インドネシア旅行者にオススメのeSIMを6つ紹介【現地で徹底検証済み】
インドネシア滞在時に便利な旅行eSIMの現地レビュー兼まとめ。
この記事は、インドネシア旅行・出張時に使えるプリペイドタイプの旅行eSIMを複数現地で実際にテストして比較検証した、ハンズオンレビュー記事です。
実際の通信品質テストはジャカルタとバリの2都市で行っています。
インドネシアで使える旅行者向けeSIMは、この記事で取り上げているもの以外にもたくさんあります。また、昨今は頻繁に新しいトラベルeSIMサービスもでてきているので、この記事は参考程度に、実際に選ぶ際はぜひ海外旅行者向けeSIM比較検索サイト「eSIMDB」でさまざまな選択肢をチェックしてみてください。
尚、記事の最後でも補足程度に紹介していますが、インドネシアでは入国時に空港でQRコードを読み取って情報を送信する必要があるものが複数あります。この際にインターネットアクセスが必要となり、空港Wi-Fiに依存する必要がない旅行用eSIMはあると非常に便利。また、インドネシアは他の東南アジア諸国に比べると現地SIMも少し高めな印象。このような背景から、インドネシアではプリペイドの旅行eSIMを使うメリットは大いにあるように思います。
インドネシアの現地ネットワーク事情
事前の参考情報として、インドネシアの携帯通信会社は Telkomsel(TSEL)、XL アシアタ、Indosat Ooredoo(通称Indosat)の大手3社のほか、3 (Tri) や Smartfren といったキャリアが存在します。このうち最大手は国営企業傘下の Telkomsel(TSEL)で、カバレッジ(利用可能エリア)も一番良いと言われています。
Indosat と 3 は2022年に合併が正式発表されましたが、モバイルネットワーク自体は別々で特にアグリゲーションのようなものはできていないようです。
とりあえず、インドネシアでは TSEL に繋がっておればベスト。ジャカルタやバリなど都市部では XL でも Indosat でも 3 でもほぼ問題なさそう。かなり地方に行く場合は TSEL 以外の場合は事前にエリアチェックしておいた方がいいかも、くらいに覚えておけばOKでしょう。
ではここからは実際に試してみたeSIMを一つずつ紹介していきます。(オススメの順、というわけではないです。)
なお、プランや料金などは執筆時点での情報ですので、最新情報は各公式サイトで確認をお願いします。
Jetpac
Jetpac(ジェットパック)はシンガポールのCircles.Lifeという通信会社が提供している海外旅行者向けeSIMサービスです。
Circles.Lifeは日本のKDDI系サービスであるpovoの開発元でもあります。povoは海外ではかなり割高ですが、こちらのJetpacは渡航先問わず非常に価格的には魅力的。
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完全ではないものの日本語設定でサイトを利用できますし、なにより料金に日本円設定があるので日本円で決済・購入できるというメリットがあります。(決済通貨への両替手数料がかからない。)
また、一度JetpacのeSIMをインストールすると、それをずっと使い続けられるので、毎回旅行の旅にeSIMをインストールする必要がないのも特徴 & メリットのひとつです。
Jetpacのインドネシアプラン料金
*執筆時点での情報です。最新情報はJetpac公式サイトのインドネシアページで確認ください。
Jetpacではインドネシア向けプラン以外にも東南アジアプラン(パックと呼ばれます)もありますが、価格はインドネシア向けプランの方が少し安め。
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現在、インドネシアプランは3GB〜50GBまで8プランが提供されています。
データ容量 | 有効期限 | 価格 | GB単価 |
---|---|---|---|
3GB | 7日 | 1,000円 | 333円 |
5GB | 30日 | 1,300円(セール中) | 260円 |
10GB | 30日 | 1,900円(セール中) | 190円 |
15GB | 30日 | 3,300円 | 220円 |
20GB | 30日 | 3,300円(セール中) | 165円 |
30GB | 30日 | 5,500円 | 183円 |
40GB | 30日 | 7,800円 | 195円 |
50GB | 10日 | 3,900円(セール中) | 78円 |
データ容量としては大容量プランが多め。
やはり狙い目はセール価格になっているプラン。大多数の旅行者には10GBプラン(1,900円)なんかがちょうど良さそうです。
50GBプランはGB単価が78円とコスパが非常にいいですが、有効期限が30日ではなく10日になっている点に注意。
なお、JetpacのeSIMはデータ通信のみ、現地の電話番号は付属しません。
