
20GBプラン | 20GB | 30日 | $33 | $1.65 |
5GBプラン以上はどれもかなりコスパがよく、例えば10GBプランでも上記の割引を使えば16.2ドルと、円安の昨今でも2000円ちょっとです。
音声サービスについては100分で$10など、こちらも良心的な価格ですね。
尚、現地の接続先ネットワークはT-MobileまたはAT&T。
サイトも2023年8月のアップデートでだいぶ見やすく使いやすくなりました。シンプルで購入まで迷うことはなく、トップアップなどにも対応しています。(ただし英語のみ。)
購入はGlobaleSIMの公式サイトからどうぞ。
ソラコムモバイル
ソラコムモバイルは日本発のIoT/通信スタートアップであるソラコムが提供する、旅行者向けモバイルデータ通信サービスです。
日本発のサービスということで、もちろん日本語で購入・利用することができるという安心感があります。
また、ソラコムモバイルは独自の「ローカルブレイクアウト」というテクノロジーで低レイテンシー(低遅延)を実現しているため、ローミング通信でありがちなラグやもっさり感が少ないのもメリットです。意外とこの遅延って体感スピードに大きく影響するので、個人的には料金が若干高くても遅延が小さいサービスを使いたい、というのが本音だったりします。もちろん多少の金額の差であれば、ですが。
そしてソラコムモバイルではQRコードの読み取り不要でアプリ内から直接ワンタップでeSIMをインストールできるのも非常に魅力的です。利用開始までが圧倒的に簡単です。
ただ、iPhone / iPadのみで、Androidには未対応です。
ソラコムモバイルについては(数年前になりますが...)実際にアメリカで使った体験談を記事にまとめているので、よければ一読ください👇
Nomad
Nomad は洗練されたデザインと、豊富な低価格プランで最近注目を集めている(と個人的に思っている)トラベルeSIMサービスです。
以前から安めの価格帯だったのですが、いつの間にかプランの種類も増えて値下げもされており、最有力候補のひとつです。
Nomadの米国向けプランは1GB〜20GBまで、金額で6ドル〜32ドルまでとなっています。
データ容量 | 有効期限 | 価格 | GB単価 | |
---|---|---|---|---|
1GBプラン | 1GB | 7日 | $6 | $6 |
3GBプラン | 3GB | 30日 | $9 | $3 |
5GBプラン | 5GB | 30日 | $14 | $2.8 |
10GBプラン | 10GB | 30日 | $20 | $2 |
20GBプラン | 20GB | 30日 | $32 | $1.6 |
上記の割引を使えばどのプランもなかなか魅力的になり、特に10GBプラン以上でGB単価が安くなります。
現地のネットワークはT-MobileまたはVerizon。
また、最近SMSをアドオンで利用できる機能も追加されたみたいです。
セール価格やセール対象プランが変更になる可能性も十分にあるので、最新情報は毎度のこと公式サイト↓からどうぞ。(日本語にも対応しています。)
とにかくWebもモバイルアプリも完成度が高く、使いやすいNomad。実際のeSIM購入方法やeSIMインストール方法などは以下の記事に詳しくまとめています。
MobiMatter
MobiMatter はユニークなeSIMを豊富に揃えているサイトで、特に複数国で利用できるローミングeSIMの種類と価格では業界トップクラスです。
そしてアメリカ向け旅行eSIMにおいても現時点で最安値レベルと言えます。
MobiMatterで購入できるアメリカeSIMはかなりの数があるのですべてを紹介できませんが、中でも特にコスパの良いものをいくつか以下に挙げます。
基本的に大容量データプランが非常にお買い得なのが以下のテーブル(の特にGB単価)からわかるはずです。
データ容量 | 有効期限 | 価格 | GB単価 | |
---|---|---|---|---|
USA 100 GB 90 Days | 100GB | 90日 | $69.99 | $0.7 |
Europe USA 20+5 GB Free | 25GB | 30日 | $21.99 | $0.88 |
Europe USA 10+2 GB Free | 12GB | 30日 | $11.99 | $1 |
Europe and USA 50 GB 60 Days | 50GB | 60日 | $49.99 | $1 |
Europe and USA 20 GB | 20GB | 30日 | $21.99 | $1.1 |
US CA UK AU NZ 35 GB | 35GB | 365日 | $39.99 | $1.14 |
Europe and USA 10 GB | 10GB | 30日 | $11.99 | $1.2 |
Europe and USA Yearly 30 GB | 30GB | 365日 | $39.99 | $1.33 |
