povoの海外ローミングの内容 & 海外で使ってみた実体験まとめ

海外データトッピング情報のまとめと、実際に海外でデータ通信を利用した体験談。

povoの海外ローミングの内容 & 海外で使ってみた実体験まとめ
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2024年7月: 海外データトッピングの情報を更新しました。

月々の固定費がかからず、用途に合わせて選べるトッピングとその自由度の高さから人気のあるpovo by KDDI。

2023年夏からは、待望の海外ローミングにも対応し、海外でも使えるようになりました。

この記事では、povoの海外ローミングの概要や料金、アプリからトッピングを購入する方法、実際に海外でインターネットを使うための設定、そして実際に数カ国で使ってみた感想をまとめました。

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単なる情報まとめ記事ではなく、実際の体験談を踏まえた内容になっています。

すでに日本でpovoを使っているユーザーであれば非常に簡単に利用することができます。が、値段は高めです。(本記事の最後にリーズナブルな代替案としてプリペイド旅行eSIMについても触れています。)


povoの海外ローミングのサービス概要

2023年8月から正式対応となったpovo 2.0の海外ローミング

これにより海外でもインターネットを使えたり、音声通話やSMSが使えるようになりました

povo公式サイトより

このpovoの海外ローミングの要点をまとめると、

  • 事前申し込みや別途契約は不要
  • 国内同様、基本料金はかからず必要に応じてトッピングを購入するシステム
  • トッピングの種類はレギュラートッピング、エリアトッピング、ワイドトッピングがあり、やや複雑
  • 世界160以上の国・地域で利用可能
  • 音声・SMSの利用についてはトッピング購入不要で従量課金(ただしSMS受信は無料)

それぞれ少し詳しく説明していきます。

データ通信はトッピング購入形式

povoの海外ローミングを利用するにあたって事前の申し込みなどは一切不要

海外でのデータ通信(= インターネット利用)は国内で使う時と全く同じように、必要に応じて都度トッピングを購入して使うシステムです。購入するトッピングが国内用ではなく、海外用というだけが違いです。

以下はiPhoneでpovoのアプリを開いた画面ですが、「国内」と「海外」でタブが分かれています。海外用トッピングを購入する時は右の「海外」をタップします。

povo 2.0 アプリ画面 - iOS

*アプリはver.1.7.0以降が必要。

トッピングの種類や料金についてはあとのセクションで詳しく説明します。

SMSと音声通話

「海外トッピングを購入して使う」と説明してきましたが、正確にはそれはデータ通信(インターネット)を使う時で、音声通話やSMSを利用するだけであれば海外トッピングの購入は必要ありません。

料金は音声通話であれば1分ごと、SMSであれば1通ごとの従量課金ですが、SMSの受信は無料

データ通信と音声 & SMSは完全に別なので、海外データトッピングを購入していなくても、SMSの受信ができます

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SNSなどでも「海外でSMSを受信するには海外データトッピングが必要」などの情報を見かけることがありますが、間違いです(少なくとも執筆時点では)。

最近だと2段階認証やワンタイムパスワードなどでSMSの受信が必要なケースがあると思いますが、海外にいてもそれらのSMSを無料で受信できます。

受信回数の制限などもないですし、特別な設定なども不要で、povoの回線が有効になっておれば海外にいてもSMSが届きます。

海外でSMSが届かないことも...