Jetpacのバリでの通信品質
検証時期: 2025年1月
Jetpacのインドネシア5GBプランを実際に購入し、インドネシア・バリ旅行で使用しました。使用端末はiPhoneです。
バリの空港到着後、JetpacのeSIM(回線)を有効にし、(たぶん不要ですが)データローミングを有効にするとアンテナピクトが立ったり消えたりを何度か繰り返し、その後税関を通った後あたりでようやく安定しました。
やや不憫な挙動でしたが、その後はずっと通信は安定していて同様の現象は発生しませんでした。
ネットワークは3(Tri)のLTE。場所によっては5Gの表示にもなっていましたが、LTEの方が多かったです。
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通信速度など
以下がバリで行ったスピードテストの結果です。左から、デンパサール国際空港(ングラ・ライ国際空港)、スミニャックビーチ、そしてチャングーでの数値。
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ダウンロードはやや数値に波がありますが、Ping(レイテンシー)が100ミリ秒以下で安定しており、実際の利用においてはなんら問題なく快適に使えました。
楽○モバイルなど、通信速度の数値はいいもののレイテンシーが非常に高いローミング通信なんかよりもよっぽど快適です。(これが自分が通信速度の数値ではなくレイテンシーを重視する理由。)
ウブドの山の方へは残念ながら時間の関係で足を運べませんでしたが、サヌールやウルワツなどへ行った際も圏外になることは一度もなく、電波状況的にもまったく問題なしでした。
なお、IPアドレスはシンガポール。
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ローミングeSIMでよくある香港経由の通信の場合はChatGPTなどが使えないという不便さがありますが、こちらはシンガポールなのでそういった問題はありませんでした。
Jetpac モバイルアプリ
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Jetpacではアプリからデータ残量の確認や追加のデータ購入が可能です。
また、eSIMはインストールされているか、その回線が有効になっているかも画面上に表示されるので便利です。(利用時はここがオンになっていることを確認しましょう。)
あと個人的には一度も使ったことはないですが、アプリから空港ラウンジアクセスやVPNサービスの購入もできるなど、データ通信サービス以外の機能も提供されています。
*残念ながらアプリの方はまだ日本語未対応のようですが、今後の対応に期待したいところ。
Jetpac eSIM まとめ
✅ ひとつのeSIMを継続的に使えるため、都度新しくeSIMをインストールする日雨ようがない
✅ 日本円で決済・購入ができる(両替手数料がかからない)
✅ 大容量データプランが多めだが、その分コスパはよく、特にセール中のプランがお得
✅ クーポンコード「ESIMDB3OFF」利用で3ドル割引
✅ レイテンシー(遅延)が比較的小さく、問題なく快適に使える
Nomad
使い勝手とコスパの両面を兼ね備えた、バランスの良い海外旅行者向けeSIMサービスである Nomad。
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公式サイトやモバイルアプリも日本語で利用できるので、日本人にとっても利用しやすいサービスです。(機械翻訳っぽくて変な日本語表現は多々ありますが。)
インドネシアに限らず低価格で利用できる国が多いので、使ったことがある方も多いかもしれませんが、初めての方向けに以下にNomadでのeSIMの購入方法とインストール方法を紹介しています。
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Nomadのインドネシア プラン料金
今後またセールやプロモーションがある可能性も十分にあります。最新情報のチェックはNomad公式サイトのインドネシアページで。
*東南アジアやアジアパシフィック周遊プランもありますが、今回はインドネシア国別プランに絞って紹介します。
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以前は2GB/日などのデイリープランもあったのですが、今はなくなったみたいで、以下の7プランのみ。
データ容量 | 有効期限 | 価格 | GB単価 |
---|---|---|---|
1GB | 7日 | $6 | $6 |
3GB | 30日 | $12 | $4 |
5GB | 30日 | $16 | $3.2 |
10GB | 30日 | $23 | $2.3 |
15GB | 30日 | $35 | $2.33 |