(*一覧は公式サイトでも確認できますが、eSIMDB > アメリカ > MobiMatterのページの方が見やすいかもしれません。)
MobiMatterのプランは他のeSIMサービスとかなり異なるので良い差別化ができていると言えるでしょう。
ざっとみても100GBという超大容量プランがあったり、365日使える年間プランがあったり。そしてアメリカだけではなくヨーロッパやオセアニアでも使えるものも多いです。
また、10GB〜30GBくらいある程度データ容量に余裕のあるプランを探している人にとっては、MobiMatterは確実に最有力候補です。
このように種類と価格で非常に魅力のあるMobiMatterですが、残念ながら日本語には対応しておらず、英語のみ。とはいえ公式サイトからeSIMを購入するのは非常に簡単なのでトライする価値アリ。
以下にMobiMatterのeSIMの購入方法と割引を受けられるメンバー特典についてまとめています。
SimOptions
MobiMatter同様コスパの良い周遊eSIMを多数提供している SimOptions。以前はアメリカ向けのeSIMは Smart Traveller eSIM というものだけだったのですが、現在はThree HK(3HK)やSIM2FLYのeSIMなど複数の選択肢があり、どれも魅力的です。
Three HKのeSIM(30-Day Pass)以外は日本も利用可能国に含まれているので、渡航前に日本で事前の通信チェックができるという大きなメリットがあります。
それぞれのeSIMの詳細は以下 SimOptions の公式サイトから確認ください。
短期の米国旅行 or 出張であれば6GB / 10日間の Smart Traveler eSIM はコスパも良く十分選択肢としてはアリでしょう。
ちなみにこのeSIM自体はタイのdtacのものなので、タイ経由のローミングになるはずです。(購入方法などはマレーシアでのSimOptions体験レビュー記事を参考にしてみてください。)
SimOptions については今後もさらにアメリカで利用できるeSIMのラインナップが増える可能性も十分にあり、要チェックです。
参考までに、SimOptionsのeSIMの購入方法は以下の記事にまとめています。
T-Mobile Prepaid eSIM
T-Mobileは自社のプリペイドプランを専用のeSIM用アプリ「T-Mobile Prepaid eSIM」経由で提供しています。
利用可能なプランは以下の3つ。
- 10GB: $40/月
- Unlimited: $50/月
- Unlimited Plus: $60/月
こちらは旅行者向けというよりも、どちらかというと米国在住者向けプリペイドプランを旅行者も使える、といった感じでしょうか。
T-Mobileの提供するeSIMなので速度も良さそうですし、Unlimitedプランではデータ容量も無制限でSMSありと魅力的です。(ただし月間50GB以上使用する場合は速度制限の可能性あり。)
ただ、App Storeのレビューを見ると(スコア的にはいいんですが)けっこう低評価が目につくのと、そもそもアプリもiOS版のみでAndroidには対応していません。
私も実際にアプリから手続きを途中までやったことがありますが、アメリカでの住所を入力しないといけなかったり、動作がやたらと遅かったりと、他社のeSIMと比較して、買うプロセスのハードルはやや高いと感じました。
価格帯からも、ヘビーユーザー向けといった印象です。
Airhub
Airhub も昨年からアメリカ向け Unlimited data(データ無制限)eSIMの販売を開始したようです。
種類は豊富ですが、逆に多すぎて分かりにくいのが欠点。
とはいえデータ通信だけでなく、通話/SMSにも対応しているものもあり、一見の価値アリです。
データ無制限プランもかなりの数があり、AT&TとT-Mobileのものがあるようです。
注意点として、Airhub はけっこうコロコロ価格を変更したり、品切れになっていることがあります。最新情報は以下の公式サイトからチェックをお願いします。購入もこちらのサイトから可能です。
まとめ
ここで紹介したオススメeSIMはコスパ的にはそこまで大きな差はないはずです。あとはサービスの使い勝手だったり、音声通話/SMSの有無であったりといった内容から、気になるeSIMを試してみてください。
残念ながらすべてのeSIMの実際の通信品質を現地確認することは難しく、そこにはなかなか触れられませんが、通信品質に関する情報がわかればこの記事に追記したいと思います。
また、もし実際にアメリカでプリペイドeSIMを試された方がおられましたら、ぜひ eSIMDB にてレビューの投稿をお願い致します 🙏(esimdb.com/ja にアクセスいただき、ページ右上のボタンから投稿可能です。)
また、最新のアメリカ向けトラベルeSIMのプラン比較は、以下のページから行えます。