ただし、自分も複数回経験したのですが、povoでは海外でSMSがなかなか届かない時があります。正直、他社回線よりここはかなり安定感が悪いです。

とりあえずそんなSMSがなかなか届かない時は「手動で通信事業者を変更する」ことをオススメします。なるべくその国で大きな通信事業者(キャリア)を一つずつ選ぶようにしましょう。

尚、音声通話とSMSは世界200以上の国・地域で利用できるので、ほぼどこでも使えます。(データ通信より対応国が多いです。)

💡
「音声通話」とは電話番号を利用した、電話回線を使った通話(電話)です。LINEやFBメッセンジャーを使った通話はVoIPといわれるインターネット(データ通信)を利用した通話で、「音声通話」とは異なります。

音声通話の発信・着信、SMSの送信の料金

国によって価格が異なり、詳細は以下のpovo公式サイトからチェックできます。

海外ローミング(対応の国・地域)|基本料ゼロから始めるau回線のスマホプラン【公式】povo2.0
povo2.0 海外ローミングのご紹介ページです。povo2.0 でご利用中のスマホが、海外 160以上の国・地域でデータ通信可能!さらに音声通話・SMS は、いつもの番号で海外 200以上の国・地域で利用可能です。海外データトッピングを買って、海外旅行中もスマホをおトクに活用して楽しもう!

参考までに、公式サイトに載っていた一例をここでも紹介しておきます。

音声通話とSMS料金の一例

音声通話もSMS送信もどちらもなかなか高いので、利用は極力避けたいところです。

海外データトッピングの種類と料金

海外でデータ通信 = インターネットを利用する場合に必要となる海外データトッピングの購入ですが、

  1. レビュラートッピング
  2. エリアトッピング
  3. ワイドトッピング

の3タイプがあり、それぞれ利用できる国や料金が異なります。

以下の公式ページから渡航する国を選択することで、その国がどのトッピングに対応しているかをチェックすることができます。(複数の国も選択可能。)

海外ローミング(対応の国・地域)|基本料ゼロから始めるau回線のスマホプラン【公式】povo2.0
povo2.0 海外ローミングのご紹介ページです。povo2.0 でご利用中のスマホが、海外 160以上の国・地域でデータ通信可能!さらに音声通話・SMS は、いつもの番号で海外 200以上の国・地域で利用可能です。海外データトッピングを買って、海外旅行中もスマホをおトクに活用して楽しもう!

実際の通信速度は現地のネットワーク状況によりますが、上記の3タイプの間で違いはありません。

*2023年9月19日からは一部の国で5Gも利用できるようになったみたいです。

レギュラートッピング

レギュラートッピングは90以上の国・地域で利用可能。日本人に人気の渡航先の多くが含まれています。

レビュラートッピングの種類と料金、単価は以下の通り。

データ容量 有効期間 料金 GB単価
0.5GB 24時間 640円 1,280円/GB
1GB 3日間 1,480円 1,480円/GB
2GB 5日間 2,880円 1,440円/GB
3GB 7日間 4,280円 1,427円/GB
5GB 14日間 7,080円 1,416円/GB
10GB 30日間 9,800円 980円/GB

0.5GB(500MB)は24時間のみ利用可能ということで、乗り継ぎで寄る国や、バックアップとして短期間だけ使う、みたいな用途を想定しているのかもしれません。

💡
全体を通してGB単価が「かなり割高」な印象です。2024年7月に新しく追加された10GBでやっとGB単価が1,000円を切る、といったレベル。

エリアトッピング

エリアトッピングは渡航先を限定することでレギュラートッピングよりも価格を抑えたもの。2024年2月に複数プランが追加され、現時点で7種類、14プランがあります。

  • 韓国
  • アメリカ(ハワイ・アラスカ・プエルトリコ・米領バージン諸島含む)
  • ヨーロッパ 9カ国
  • 台湾
  • 中国・香港・マカオ
  • タイ・ベトナム
  • シンガポール・マレーシア