20GB | 45日 | $39 | $1.95 |
50GB | 45日 | $59 | $1.18 |
滞在日数やインターネットの利用用途にもよりますが、一般的には1週間程度 or 以内の滞在だと10GB程度あれば十分という層が多いのではないでしょうか。あまりデータを使わない人や短期滞在だと3GBや5GBでも足りるかもしれません。
Nomadは日本円設定がなく米ドルベースということで、やはり昨今の円安ではやや割高に感じてしまいますが、インドネシアに限らず頻繁にプロモーションをやっていますので、割引コード「ESIMDB3」での3ドル割引を考慮しつつ、価格チェックする価値はあると思います。
尚、Nomadも他の大部分の旅行eSIM同様、データ通信のみでインドネシアの電話番号は付きません。
Nomadのジャカルタでの通信品質
*検証時期: 2023年3月
NomadのeSIMを現地で使う時に必要な設定は、
- データローミング有効
- モバイルデータ通信設定に割り当てる
以上です。
スカルノ・ハッタ国際空港の第3ターミナルに着いたタイミングで上記の設定を行うと、無事すぐに繋がりました。(ここが一番ホッとする瞬間。)
NomadのeSIMはインドネシアではTelkomsel(TSEL)の4Gに繋がります。
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接続先ネットワークとしては同国シェアNo.1なので安心です。実際、ジャカルタ滞在中は圏外になることもなく、電波状況は良好でした。(ただしやはりビル高層階などでは電波弱め。)
通信品質
ざっくりとした印象としては、比較的安定しておりそこそこ使えました。参考までに、以下がスピードテストの結果で、左からスカルノ・ハッタ国際空港、セントラルジャカルタ、コタエリア(北ジャカルタ)です。
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周りに人が多かったためか、スカルノ・ハッタ国際空港では最初だけ快適で、あとはやや遅めでした。それ以外ではそこまで気になることはなく、問題なく使えていました。
このNomadのeSIMは香港の通信事業者から提供されているもので、香港経由のローミング。ということでPingは100ミリ秒ほど。
パケ詰まりでデータが通らないといったこともなく、ややもっさりとはしている感じですが旅行中のインターネット利用としては問題なく使えるレベルだと思います。もちろん、日本国内で日常使っているような快適さはありませんが。
テザリング(インターネット共有)も利用可能。
アプリで管理可能
NomadのeSIMはすべてウェブアプリまたはモバイルアプリでデータ残量の確認や追加のデータ購入ができます。値段はもともとのデータプラン料金と同じ。
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上のスクリーンショットは英語になっていますが、日本語設定もできます(機械翻訳っぽいですが)。
Nomadのまとめ
✅ デザイン性が優れていて買いやすい & 使いやすい
✅ 価格についてはセールやプロモーション頼りではあるものの、プロモコード「ESIMDB3」利用で3ドルOFF
✅ TSEL 4Gに繋がり、速度的にも許容範囲内
MobiMatter
多種多様な旅行eSIMを豊富に揃える MobiMatter はあまり知名度はないかもしれませんが、意外と安くて大容量のプランが多くて穴場的な存在。
今回、3HK(香港の通信会社)提供の非常にコスパの良いインドネシア向けeSIMを購入して実際に使ってみたのでそちらを紹介します。
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MobiMatterのサイトは英語のみではありますが、購入自体は普通のネットショッピング感覚で比較的簡単にできるはずです。
メンバー特典の詳細含め、MobiMatterのeSIMの購入手順については以下に画像付きで詳しくまとめています。
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最近クレジットカード決済のステップが少し変わって入力しやすく、前より良くなりました。
3HK提供のインドネシアeSIMプラン
*以下は執筆時点での情報です。最新の価格などはMobiMatterの公式サイト > インドネシアeSIMをご確認ください。
この 3(Three)提供のeSIMは、15GBプランと30GBプランの2種類があります。
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データ容量 | 有効期限 | 価格 | GB単価 |
---|---|---|---|
15GB | 30日 | $11.99 | $0.8 |
30GB | 30日 | $15.99 | $0.53 |
ともに30日間有効なので違いはデータ容量のみ。
これらは現在「PROMOTION」となっているのでもしかしたら特別価格なのかもしれませんが、とにかく両方かなりお安いです。
しかも、MobiMatterはアカウント登録すると、メンバー特典(Member's Benefits)として10%ポイントバックあるいは3%割引どちらかを選ぶことができるので、実際は上記の価格よりさらにお得に購入することができます。
一般的な旅行であれば15GBもあれば十分すぎる容量ではありますが、倍の30GBでも値段の差が600円くらいなので、2週間以上滞在する場合は30GBの方が安心かもしれません。
このeSIMがこんなにも安いか、個人的な憶測ですが、このeSIMを提供する3HKという香港のグループ企業がインドネシアでも 3 (Tri) というネットワークを展開をしており、自社(グループ)回線も使えるからかな、と。
ただ、以前までは 3 (Tri) のネットワークだけ利用可能だったはずですが、執筆時点ではIndosat(合併したのでここはまあ納得)とTelkomsel(TSEL)もなぜか使えるんですよね。利用者にとっては非常にありがたいのですが、それでなぜこの価格を実現できているのか少し疑問。
ジャカルタでの使用方法と通信品質
*検証時期: 2024年9月
今回自分は15GBプランの方を購入しました。
このeSIMもローミングを利用するため、データローミングをオンにする必要があります。
自分が使用した時はスカルノハッタ空港到着後、データローミングON、モバイルデータ通信に設定するとすぐにTSELに繋がりました。表示はLTE。
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空港周辺やジャカルタの中心地ではLTEではなく5Gになっているエリアもありました。
尚、ネットワーク選択がデフォルトの「自動」になっている時は電波状況に応じてTSELとIndosatのどちらかに繋がっていた印象です。Indosat (INDOSATOOREDOO)に切り替わっている時もあったので。
個人的には使っていてTSELの方が安定性が良いような気がしたので、途中から手動選択に切り替えてTSELを選んでいましたが、ここら辺は必要に感じたら設定するくらいでいいでしょう。(デフォルトの自動設定のままでも問題なく使えます。)
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Indosatの方が速いという人もいるようですが、このeSIMを使っていた限りではそんな感じはあまりしませんでした。(まあローミング通信なので普通のローカルの人の契約とは違いますが。)
通信速度
肝心の速度ですが、非常に良好のひとこと。
以下がスピードテストの結果で、左からタエリア(北ジャカルタ)、セントラルジャカルタ(モナス周辺)、スカルノ・ハッタ国際空港ターミナル3での数値です。
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少しアップロードが遅くなることがあるようですが、一般的な利用において重要なダウンロードはほぼ問題なし、100Mbpsを超える時も普通にありました。
また、Pingは香港経由なのに80ミリ秒前後と十分良い値です。
個人的に正直そこまで期待していなかったというのもありますが、ここまで通信品質が良かったのには驚きました。
尚、インターネット共有も問題なく使えました。
データ残量チェックとデータ追加
MobiMatterのWebサイトまたはモバイルアプリからデータ残量のチェックや Top Up が行えます。ただし、こちらはログイン状態で購入をしておく必要があります。
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アプリは公式サイト同様英語のみですが、最低限の情報は把握できるはず。
ちなみに今回宿泊していたホテルのWiFiはやや不安定かつ遅めだったので、ホテル内でもずっとこのMobiMatterのeSIMを使っていたこともあり、数日の滞在ながら8GB近く使いました。こちらのeSIMは大容量のためあまりデータ使用量を気にせず使えるのでストレスフリー。
MobiMatterの(3提供)eSIMまとめ
✅ 安心の大容量データプラン、そしてなにより圧倒的なコスパ
✅ 対応ネットワークにTSELが加わっており、Indosatと両方使えて優秀
✅ 終始快適な速度でかつPing値(遅延)もかなり低め
とりあえず現時点ではインドネシアの旅行eSIMの中で最有力候補と言えるでしょう。一日二日の滞在で少量のデータだけでいい、みたいなケース以外は万人にオススメできる印象。
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Airalo
世界中で1,000万人以上のユーザーがいるらしい、グローバルの知名度ナンバーワンのAiralo。