どれも日本人に人気の渡航先上位の国々。

ただし、アメリカにはグアムとサイパンは含まれていないようなので注意が必要です。

povo iOSアプリ エリアトッピング画面

それぞれのトッピングの料金がこちら↓。

対応国 データ容量 有効期間 料金 GB単価
韓国 🇰🇷 1GB 3日間 680円 680円/GB
韓国 🇰🇷 3GB 7日間 1,980円 660円/GB
アメリカ 🇺🇸 1GB 3日間 760円 760円/GB
アメリカ 🇺🇸 3GB 7日間 2,200円 733円/GB
ヨーロッパ 9カ国 🌍 1GB 3日間 840円 840円/GB
ヨーロッパ 9カ国 🌍 3GB 7日間 2,430円 810円/GB
台湾 🇹🇼 1GB 3日間 680円 680円/GB
台湾 🇹🇼 3GB 7日間 1,980円 660円/GB
中国・香港・マカオ 1GB 3日間 680円 680円/GB
中国・香港・マカオ 3GB 7日間 1,980円 660円/GB
タイ・ベトナム 🇹🇭🇻🇳 1GB 3日間 760円 760円/GB
タイ・ベトナム 🇹🇭🇻🇳 3GB 7日間 2,200円 733円/GB
シンガポール・マレーシア 🇸🇬🇲🇾 1GB 3日間 840円 840円/GB
シンガポール・マレーシア 🇸🇬🇲🇾 3GB 7日間 2,430円 810円/GB

それぞれ1GB(3日間)と3GB(7日間)の2プランしかありません。

レギュラートッピングと比較すればかなりコスパは良くなっていますが、それでもGB単価が600円台後半から800円台なので、安いとは言えないです。

💡
大容量プランがないのが残念なところ。ただしこちらのエリアトッピングは今後対象国が増えていくような気配はあります。

ワイドトッピング

ワイドトッピングは対応国・地域が一番広い代わりに一番コスパは悪いトッピング。

レギュラートッピングの対応国・地域をすべて含む、世界160以上の国・地域でデータ通信が使えますが、値段はこちら↓。

データ容量 有効期間 料金 GB単価
0.3GB 30日間 6,980円 23,267円/GB

300MBで6,980円もします。

300MBって動画系が多い昨今のSNSをちょっと使っていたら使い切ってしまうような容量です。

もちろん海外ローミングを利用できる国が多いに越したことはないので一定の価値はあるとは思いますが、とにかく高額です。

povo 海外データローミングの使い方

povoアプリからのトッピング購入方法

*以下はiPhone 14 Pro、iOS 17での情報です。

海外データトッピングの購入方法はめちゃくちゃ簡単なので正直あまり説明することがありませんが、以下画像がpovoのiOSアプリからの購入の流れです。

「海外」タブを押して購入するトッピングを選択し、スワイプするだけ

この時点からもういつでも購入したトッピングの対応エリアでインターネットを利用できます。

すでにeSIM/SIMも端末に入っており、決済情報も登録されているおかげで、1分以内で利用開始準備が整います。

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povo2.0アプリにログインした状態であれば、Wi-Fiなどのインターネット環境がなくても海外データトッピングをご購入できます。なので現地で突然必要になったり購入したトッピングがなくなっても、その場でアプリから購入が可能。

待機状態と有効期間の開始タイミング

アプリから購入した海外データトッピングは購入直後は待機状態となっており、購入から30日以内に利用を開始する必要があります

利用しないまま待機期間を過ぎた場合はそのトッピングが利用できなくなります。

実際に渡航先の現地でインターネットを利用した瞬間から、そのトッピングの有効期間(利用可能期間)がスタートします。

利用可能期間は利用開始時間から計算されるので、例えば10月1日の日本時間9:00に3日間有効なトッピングを開始した場合は、10月4日の日本時間8:59で終了となります。(23:59とかで終了ではない。)

現地で利用時に必要な設定

渡航先の現地に着いて必要なのはこの3ステップのみ。

  1. povoの回線を有効にする(*日本で使っている場合は最初から有効になっているのでここは不要)
  2. データローミングを有効にする
  3. モバイルデータ通信に設定する

以上です。

それぞれのステップの画像はこちら↓。

1️⃣ povoの回線を有効にする

2️⃣ データローミングを有効にする

3️⃣ モバイルデータ通信に設定する

povoを日本で主回線として使っている場合は「デフォルトの音声回線」もpovoに設定のままで問題ありませんが、音声通話の発着信は料金がかかることを忘れずに。

💡
povoの海外ローミングはインターネット共有(テザリング)も利用できます。

利用中のデータ残量確認

実際の利用中は下の画像のように、アプリ上にデータ使用量が表示され、「詳細な内訳」からは有効期限なども確認することができます。

*データ反映まで若干ですがラグがあるので、表示されるデータ利用料は数分前のデータくらいに思っておいた方がいいです。

また、注意点として、トッピングがまだ残っている状態で、新しい別のトッピングを購入することが(現時点では)できません

これは結構厄介で、複数カ国で利用する予定の場合は、最初からすべての渡航先をカバーするトッピングを購入しておくか、国を移動する前に前のトッピングが終わるように考えて使ったり計画する必要があります。

実際にアジア数カ国で使ってみた

近場の東南アジアの国々で実際にpovoの海外ローミングを使ってみました。

結論から述べると、問題なく使えることは使えます。ただ、めちゃくちゃ速いということもなく、料金を考えるとあまりオススメはできません。(代替案としてより安価な旅行eSIMを記事の最後に紹介しています。)

*尚、2023年9月19日から一部の国で5Gも利用できるようになっています(auの国際ローミングに準じる)が、現状国がかなり限られているので、基本は4G/LTEがメインとなります。

マレーシア 🇲🇾

*2023年9月利用

マレーシアの首都クアラルンプールでpovoの海外ローミングを使いました。

購入したトッピングはエリアトッピングの「シンガポール・マレーシア 1GB」840円です。

データローミングを有効にしてからインターネットが使えるようになるまで、1分強かかったので、初回接続に少し時間がかかる印象。

マレーシアではMAXISの4Gにつながりました。

povoでMAXIS 4Gに接続中

かなり遅れて海外データトッピング開始のSMSが届きました↓。

トッピング開始のお知らせSMS

クアラルンプール滞在中圏外になることもなく、MAXISのエリアはまったく問題なかったです。

クアラルンプールでの通信速度

左と真ん中がブキビンタン周辺、右がKLIA1(クアラルンプール国際空港)でのスピードテストの結果です。

povoのクアラルンプールでの通信速度

KL中心地では終始あまり高速ではなかった(特にアップロードは遅め)ですが、問題なくインターネットを使うことはできました。

KLIAでの速度は良好。

日本を経由するローミング通信なので、Pingは130ミリ秒前後。なので若干遅延がありますが、そこまで気になるレベルではないです。

正直一般的なローミング通信サービスとあまり大差ない通信品質でpovoの海外ローミングが突出して良いということはないと感じました。となるとやはり値段がネックというのが個人的な感想です。

(今回1GBを購入しましたが、2日目でなくなりました。大容量でお得なトッピングがあれば選択肢が追加されることに期待。)