数年前まではインドネシア向け旅行eSIMでトップクラスのコスパを誇っていましたが、最近はいろいろ低価格なものも増えてきており、料金面だけでは正直魅力に欠けるという事実はあるものの、安定感と使いやすさは依然として業界トップクラスでしょう。
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AiraloのeSIMの購入方法、そして10%OFFになるプロモコード「ESIMDB10」の利用方法を以下の記事に詳しくまとめています。
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AiraloはQRコードを使わずアプリから直接eSIMをインストールできるので初めての方でも使いやすいと思います。
Airaloのインドネシアプラン料金
*以下は執筆時点での情報です。最新情報はAiraloの公式サイトでご確認をお願いします。
Indotelと名前がついたAiraloのインドネシアeSIMプランは全部で6つ。
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データ容量 | 有効期限 | 価格 | GB単価 |
---|---|---|---|
1GB | 7日 | $5.5 | $5.5 |
2GB | 15日 | $8 | $4 |
3GB | 30日 | $11 | $3.67 |
5GB | 30日 | $16.5 | $3.3 |
10GB | 30日 | $24.75 | $2.475 |
20GB | 30日 | $40 | $2 |
以下の割引コードも引き続き利用可能ですので、まだの方は是非どうぞ。
プランの種類も料金的にもNomadと非常に似ている印象。やはり一般的な旅程だと5GBまたは10GBプランあたりがGB単価もそこそこでスイートスポットになりそうです。
上記の割引コードを利用すると5GBプランが$15弱、10GBプランも$22ほどになります。
尚、テザリング(インターネット共有)も利用できます。
Airaloのジャカルタでの通信品質
*検証時期: 2024年6月
AiraloのeSIMも一般的な旅行eSIMと同様、現地で実際にモバイルデータ通信を行う際に必要な設定は
- データローミングを有効
- 回線(eSIM)を「モバイルデータ通信」に割り当て
だけです。
スカルノ・ハッタ国際空港の第3ターミナルに着いて上記の設定を行うと、最初Eの表示が出ていましたが、数分後無事繋がりました。
ネットワークは、Telkomsel(TSEL)の4G。ただ、公式サイトには Indosat と 3(Tri)が対応ネットワークと書いてあったので、ここら辺は変わる or 変わった可能性あり。
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自分は今回ジャカルタのいわゆる都市部のみの滞在だったのでエリア的には全く問題なかったですが、Telkomsel なのである程度地方でも期待できそうです。
通信速度など
以下がジャカルタで行ったスピードテストの結果です。左からモナス周辺、スナヤン近辺、そしてスカルノ・ハッタ国際空港。
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数値的にややばらつきはありますが、基本的にダウンロードはそこそこの数値が出ており、問題なく使えるレベル。たまにアップロードが下がったりするようですが、ここはあまり体感に大きな影響はないはずです。
こちらのeSIM、回線自体はシンガポールの通信会社であるSingtelのローミング通信を利用しており、Pingはシンガポール経由でだいたい80ミリ秒前後と悪くない値。
自分はX(旧Twitter)の自動動画再生をひとつの指標としていますが、ほぼほぼ正常に再生されていました。
Airaloのバリでの通信品質
*検証時期: 2025年1月
2024年6月のジャカルタではTSELでしたが、今回バリでの接続先ネットワークは 3(Tri)の4Gでした。
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これはAiralo公式サイトの情報とも一致します。
TSELではなかったので少し電波状況が心配でしたが、滞在中は常に電波があり、圏外になることは一度もありませんでした。普通に 3 も問題なく使えるようです。
通信速度など
以下がバリでのスピードテストの結果。左から、スミニャックビーチ、チャングーエリア、そしてデンパサール国際空港(DPS)での数値です。
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体感速度として非常に重要となるPing(レイテンシー)はジャカルタでの利用時と同様、シンガポール経由で80ミリ秒台で安定しています。ここは評価ポイント。