インドネシア 🇮🇩

*2023年9月〜10月利用

クアラルンプールに続いてインドネシアの首都ジャカルタでpovoの海外ローミングを利用。

購入したのはレギュラートッピングの1GB、1,480円。

ただ、クアラルンプールとはうってかわって最初大苦戦しました。

Smartfrenというネットワークを掴みましたが、データ通信はまったくできず

設定の「ネットワーク選択」で自動をオフにし、検出されるネットワークを片っ端から試しましたが、どれも使えず。

検出されたネットワークすべて繋がらず

もう完全にお手上げ状態。この時は他にも旅行eSIMを入れていたのでそれを使ってインターネットは利用できましたが、povoだけだと詰んでいたように思います。

この時は中央ジャカルタでも少し北側に滞在していたのですが、翌日モナスより南に移動したら、いきなり繋がるようになりました

Grabで移動中に試してみたら、すんなり繋がった、という感じです。

povoで3の4Gに接続中

正直特別変わったことはしていないので、なぜ前日まで繋がらなかったのか、なぜこの日から問題なく繋がるようになったのかは不明。

とりあえずインドネシアでシェアトップ、一番信頼できそうなTSEL(Telkomsel)をネットワーク選択から手動で選び、こちらも問題なく使うことができました。

povoでTSELの4Gに接続中

このあとはTSELでずっと問題なくインターネットを利用できました。

最初の不具合はなんだったのか、本当によくわかりません。

ジャカルタでの通信速度

左からプラザジャカルタ周辺、コタエリア、スカルノハッタ空港ターミナル3でのスピードテストの結果です。

povoのジャカルタでの通信速度

一部アップロードが遅い時はありますが、基本的にはそこそこ良好な速度と言えます。クアラルンプールの時よりは速度が出ています。

Pingの値も120ミリ秒前後なので、こちらも許容範囲。

終始ほぼ問題なくデータ通信ができ、テザリングも使えたのでそこは満足ですが、とりあえずコスパが悪いのがなんとも残念。1,480円した1GBは2日で使い切りました。

ちなみにトッピング終了後に以下のようなSMSが届きますが、これも届くのにかなり時間のラグがあります。

トッピング終了のお知らせSMS

タイ 🇹🇭

*2023年11月利用

タイでは「【タイ・ベトナム】1GB(3日間)」というトッピングを購入。かなりの割高ですが、とりあえずテストがてら。

到着してからpovoの回線をモバイルデータ通信に設定したのですが、一向に繋がらず。またジャカルタの二の舞か?と思っていたところ、フライトモードON -> OFFをすると無事アンテナピクトが表示されました。

通信できないことがあればとりあえず試すはフライトモードON/OFFですね。

タイではdtac4Gに繋がります。

povoの海外ローミングでdtac 4Gに接続中

たまーに一瞬アンテナピクトが消える怪奇現象は発生しましたが、カバレッジ的には特に問題なし。

タイでの通信速度

バンコクとパタヤでそれぞれ何度かスピードテストを回してみた結果がこちら↓。

povoの海外ローミングでの通信速度 in タイ

たまに少し遅めになることはありものの、基本的に下りは100Mbps前後と快適な速度が出ていました。アップロードは遅めですが。

Ping値は日本経由のローミング通信ということで、150ミリ秒前後。

比較的データ消費の多いスピードテストを何度か行ったことも大きいですが、1GBはあっという間になくなってしまいましたが、通信品質の面では特に不満はなかったです。

台湾 🇹🇼

*2023年12月利用

乗り継ぎで台北に寄った際にpovoの海外ローミングを利用しました。

残念ながら台湾向けのエリアトッピング(国・地域限定)はないため、仕方なくレギュラートッピングの「海外データ 0.5GB/24時間」を640円で購入。

台湾では中華電信5Gに繋がりました。

povo で中華電信 5Gに接続中

着陸後、メールを確認したり、MRTの時間をチェックしたりと10分か15分程度使ったあと、空港のイミグレで列に並んで待っている間にスピードテストを回したのですが、最初ダウンロード速度測定で300Mbps以上の数字が出て「おお、速っ!」と思っていたら以下のエラーが表示され、スピードテストが完了せず。

スピードテストでエラー発生

その後何度トライしてもこのエラーになり、そうこうしているうちにモバイルデータ通信自体が使えなくなり、??と思っていると以下のデータトッピングが終了した旨のSMSがpovoから届きました。

結局、購入した500MBのデータトッピングはものの15分ほどで使い切ってしまった、という結果に。

たぶん速度的にはけっこう出ていたので、スピードテストでかなりのデータ容量が消費されたのだと推測されますが、まあそれにしても500MBはやはり全然足りませんでした。