また、速度的にも少しばらつきはあるものの、ジャカルタの時にかなり近い結果となっています。これくらいであれば旅行中のインターネット利用に十分利用できる品質と言えます。
実際、バリでも終始問題なく、快適にデータ通信を利用することができました。パケ詰まりや電波が途切れる、といったこともまったくなし。
Airaloのモバイルアプリ
アプリからいつでもデータ残量や有効期限の確認、そしてデータの追加購入(一部のプランを除く)が可能です。
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アプリのできは業界トップクラスでしょう。やはりここら辺はさすがグローバルで旅行eSIMサービス知名度ナンバーワンといったところ。
Airaloまとめ
✅ ウェブサイトもアプリも綺麗で使いやすい(eSIM初心者にもオススメできる)。
✅ 最安値ではないものの良心的な価格帯で、割引コード「ESIMDB15」あるいは「ESIMDB10」で10%〜15%オフに。
✅ インドネシアでは TSEL または 3 の 4G に繋がり、電波状況も良好。そして通信速度の方も遅延が大きくなく、旅行中の利用においてはなんら問題ないレベル。
eSIMX
eSIMX は新興のトラベルeSIMのひとつですが、2024年春頃から大幅に値段が下がって非常にコスパが良くなりました。
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自分は過去にeSIMXを何度か使ったことがありますが、ウェブサイトが特別イケてたりアプリがあって使いやすいみたいな大きな特徴はないものの、普通にサイトからのeSIM購入が簡単で、ちゃんとQRコードがメールで送られてきて、というベースをしっかりクリアできている感があります。そして何よりインドネシアに限らず全体的に低価格なので、必然的に有力候補の一つになる、といったところ。
eSIMXのサイトからのeSIM購入方法は以下の記事に詳しくまとめています。決済にApple PayやGoogle Payが使えたり、アカウント登録が任意なところも地味に評価できると思っています。
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eSIMXのインドネシアeSIMプラン
*執筆時点での情報です。
eSIMXのインドネシアeSIMは全部で10のプランがあります。
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データ容量 | 有効期限 | 価格 | GB単価 |
---|---|---|---|
1GB | 7日 | $5 | $5 |
3GB | 30日 | $9 | $3 |
5GB | 30日 | $12 | $2.4 |
10GB | 7日 | $9.8 | $0.98 |
10GB | 15日 | $13 | $1.3 |
10GB | 30日 | $15 | $1.5 |
20GB | 7日 | $15 | $0.75 |
20GB | 15日 | $19 | $0.95 |
20GB | 30日 | $22 | $1.1 |
10GBと20GBがメインで種類が多く、またコスパもその2種類が特段良いです(GB単価が$1を下回るのものあり)。それぞれ7日、15日、30日とプラン展開があるので選びやすいのもGood。
自分も今回この中の10GBプランのコスパに惹かれてeSIMXから購入することにした、という背景です。
eSIMXのジャカルタでの通信品質
*検証時期: 2024年6月
eSIMXも他のeSIM同様、データローミングON、モバイルデータ通信に設定、というお決まりの設定で空港到着後に無事繋がりました。
現地での接続先ネットワークはTSELの4G。
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TSELということで電波状況も終始問題なしでした。
通信速度
以下がジャカルタでのスピードテスト結果です。エリアは左からスカルノ・ハッタ空港、モナス周辺、そしてスナヤン近辺。
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ダウンロードもアップロードも安定してまずまずの結果となっていることがわかります。ただ、一度だけ夜に速度制限かと思うくらい遅くなることがありましたが、原因は不明。他のeSIMに切り替えて、1時間後くらいに再度試してみたら正常速度に戻っていました。
また、それ以外に特に人通りの多い繁華街やショッピングモールで少し繋がりにくくなることが何度かありました。基本すぐ直るので大きな影響はなかったですが、やや回線が不安定なのかもしれません。
尚、IPアドレスを調べてみたところ、香港のものでした。香港経由のローミング通信ということで、Ping値は200ミリ秒ちょっと。まあ少しだけ初速が遅い感じはしますが、許容範囲内。
テザリング(インターネット共有)も使えました。
eSIMX まとめ