今回の台北は乗り継ぎということで1泊だけだったのですが、それでも1GB〜3GBくらいあった方が安心、というのが個人的な結論です。

ベトナム 🇻🇳

*2024年3月利用

ベトナム最大の都市ホーチミン(旧サイゴン)でpovoの海外ローミングを使ってみました。

購入したのはエリアトッピングの【タイ・ベトナム】海外データ1GB/3日間。お値段760円(税込)。

タンソンニャット国際空港に到着後、数分で無事アンテナピクトが立ちました。

ベトナムではVinaPhone4Gに繋がりました。

povo で VinaPhone 4G に接続中

市内でも5G接続はなし(楽○モバイルは一部5Gだったんですが)、終始4Gのままでした。

ホーチミンでの通信速度

いつもは最低3回以上はスピードテストを回すのですが、1GBしかないので今回は2回だけ(スピードテストは意外とデータ消費が大きいです)。

左がタンソンニャット空港内、右がホーチミン市内(オペラハウス近く)での通信速度です。

povoのホーチミンでの通信速度

Ping値は140ミリ秒弱、ここはまあ許容範囲内ですが、速度はやや遅めでした。尻上がり気味なので体感としては上のスクリーンショットの数字よりも遅いように感じました。

Xでのタイムラインで動画が回らない、画像の表示が遅い、など目に見えてわかります。

(同じ旅行で楽○モバイルの海外ローミングも試したのですが、Pingはpovoに軍配が上がりましたが速度的には楽○モバイルの方が出ていました。)

とりあえずスピードも懸念点ではありますが、それよりもやはり1GBはあっという間に無くなります。自分の場合は(予想していたことですが)1日持ちませんでした。

ベトナムで使える旅行eSIMの中にはコスパの良い現地eSIM(ローカルeSIM)も多少出てきているので、圧倒的にそちらの方がいいでしょう。


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まとめと代替案としての旅行eSIM

povoのメリットはやはり既存ユーザーであれば非常に簡単に使えることでしょう。海外データトッピングの購入も簡単ですし、渡航先に着いたらデータローミングをオンにするだけでインターネットにアクセスできます。

あとは有効なトッピングがない状態でもSMSの受信が無料で利用できるというのも個人的にはありがたい部分。

ただ今回この記事でも何度か書いたように、正直やはり値段が最大のネックです。

従来のプリペイドSIMの購入やWiFiレンタル等の選択肢と比較しても、povoの方が安上がりになるのはデータ利用料が非常に少ないかなり限定的なケースのみ。

また、最近はSNSやYouTubeなどの影響で動画や写真を多く消費する = データをより多く消費する傾向にある中で、1GBや3GBといったトッピングは少し物足りなさを感じます。

なので値段が高い上にちょっとしか使えない、というダブルパンチという印象。

とりあえず今後より低価格で大容量のトッピングが増えてくることに期待したいところです。

余談ですが、povoを利用する場合、日本経由のローミング通信になるため、日本のIPアドレスが割り当てられます。ローミング経由で遅延が発生するというデメリットはあるものの、日本のIPアドレス以外からのアクセスに何らかのフィルタリングや制限がある場合、それらを回避できるという利点もあります。(どこまでそれが重要かは用途次第ではありますが。)

旅行eSIMという選択肢

これまではプリペイドSIMを現地到着後に購入したり、あるいはAmazonで事前に購入したり、または空港でWiFiレンタルを利用するというのが主流でしたが、最近海外旅行者の中で人気が出てきているのはプリペイドタイプの「旅行eSIM」(トラベルeSIMとも)。

旅行eSIMは、

✅ 日本で事前に購入でき、待ったり並んだりする必要なし

✅ 紛失の心配がない

✅ 選択肢が豊富で良心的な値段

といったメリットや特徴があります。もちろんプリペイドなので高額なローミングの請求のリスクもありません。

そして多くの場合、povoの海外ローミングより割安で利用できるはずです。

旅行eSIMはインターネットさえあればいつでもどこでもすぐ購入して使い始めることができるので、海外ローミングが使えなかった場合や、WiFiレンタルがうまく動作しなかった場合などのバックアップとしても有効

あるいは途中乗り継ぎで1泊だけする、といったような場合の中継ぎ的な使い方もできます。

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