✅ プランは10GBと20GB主流で全体的に非常にコスパ良し。さらに割引コード「ESIMDB10」で10%オフに。
✅ サイトからの購入はシンプルで簡単。SafariではApple Pay、ChromeブラウザではGoogle Payが使える。
✅ 稀に接続が不安定な感じはあるものの、大きな影響なく、TSELの4Gでエリア的にも全く問題なし。
GIGAGO eSIM
GIGAGOは2023年にオープンとなった旅行eSIM販売サイトで、多数のプリペイドeSIMを取り扱っています。
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現在のところ英語のみではありますが、シンプルなオンラインショップなので購入は簡単。以下にGIGAGOのeSIM購入手順を画像付きでまとめています。
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GIGAGOのインドネシアeSIM料金
*執筆時点での情報です。最新情報はぜひGIGAGO公式サイトで確認をお願いします。
1GB/日といったように1日当たりの上限があるタイプと、5GBや10GBといったデータ総量が決まっているタイプがあり、ともにプランの有効日数によって料金が異なります。
X GB/日プラン
こちらのタイプは500MB/日、1GB/日、2GB/日、3GB/日の4種類のデイリーデータ容量ごとに3日から30日まで大量に数があります。ここで全て列挙できないので、その中でも一般的そうなものを参考として以下の表で紹介します。
データ容量 | 有効期限 | 価格 | 1日当たり |
---|---|---|---|
1GB/日 | 5日 | $5.5 | $1.1 |
1GB/日 | 7日 | $7.5 | $1.07 |
1GB/日 | 10日 | $10.5 | $1.05 |
1GB/日 | 15日 | $14.9 | $0.99 |
1GB/日 | 30日 | $28.9 | $0.96 |
2GB/日 | 5日 | $8.5 | $1.7 |
2GB/日 | 7日 | $11.5 | $1.64 |
2GB/日 | 10日 | $15.5 | $1.55 |
2GB/日 | 15日 | $22.9 | $1.53 |
2GB/日 | 30日 | $44.9 | $1.5 |
定量GBプラン
こちらのタイプも3GB、5GB、10GB、20GB、30GB、50GB、そして無制限(1GB/日 + 5Mbpsで使い放題)それぞれ3日から30日までかなりの数が選択肢としてあります。以下、その一部を紹介します。
データ容量 | 有効期限 | 価格 | GB単価 |
---|---|---|---|
3GB | 5日 | $3.5 | $1.17 |
3GB | 7日 | $3.9 | $1.3 |
3GB | 10日 | $4 | $1.33 |
3GB | 15日 | $4.5 | $1.5 |
3GB | 30日 | $4.9 | $1.63 |
5GB | 5日 | $5.5 | $1.1 |
5GB | 7日 | $5.5 | $1.1 |
5GB | 10日 | $6 | $1.2 |
5GB | 15日 | $6.9 | $1.38 |
5GB | 30日 | $7.5 | $1.5 |
10GB | 5日 | $9.5 | $0.95 |
10GB | 7日 | $10 | $1 |
10GB | 10日 | $10.9 | $1.09 |
10GB | 15日 | $11.5 | $1.15 |
10GB | 30日 | $11.9 | $1.19 |
20GB | 5日 | $16 | $0.8 |
20GB | 7日 | $16.9 | $0.85 |
20GB | 10日 | $17.9 | $0.9 |
20GB | 15日 | $18.9 | $0.95 |
20GB | 30日 | $19.5 | $0.98 |
このように非常にプランの種類が多いので、柔軟性が高く使い勝手が良い反面、選ぶのに悩むかもしれません。
価格面では全体的に非常に良心的。NomadやAiraloよりも安いです。
その他こちらのeSIMのプラン情報としては以下の通り。
- データ通信専用で通話やSMSは非対応
- テザリング利用可能
- データ容量消費後はスピード制限で128kbpsに
GIGAGO eSIMのジャカルタでの通信品質
*検証時期: 2023年9月
GIGAGOのeSIMも他の旅行eSIM同様、現地では
- データローミングを有効
- 回線(eSIM)を「モバイルデータ通信」に割り当て
で無事つながりました。APN等の設定は不要。
インドネシアではXLの4Gに接続。ちなみに公式サイトの情報によるとXL以外にもTelkomselも使えるようです。
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XLは建物の中など若干電波が弱いことはありましたが、圏外になることはなかったと記憶しています。少なくともジャカルタ圏内ではほぼ問題ないはずです。
通信速度
左からスカルノ・ハッタ空港第3ターミナル、北ジャカルタ、中央ジャカルタでのスピードテスト結果です。
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このeSIMは台湾の中華電信のローミングを利用したもので、Ping値は100〜130ミリ秒程度。(IPアドレスも台湾のものでした。)
速度自体はたまに下りがそこそこ出ていたことはあるようですが、さほど速くはなく、特にアップロードはやや遅めです。
若干期待はずれではありますが、まあ自分の場合そこまで速度を必要とすることはなかったのでほどほどに使えるレベルではありました。
1日に数回、なぜかデータが一時的に詰まる現象がありましたが、大体数分たてば直っていました。まあ東南アジアでローミングeSIM使う場合は結構あるあるなのであまり気にならず。
GIGAGOまとめ
✅ とりあえずプランの量が豊富で、価格も良心的。
✅ 台湾経由のローミングで遅延もそこまで気にならず。
✅ 速度は全体的にあまり速くはないが、XLとIndosatが使えるマルチネットワーク
ただ、GIGAGOのこのインドネシアeSIMはデータ残量の確認やプランの有効期限を確認するためにはカスタマーサポートに問い合わせる必要があるのがややマイナス点かな、と思いました。
その他の参考情報
空港でQRコード読み取りが多め
ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港での入国プロセス、以前まではQRコードでの読み取り & データ送信は税関申告だけだっだと記憶していますが、直近ではHealth Check(検疫対応 / SATUSEHAT HEALTH PASS)が増えており、また、近々観光目的での入国で日本人はビザが免除される(ビザ免除復活)という噂もあり、その際はビザ免除の申告も増えるかもしれません。
そんな時、もちろん空港の無料Wi-Fiを使って行ったり、あるいは渡航前に事前に申請・準備しておいてもいいのですが、eSIMを使ってインターネットにアクセスできると便利でかつ万が一の時も安心です。
イミグレのシステムがダウンすることもあるスカルノ・ハッタ国際空港ですから、空港のWi-Fiが常時問題なく使えるという保証はどこにもありませんし。
IMEI登録について
インドネシアでは2020年以降、海外で購入した端末(スマートフォンやタブレット)を持ち込んで現地SIMを利用する場合はIMEI登録(いわば利用端末番号登録)が必要な場合があります。
空港でもこのように(↓)ポスターで注意喚起しているのをよく見ました。
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現在のところ、このIMEI登録は90日以上滞在する駐在者等が対象で、それ未満の短期滞在者は不要ということになっています。が、現地のSIMカードを購入して使う場合にもお店によってはIMEI登録という名目でぼったくられる場合もあるとか。
また、IMEI登録も90日以上経過すると再度同じIMEI(端末)で登録はできなくなった(というか費用がかかる)という情報あったり、再登録(延長)は2回まで可能という情報があったり、とりあえずインドネシアではこのIMEI登録が鬼門のようです。
とはいえこれは全て現地SIMを利用する場合の話。この記事で取り上げたローミングeSIMの場合はIMEI登録等は一切気にする必要はありません(90日未満の滞在の場合)。
インドネシアの現地SIMの料金
参考までに、(自分は購入しませんでしたが)スカルノ・ハッタ国際空港で売っている現地のSIMカードの価格がこちら。
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(一部反射して見にくくて申し訳ありません。)
やはり現地のSIM商品なので、普通はそんなに使わんでしょうというくらいの大容量データプランがほとんど。
料金は安いものでも2,500円ほどで、3,500円や4,000円以上するものもあります。正直他の東南アジア諸国の現地SIMと比較すると値段は高め。
現地SIMは購入するのに並んだり、待ったり、クレカもやや怖いし現金で支払ったりという手間が面倒なので、個人的には今後もインドネシアに限らず旅行eSIM一択のつもりです。
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楽天モバイルの海外ローミング in インドネシア
実は楽天モバイルの海外ローミングもジャカルタで試してみたので、その内容は以下の記事に載せています。
この記事ではインドネシア以外の国での体験談もぜんぶまとめています。
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